空気清浄効果のある観葉植物15選!飾るだけできれいな空気が流れるお部屋に
2022/9/1
Photo by SHINOSAN NO NIWAさん@GreenSnap
観葉植物には緑によるリラックス効果や、風水による開運効果など、さまざまな効果がありますが、お部屋の空気をきれいに変えてくれる「空気清浄効果」もそのひとつです。
観葉植物を選ぶときには、見た目だけではなくその効果にも注目してみましょう。今回は、空気清浄効果が高い観葉植物15選をご紹介します。
観葉植物は空気清浄効果があるって本当?
植物は、太陽の光を浴びて光合成をすることによって、二酸化炭素を吸収し、酸素を生み出して生きています。
NASA(アメリカ航空宇宙局)でも、植物が光合成によって空気を吸収するとき、空間に混じる人体に有害な物質や、カビなども一緒に吸着して除去する効果があることに注目しています。
観葉植物は、まさに自然の空気清浄機とも言えるでしょう。
観葉植物はどんな有害物質を取り除いてくれる?
観葉植物は、シックハウス症候群の原因となる有害物質を取り除く効果があるとされています。観葉植物が取り除いてくれることが期待できる有害物質は、以下の表の通りです。
ホルムアルデヒド | ホルムアルデヒドは、住宅の合板や家具などに使用される接着剤で、近年ではPM2.5などにも含まれている有害物質です。 |
ベンゼン | ベンゼンは、染料や合成ゴム、合成洗剤等の製造時に使用される化学物質です。揮発性が高く、目に刺激を与える他、骨髄機能に悪影響を及ぼします。 |
キシレン | キシレンは、染料や顔料、油性ペイントや油性ラッカー、油性ニス、壁紙(接着剤)、ビニルクロスなどに使用されている物質です。吸い込むと、倦怠感、吐き気、食欲不振などを引き起こすことがあります。 |
トリクロロエチエレン | トリクロロエチエレンは、工業用の溶剤として、油脂や樹脂、染料や塗料などに使用されています。 アンモニア アンモニアは、合成繊維や染料の原料として使用されます。 |
空気清浄効果がある観葉植物15選!
今回ご紹介する植物は、どれもシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、キシレン、トルエン、ベンゼンなどの有害物質を取り除き、分解してくれる効果があるものです。特に優れた効果を発揮する観葉植物を次から紹介していきます。
サンスベリア(トラノオ)
サンスベリアは、観葉植物の中で最も空気清浄効果の高いとされる植物です。剣のようにスッと伸びる葉が美しく、モダンで独特の雰囲気を持っています。サンスベリアには様々な品種が存在し、縞模様のものから、葉に斑が入った希少な品種まで、模様で選ぶのも楽しい植物ですよ。
サンスベリアには、砂漠などの極度に乾燥した大地で育つ植物の特性を持ち、太陽が出ていない夜間に光合成を行います。夜に二酸化炭素を吸って、昼間に酸素を排出するので、寝室に飾るのがおすすめです。 手頃な価格ですが、丈夫で育てやすいので、初心者にもおすすめです。
サンスベリアを詳しく見るドラセナ
別名「幸福の木」とも呼ばれるドラセナは、ハワイでは玄関に飾ると幸運が舞い込むと言い伝えられる縁起の良い観葉植物です。
ドラセナは、特に建築用の接着剤や塗料から発生するホルムアルデヒドや、洗剤などに含まれるアンモニアをしっかりと吸着する性質を持っています。葉の形や葉色が美しく、幹が柔らかいので樹形をアレンジしながら楽しむこともできます。
ドラセナを詳しく見るスパティフィラム
スパティフィラムは、アンスリウムやカラーなどと同じように、花を包み込むように純白の仏炎苞を持つのが特徴の観葉植物です。明るい日向に置くとよく育ち、きれいな花を咲かせてくれます。
他の植物よりも、プラスチックやゴムなどから発生するベンゼンをしっかり吸着してくれます。日当たりの良いリビングなどに置くのがおすすめです。
※スパティフィラムの葉や茎から出る汁は直接手で触るとかぶれやすいので、子どもやペットの手の届かないところに置きましょう。
