紫陽花の剪定時期は花が終わったら!小さくしたいときはどこを切る?
2024/8/5
アジサイは、じめじめとした季節をさわやかに彩ってくれる、梅雨の定番植物です。品種もたくさんあり、大きな花が咲きそろう様子は見事ですよね。アジサイをきれいに見栄えよく育てるには、剪定が必要です。
この記事では、アジサイの剪定方法やその時期、アジサイを小さくする剪定方法などを、植物管理業務の経験がある筆者がわかりやすくお伝えします。
紫陽花の剪定は必要?しないとどうなる?
Photo by kurumichocoさん@GreenSnap
アジサイは成長が早く、サイズを保つためには毎年剪定が必要です。
剪定をしなくても毎年花は咲きますが、アジサイの花は枝の先にしか咲きません。そのため、アジサイの樹高が人よりも大きくなると目線より上で花が咲くようになり、管理も大変となります。
アジサイはこんもりと大きく育つため、あまり大きくしたくない鉢植えの場合は、数年に一度、強剪定をするとよいでしょう。強剪定をすると、翌年は花が咲かないので、アジサイの鉢植えがいくつかある場合は、それぞれ違う年にするとよいでしょう。
紫陽花の剪定時期はいつ?花が終わったらすぐ?
Photo by tomatomato さん@GreenSnap
アジサイの剪定時期は、基本的には花が咲き終わったらすぐです。
アジサイは9〜10月頃に、花芽(翌年の花になる芽)がその年伸びた枝の先端につきます。この花芽ができる前に剪定を終えると、翌年の花付きも保つことができます。
しかし、近年は猛暑の影響もあり、紫陽花の花期が終わる6月末〜7月初旬ですでに真夏に近い気温を記録することがあります。気温の高い日に剪定をすると、株に負荷がかかるため、できるだけ涼しい気温のうちに剪定しましょう。
また、枝が混み合っていたり樹形を整えたい場合は、落葉期の12〜3月頃に剪定しましょう。
【図解】紫陽花の剪定の仕方
このように、花後と冬の年2回剪定することを「二段階剪定」と呼びます。次に、アジサイの紫陽花の二段階剪定の仕方と切る位置について説明します。
花後の剪定は「花が咲いた枝のみ」を切る
花後に剪定するのは、花が咲いた枝だけです。
アジサイの花から2段下の葉の付け根にわき芽があることを確認し、そのわき芽の2cmくらい上で枝を切ります。背が高いアジサイは、花の3~4段下の葉の付け根に芽があれば、そこで切っても大丈夫です。
枯れた枝があれば、ついでに切っておきましょう。
落葉期の剪定は「株全体」を切り戻してもOK
枝が混み合っていると風通しが悪くなり、病虫害の原因となります。2本以上の枝がくっついている場所があれば、なるべく太くて新しい枝を残し、細い枝や古い枝を地際で切ってください。
また、樹形を整えるために、大きく枝を切り戻すこともできます。
紫陽花を小さくしたいときはどこを切る?
アジサイが大きくなりすぎて全体的に小さくしたい場合は、落葉期に枝数を2/3ほどまで減らします。
枯れている枝(軽く力を加えると折れるような枝)から順番に、根元から切り落としていきましょう。
また、残した枝も、根元から3〜4節のあたりで切りつめます。このとき、中心は4節目、外側は3節目で切ると樹形がきれいになります。
ちなみに、強剪定をした翌年の花は大きくなり、株をリフレッシュさせることもできますが、一方で花数が少し減るというデメリットもあります。
紫陽花の剪定についてよくある質問
その年に花の咲かなかったアジサイも剪定する?
その年に花が咲かなかったアジサイの枝や株は、剪定せずそのままにしておきましょう。
剪定してしまうと、翌年も花が咲かない可能性があります。
紫陽花を剪定したら、葉っぱばかりになった。原因は?
アジサイを剪定して葉ばかりになってしまうのは、花芽が作られたあとに剪定をしてしまったことが原因だと考えられます。
アジサイの花が色あせてきた頃に剪定すると、翌年も花が楽しめます。
紫陽花の剪定が失敗する原因で最も多いのは?
アジサイの剪定を失敗する原因で最も多いのは、適期以外で剪定すること。
アジサイは強い植物なので、切る位置や時期を間違えても、枯れることはあまりありません。しかし、時期を誤るとせっかくの花を楽しめなくなったり、株が弱ったりします。
花を咲かせたい場合と木を小さくしたい場合、それぞれの剪定の方法と時期を覚えておきましょう。
紫陽花の剪定時期は花が終わったらすぐ!
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成長の早いアジサイは、サイズを保つためには剪定が必要です。また失敗しないためにも、年に2回の剪定時期とやり方が重要となります。
この記事を参考に、ぜひ剪定にチャレンジして梅雨の華やかなアジサイを楽しんでくださいね。
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