観葉植物のコバエ対策!発生させないコツと一撃の駆除方法とは?
2022/9/2
観葉植物を育てていると、夏場にコバエが大量発生してしまった経験、ありませんか?虫が発生してしまうと癒しのための観葉植物だったはずが、ストレスの原因にもなりかねませんよね。
そこで今回は、観葉植物のコバエ対策をご紹介します。筆者がやってよかったことや逆におすすめしない方法も実体験に基づいてご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
観葉植物にわくコバエの正体とは?
コバエにもいろいろな種類がいますが、観葉植物にわくコバエの正体は、「キノコバエ」がほとんどです。
このキノコバエ、気温25〜30℃・湿度60%のときに活発になり、1匹で約80個もの卵を産むので爆速で繁殖していきます。大量発生してしまうと、土の養分が食い荒らされて観葉植物が弱ることも…。
人間を噛むといった実害はないですが、部屋の中を飛びまわられるととっても不快ですよね。できれば発生する前に防ぎたいものですが、まずはコバエが発生する原因からみていきましょう。
観葉植物にコバエがわく原因はなに?
そもそも観葉植物にコバエが発生する原因は、観葉植物の土に含まれる有機物をエサとしているからなんです。
ほとんどの観葉植物の土には土質をよくするため腐葉土が配合されていますが、腐葉土とは字のとおり落葉を発酵・腐熟させた有機物のかたまりなので、コバエの大好物でもあります。
さらに、コバエは観葉植物の土の有機物を食べるだけでなく、土に大量の卵をうみつけていくので、気づいたら大量発生していた、ということになってしまうんですね。
観葉植物のコバエ対策!そもそも発生させないためには?
一番効果的なのは、そもそも土を使わないこと!
観葉植物のコバエ対策、一番いい方法は「土を使わずに育てること」です。
そんなことできるの?と思うかもしれませんが、じつは観葉植物は水と栄養さえあれば育つので、必ずしも土は必要ないのです。たとえばハイドロカルチャーで育てたり、水耕栽培で育ててみるのが、一番効果的なコバエ対策ですよ。
GreenSnapSTOREでは、土を使わない観葉植物「テーブルプランツ(TablePlants)」がおかげさまで販売累計数3万個を突破(2023年5月時点)し、大人気です。 土の代わりに専用のスポンジを使っているので有機物を含まず、コバエはほとんどわきません。
テーブルプランツを詳しくみる栽培中なら、土に一工夫してみて!
「今育てている観葉植物を水耕栽培にして枯れないか不安」という方は、今育てている土に一工夫してみるのがおすすめです。
コバエは表土3〜4cmほどに卵をうみつけるので、表土に化粧石やハイドロカルチャーなどの無機質な資材を盛っておけば、簡単にコバエ対策ができます。
また、最近は有機質不使用の虫がわきにくい室内用の観葉植物の培養土も出回っているので、植え替えるときの土の選び方にも注意しておくといいですね。
観葉植物にわいたコバエの撃退方法
ここからは、すでにコバエが発生してしまったという方のために、観葉植物にわいたコバエの撃退方法をご紹介します。
ハエ取りシートを設置する
Photo by 侍さん@GreenSnap筆者もコバエを大量発生させたことがありますが、物理的に一番効果を感じたのはハエ取りシートです。製品によって形状はさまざまですが、土にさしたりぶら下げておくタイプが多いですね。
粘着力がとっても強いので、小さなコバエが一瞬でもハエ取りシートに触れれば一生逃しません。筆者が使用したのは100均のハエ取りリボンでしたが、一晩放置しただけで翌朝卒倒レベルでコバエがついていました。
風に揺れた葉っぱがくっついたり、お手入れ中に髪の毛がくっついたりする多少のデメリットはありますが、効果絶大です。
表土だけ入れ替える
コバエは観葉植物の表土3〜4cmに卵を産みつけるので、コバエが発生したら表土だけごっそりと新しい土に入れ替えるのもおすすめです。
新しい土を選ぶときは、有機物不使用の室内用観葉植物の土などを使っておくとよりいいですよ。 作業中、コバエがわんさかと出てくるので庭やベランダで作業するようにしましょう。
鉢ごと水に沈める
観葉植物を鉢ごと水に沈めると、土の中の成虫が溺死してコバエの被害を軽減できます。経験上、1回で全滅するわけではなかったので、数回繰り返してコバエを減らしていくといいですよ。
ちなみに、筆者は作業後に排水溝へ流した土から大量にコバエを発生させてしまったことがあるので、水に沈めて浮かんできた土は網ですくいとるか、排水溝ネットは即座に処分することをおすすめします。
食虫植物を近くに置いてみる
じつは食虫植物、意外と本当にコハエを捕まえてくれます。とくにコバエに効果的なのが、モウセンゴケ、ハエトリソウ、ハエトリスミレなどですね。
GreenSnapには実際にモウセンゴケにびっしりとコバエがついた投稿写真もあるので、その効果がお分かりいただけるかと思います。 見た目もユニークなのも食虫植物の魅力。いろんな種類があるので、ぜひ探してみてください。
食虫植物を詳しくみるおすすめしないコバエ撃退方法
園芸用以外の殺虫スプレーはNG!
観葉植物のコバエはいつのまにかわいているものですが、反射的に家にあった園芸用以外の殺虫スプレーを使うのはNGです。植物に害を与える成分が配合されている恐れがあるので、殺虫剤は必ず園芸用のものを使いましょう。
掃除機で吸ったらゴミからコバエがわいた
観葉植物まわりのコバエを掃除機で吸う方法は、撃退方法のひとつとしてよく紹介されてはいますが、実際にやってみたところ掃除機のゴミからコバエが大量発生してしまったので、個人的にはおすすめしません。
髪の毛も有機物のひとつなので、掃除機の中でコバエが繁殖することも可能ですよね。掃除機のゴミを早めに処分すればいいので、絶対NGというわけではありませんが、その後の処理にご注意を。
置くタイプのコバエ取りはあまり効かなかった
個人的に効果がなかったと感じるのが、置くタイプのコバエ取りです。観葉植物にわくコバエと、キッチン周りにわくコバエは種類が違うので、誘引効果のある香りの種類も違うため、あまり効果がでないのかもしれません。
こういったコバエトラップ系ではシートタイプがやはりおすすめです。
観葉植物のコバエ対策・撃退方法まとめ
Photo by min( ・ㅂ・)さん@GreenSnap
観葉植物のコバエは、すぐに害がなくとも一瞬でリラックス気分を台無しにさせる不快害虫です。そんなやっかいなコバエ対策には、次の3つの対策がおすすめです。- 土を使わずに観葉植物を育てる
- 土の表土に無機物資材を盛る
- 食虫植物を近くに置く
- ハエ取りシートを設置する
- 鉢ごと水に沈める
- 食虫植物を近くで育てる