スパティフィラムを詳しく見るアイビー(ヘデラ)
アイビーは、星形の葉が特徴のつる性の植物です。乾燥に強く、耐暑性、耐寒性ともに優れているので、手間をかけなくても元気に育ってくれます。
ホルムアルデヒドの吸着率が高いので、棚上や壁などに置くと良いでしょう。可愛らしくフレンドリーな見た目から、ハンギングや籠などとも相性が良く、キッチンやリビングに飾るとお部屋全体を明るい雰囲気に仕上げてくれます。
アイビー(ヘデラ)を詳しく見るポトス
ポトスは、つるを伸ばして生長するのが特徴の植物です。支柱に這わせたり、ハンギングにして吊るすように飾ると、おしゃれな空間を演出できます。
空気清浄効果は上位にランクインするほど高く、お手入れが簡単で寿命が長いのでメリットの大きい植物です。明るくきれいな葉色は、お部屋をナチュラルな雰囲気に仕立ててくれますよ。
※ポトスの葉や茎には動物にとって有害な成分が含まれているので、ペットがいるご家庭には飾らないように注意しましょう。
ポトスを詳しく見るアロエ
アロエは、薬効が高く、火傷や怪我にも使われる観葉植物です。シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドやベンゼンを浄化する効果があります。
水が少ない砂漠に自生するアロエは夜間に光合成を行う性質があり、夜に二酸化炭素を吸い、昼間に酸素を放出する特性があるため、寝室に飾るのにおすすめの植物です。 害虫がよりにくく、手間をかけなくても元気に育つので、あまり手をかけられない方にもぴったりの植物でしょう。
※アロエには動物にとって有害な成分が含まれているので、ペットがいるご家庭には飾らないように注意しましょう。
アロエを詳しく見るフィロデンドロン
フィロデンドロンは、ボリュームたっぷりの艶やかな葉をつける、華やかな観葉植物です。直射日光を避けた日当たりの良い場所に置くのがおすすめで、環境が合えば赤い花を咲かせることもあります。
フィロデンドロンは湿気のある場所を好むので、バスルームに置くのがおすすめです。
※フィロデンドロンの葉や茎には動物にとって有害な成分が含まれているので、ペットがいるご家庭には飾らないように注意しましょう。
フィロデンドロンを詳しく見るアンスリウム
アンスリウムは、赤や白のハート型の艶やかな仏炎苞が特徴の観葉植物です。インテリアのアクセントにもぴったりで、空間にメリハリをつけてくれます。
アンスリウムはアンモニアを吸着してくれる特徴を持つので、リビングはもちろん、窓のあるトイレなどに置くのもおすすめです。ただし、アンスリウムは寒さに弱い性質があるので、冬場は暖房が効いた暖かいリビングなどで管理した方が良いでしょう。
アンスリウムを詳しく見るベンジャミン
ベンジャミンは、ゴムの木の仲間で、幹が柔かく好みの樹形に仕立てることができる観葉植物です。幹をねじって三つ編みにしたり、スタンダートに仕立てたり、好みの雰囲気を演出するのも楽しいでしょう。
どんなお部屋にも合うベーシックで落ち着いた雰囲気は、場所を問わずさまざまな空間に馴染みます。
ベンジャミンを詳しく見るシンゴニウム
シンゴニウムは、日の当たり方で葉色が変わるユニークな植物です。幾重にも重なった葉と、緑と白のグラデーションが美しい葉は、インテリアグリーンにも最適です。
育てやすく、管理しやすいので、初心者にもおすすめ。葉水をやりながら、明るい日陰で管理しましょう。
シンゴニウムを詳しく見るオリヅルラン
スラリとした細い葉が特徴のオリヅルランは、繊細な見た目とは裏腹にとても丈夫で育てやすいのが特徴です。耐暑性・耐寒性にも優れており、季節を問わずに育てることができます。
葉の一部が枯れてしまっても、葉の根元から切ってそのまま生長させればまた生えてきます。初心者でも手間をかけずに育てられるのが魅力です。
オリヅルランを詳しく見るネムノキ・エバーフレッシュ
ネムノキ・エバーフレッシュは、細かな葉が繊細な雰囲気を醸し出す観葉植物です。昼になると葉を開き、夜になると葉を閉じるユニークな性質があるので、一緒に暮らしている間隔で楽しむことができるでしょう。
