紫陽花の剪定時期は花が終わったらすぐ?小さくしたいときはどこを切る?
2023/5/31
アジサイは、じめじめとした季節をさわやかに彩ってくれる、梅雨の定番植物です。品種もたくさんあり、大きな花が咲きそろう様子は見事ですよね。アジサイをきれいに見栄えよく育てるには、剪定が必要です。
この記事では、アジサイの剪定方法やその時期、アジサイを小さくする剪定方法などを、植物管理業務の経験がある筆者がわかりやすくお伝えします。
紫陽花の剪定は必要?しないとどうなる?
Photo by kurumichocoさん@GreenSnap
アジサイは成長が早く、サイズを保つためには毎年剪定が必要です。
剪定をしなくても毎年花は咲きますが、アジサイの花は枝の先にしか咲きません。そのため、アジサイの樹高が人よりも大きくなると目線より上で花が咲くようになり、管理も大変となります。
アジサイはこんもりと大きく育つため、あまり大きくしたくない鉢植えの場合は、数年に一度、強剪定をするとよいでしょう。強剪定をすると、翌年は花が咲かないので、アジサイの鉢植えがいくつかある場合は、それぞれ違う年にするとよいでしょう。
紫陽花の剪定時期はいつ?花が終わったらすぐ?
Photo by tomatomato さん@GreenSnap
アジサイの剪定に適した時期は、花が咲き終わってすぐです。
アジサイは10月頃に、その年伸びた枝の先端に花芽(翌年の花になる芽)をつけます。この花芽ができる前に剪定すれば、翌年の花付きに影響しません。
しかし、真夏に剪定すると、アジサイへのダメージが大きいため、株が弱ってしまいます。そのあと涼しくなるのを待ってから剪定しようとすると、花芽ができ始めてしまいます。
落葉樹であるアジサイの剪定適期は、本来は植物が休眠している冬です。そのため、花後の剪定は最低限にし、混み合った枝を整理するための剪定は、12〜3月の落葉期に行います。このように花が咲き終わってすぐと冬の、2回剪定することを「二段階剪定」といいます。
“アナベル”などのアメリカアジサイは、春に伸びた枝に花芽をつけるため、花後は花がら摘みだけをして、冬に剪定をしましょう。
紫陽花の剪定方法
準備するもの
事前にお住まいの地域の枝ゴミの捨て方を確認しておきましょう。
剪定の仕方
ここでは、二段階剪定の仕方と切る位置について説明します。
【花後の剪定】
花後に剪定するのは、花が咲いた枝だけです。
アジサイの花から2段下の葉の付け根に芽があることを確認し、その芽の2cmくらい上で枝を切ります。背が高いアジサイは、花の3~4段下の葉の付け根に芽があれば、そこで切っても大丈夫です。
枯枝があれば、ついでに切っておきましょう。
【落葉期の剪定】
枝が混み合っていると風通しが悪くなり、病虫害の原因となります。2本以上の枝がくっついている場所があれば、なるべく太くて新しい枝を残し、細い枝や古い枝を地際で切ってください。
紫陽花が大きくなりすぎたら根元から切る!
アジサイが大きくなりすぎて全体的に小さくしたい場合は、落葉期に強剪定を行います。
葉がある時期に、強剪定するとアジサイが弱って枯れる場合がありますが、休眠期である冬ならダメージが少ないです。しかし、冬に剪定すると翌シーズンの花は咲きません。強剪定をする場合は、枯れるよりマシと思って1シーズンだけ花を諦めましょう。
強剪定では、全ての枝を根元から30cmくらいの高さで切りそろえてください。翌年も花を見たいからと、何本か枝を残すと全体の樹形が崩れてしまいます。
紫陽花の剪定についてよくある質問
その年に花の咲かなかったアジサイも剪定する?
その年に花が咲かなかったアジサイの枝や株は、剪定せずそのままにしておきましょう。
剪定してしまうと、翌年も花が咲かない可能性があります。
紫陽花を剪定したら、葉っぱばかりになった。原因は?
アジサイを剪定して葉ばかりになってしまうのは、花芽が作られたあとに剪定をしてしまったことが原因だと考えられます。
アジサイの花が色あせてきた頃に剪定すると、翌年も花が楽しめます。
紫陽花の剪定が失敗する原因で最も多いのは?
アジサイの剪定を失敗する原因で最も多いのは、適期以外で剪定すること。
アジサイは強い植物なので、切る位置や時期を間違えても、枯れることはあまりありません。しかし、時期を誤るとせっかくの花を楽しめなくなったり、株が弱ったりします。
花を咲かせたい場合と木を小さくしたい場合、それぞれの剪定の方法と時期を覚えておきましょう。
紫陽花の剪定は時期が大切!
Photo by KKママさん@GreenSnap
成長の早いアジサイは、サイズを保つためには剪定が必要です。また失敗しないためにも、年に2回の剪定時期とやり方が重要となります。
この記事を参考に、ぜひ剪定にチャレンジして梅雨の華やかなアジサイを楽しんでくださいね。
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