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アジサイの挿し木の仕方|地植えする時期やよくある失敗の原因を解説

2024/11/19

梅雨時に豪華で鮮やかな花を咲かせてくれるアジサイ。お庭にアジサイがあると、じめじめとした、ちょっと不快な季節にも楽しみができますね。

アジサイは、花の咲き方や色がさまざまで、たくさんの品種があります。「お庭にアジサイを増やしたい」という方や「もっと植えたいのになかなか同じ品種に出会えない」という方は、挿し木に挑戦してみてはいかがでしょうか?

この記事では、アジサイの挿し木の時期や方法を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。アジサイの挿し木はとっても簡単。お庭をお気に入りのアジサイでいっぱいにしましょう。

初心者もかんたん!アジサイの増やし方は「挿し木」

アジサイ 挿し木

Photo by ララちゃんさん@GreenSnap

アジサイは「土に挿しておけば増える」といわれるくらい、簡単に挿し木で増やせる植物です。挿し木なら親木の性質をそのまま受け継ぐので、お気に入りの花が親木と同じように咲きますよ。

剪定と挿し木の適期は同じなので、剪定で出た枝を使って挿し木にチャレンジしてみましょう。

アジサイの挿し木時期

アジサイ

Photo by MoFU×2さん@GreenSnap

アジサイの挿し木に適した時期は、5~7月です。アジサイは6~7月頃に花が咲き終わり剪定する時期でもあるので、剪定で出た枝を使って挿し木ができます。

アナベルは同じアジサイの仲間ですが、剪定の適期が冬です。挿し木の適期は一般的なアジサイと同じ5〜7月なので、アナベルの挿し木を行う場合は、挿し木用に枝を切ってください。

アジサイの挿し木の仕方

準備するもの

  • 駄温鉢
  • 程よい通気性があり、挿し木に適しています。

  • 用土
  • 鹿沼土、パーライト、バーミキュライト、ピートモスなど、肥料分が入っていない土を単体で使用します。市販の挿し木用土も便利です。必ず新しいものを用意しましょう。

  • 鉢底ネット
  • 剪定ばさみ
  • ペットボトルや空き瓶
  • 割り箸などの棒
  • じょうろ
  • 挿し木の仕方

    1. 挿し穂(挿し木にするための枝葉)をすぐに水につけられるよう、ペットボトルや空き瓶に水を入れる。

    2. 剪定と一緒に行う場合は、まず親木の剪定をする。

    3. 今年伸びた新しい枝で花芽がついていないものを選び、15~20cm程度に切る。

    4. 一番上の葉だけを残して下の葉はすべて取りのぞき、残した葉は半分くらいに切る。

    5. 挿し穂の一番下を斜めに切る。

    6. ペットボトルや空き瓶に入れた水に挿し穂をさし、1時間ほど吸水させる。

    7. 駄温鉢の底に鉢底ネットを敷き、用土を入れ、水をかけて湿らせておく。

    8. 吸水させた枝を土にさす。このとき、割り箸と枝を一緒に土にさし、割り箸だけを抜くと簡単。

    9. 葉同士が当たらないように植え、挿し穂の根元をおさえて固め、たっぷり水をやる。

    10. 午前中だけ日が当たるような半日陰に置き、土が乾かないように管理する。

    アジサイの挿し木したあとの管理

    挿し木から1ヶ月ほどたって、新芽が出たら発根のサインです。育苗ポットや植木鉢に植え替える「鉢上げ」をしましょう。鉢上げは、5号くらいの育苗ポットや植木鉢にアジサイ用土を入れ、1株ずつ植え替えます。

    鉢上げ後1週間くらいは半日陰に置き、毎日水やりをしてください。1週間たったら少しずつ日向に移動させ、土が乾いてから水やりをします。

    アジサイの挿し木の根が出たら地植えしよう!

    アジサイ 発根Photo by ララちゃんさん@GreenSnap

    鉢上げして挿し木がうまくいったら、育てた苗を地植えしましょう。地植えに適した時期は12〜3月の落葉期です。しかし、寒さの厳しくなる1〜2月は避けたほうがよいでしょう。鉢上げ後のポットや植木鉢の中で、根がしっかりと張っているのを確認してから植え付けてください。

    アジサイは日陰でも育つ植物ですが、日当たりのいい場所で育てた方が花付きがよくなります。西日は避け、よく日が当たる場所を選びましょう。

    地植えしたあともしばらくは、土が乾いたらたっぷりと水やりします。根付けば水やりの必要はありません。

    地植えせずに鉢植えのまま育てたい場合は、この時期に一回り大きい植木鉢に植え替えてください。

    アジサイの挿し木についてよくある質問

    アジサイの挿し木はどこで切る?

    アジサイの挿し穂は、今年伸びた新しい枝で花芽がついていないものを選んで、15~20cmほどの長さで切り取りましょう。

    次に、一番上の葉だけを残して下の葉はすべて取りのぞきます。残した葉は半分に切って、挿し穂の一番下を斜めにカットしたら挿し穂の完成です。

    アジサイの挿し木はペットボトルでもできる?

    駄温鉢がない場合は、ペットボトルやプラスチックカップなどで代用することも可能です。まずはおうちにあるもので、気軽に挑戦してみましょう。

    アジサイの挿し木が失敗する原因で最も多いのは?

    アジサイの挿し木に失敗する原因で最も多いのは乾燥です。挿し木したばかりの枝はまだ 根が出ていないので、土が乾燥すると枯れてしまいます。乾燥を防ぐために大切なことは以下の3つ。

    ・根が出るまで土を乾かさないようにする

    ・鉢上げするまでは半日陰に置く

    ・蒸散を減らすため、挿し木する枝は一番上の葉だけを残し、残した葉も半分に切る

    また、発根したか気になるからと挿し穂を抜いて確認するのも失敗の原因です。挿し木してから1ヶ月くらいして新芽が出てきたら根が出ているサイン。それまでは土を乾かさないように見守りましょう。

    アジサイの挿し木を成功させるコツは?

    挿し木の成功率を上げるには、発根剤を使うのも一つの手です。「ルートン」という発根材や「メネデール」という活力剤を使用すると根が出やすくなります。

    また、鉢上げ後は土が乾いてから水をやるようにし、太陽にしっかり当ててあげると根がよく張って丈夫な株に育つので、そのあとも元気に育ちますよ。

    アジサイの増やし方は挿し木がおすすめ!

    お庭がお気に入りのアジサイでいっぱいになったらとても嬉しいですよね。初心者でも簡単に増やすことができるので、剪定で出た枝をムダにせず、ぜひ挿し木にチャレンジしてみてください。

    アジサイは水栽培もできるので、きれいに咲いた花を花瓶に生けてお部屋に飾っても長持ちしますよ。

    なお、品種登録されている植物を営利目的で増やすことは禁止されています。植物を挿し木で増やす際は、あくまでも個人で楽しむために行ってくださいね。

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