春になるとポンポンのような丸い繊細な花をつけ、花後は、真っ赤な実をつけます。レースカーテン越しの窓辺や、玄関などに飾るのがおすすめです。
ネムノキ・エバーフレッシュを探すアロマティカス
アロマティカスは、観葉植物と多肉植物のどちらにも属する珍しい植物です。ぷっくりとした肉厚の葉が特徴で、空気清浄効果があるだけではなく、ゴキブリなどの害虫避けにも効果があります。
ミントのような爽やかな香りを漂わせるので、キッチンやトイレなど、消臭が気になる場所に飾ると良いでしょう。
アロマティカスを詳しく見るアレカヤシ
アレカヤシは、トロピカルな明るい雰囲気が特徴の観葉植物。華やかな存在感から、レストランやホテルなどによく飾られます。
樹高が1mを超えると、1日に1リットル以上の水分を葉から蒸散させるほど、空気を潤わせる効果もあります。リビングや書斎など、乾燥しやすい場所にぴったりの植物です。
ディフェンバキア
ディフェンバキアは葉の中心に向かって色が薄くなり、グラデーションのように葉色が変わる観葉植物です。葉色の美しさから、インテリアとしても人気の高が高く、空間を一気におしゃれに見せてくれます。
ディフェンバキアはポトスやアイビーと同じく、タバコの煙に含まれる有害物質を吸着する効果があります。タバコを吸われる方にもおすすめできるでしょう。
※葉には動物にとって有害な成分が含まれているので、ペットがいるご家庭にはおすすめできません。
空気清浄効果のある観葉植物を置くおすすめの場所
リビング
リビングは、一日の中で最も過ごす時間が長く、家族が集まる団欒の場所としての役割も大きいでしょう。リビングは広いので、シンボルツリーのように大きな観葉植物を置くのがおすすめ。空気清浄効果のほかに、緑のリラックス効果も期待できるでしょう。
寝室
寝室に観葉植物を置くことで、人が寝ている間に呼吸から出す二酸化炭素を吸収してくれたり、部屋に漂う汚染物質も吸着してくれます。寝室は暗いので、暗い中でも光合成ができる、砂漠などの乾燥した土地が原産の観葉植物を選ぶのがおすすめです。
書斎
最近では、テレワークで書斎を使う人も多いのではないでしょうか。仕事中も緑が見えることで、リラックスして仕事をすることができます。手元に置いて飾れるテーブルプランツなどもおすすめです。
観葉植物の空気清浄効果をアップする育て方
観葉植物の空気清浄効果を上げるためには、枯れないようにしっかりと手入れをしてやることが大切です。以下の4つのポイントを守って育ててみましょう。
1.水やりのタイミングを守る
観葉植物の育て方で一番難しいのは、水やりのタイミングです。水をやりすぎると根腐れして枯れてしまいますし、逆に乾燥しすぎてもよくありません。
水分量チェッカーなどを使って、水やりのタイミングを見極めましょう。
2.葉に埃がついたら拭いてやる
室内に観葉植物を飾っていると、葉にホコリが溜まってくることがあります。ホコリをかぶったままだと光合成できる量が減り、空気清浄効果も少なくなってしまいうので、ホコリが溜まれば葉を一枚一枚濡れた布で綺麗に拭いてあげましょう。簡単に汚れが落ちて、植物自体も元気になりますよ。
3.定期的に葉水をやる
観葉植物は、根だけではなく葉からも水分を吸収します。霧吹きなどで定期的に葉水を与えることで、葉の乾燥を防ぎ、病害虫を防いで元気に育てることができます。ホコリがつくのも防いでくれるので、定期的に葉水をやりましょう。
4.適した環境で育てる
部屋の中で育つ観葉植物は、太陽の光が不足しがちです。半日陰を好む植物もありますが、日光を好むものは、たまに外に出して日光浴をさせてやると良いでしょう。数時間でも外に出しておくと、効果的ですよ。
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お気に入りの観葉植物を部屋に飾って、お部屋の空気をきれいに保ちましょう。
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