【スパティフィラムの育て方】花が咲かない、葉先が枯れる原因は?
2023/2/28
スパティフィラムの基本情報
科・属 | サトイモ科ササウチワ属 |
タイプ | 常緑多年草 |
栽培温度 | 10〜35℃(25℃前後が適温) |
置き場所 | 温暖で直射日光の当たらない、風通しのいい場所。 |
水やり | 土の表面が乾き始めたらたっぷりと。 |
肥料 | 5~9月の間、2か月に1度、緩効性化成肥料を与える。 |
冬越し | 10℃以上の日当たりのよい場所に置く。 夏よりも乾燥気味に管理し、肥料は与えない。 |
スパティフィラムの特徴
スパティフィラムは小さな水芭蕉のような花が特徴の熱帯植物。つぶつぶの部分が花で、白い花びらのような部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる、葉が変形したものです。
寒さや直射日光に弱いため、基本的に鉢植えで育て、室内に置いて楽しまれています。涼しげな見た目で、夏でも爽やかなインテリアになりますよ。
スパティフィラムの育て方
スパティフィラムの育て方のポイントは直射日光に当てないこと。自生地では熱帯雨林の木の下で、木漏れ日を浴びて生育しています。そのため直射日光の当たらない、明るく風通しのいい場所で育てましょう。
水やりは土の表面が乾き始めたらたっぷり与え、ときどき葉水もしてください。
成長期には2ヶ月に1度、緩効性化成肥料を与えます。
スパティフィラムの冬の育て方(冬越し)
スパティフィラムは熱帯植物なので寒さに弱いです。夏に鉢を外に出していた場合は、最低気温が10℃以下になる前に屋内に入れてください。
屋内でも10℃以上を保ち、日当たりのいい場所で育てましょう。暖房器具の近くや暖房の風が直接当たる場所は避け、乾燥しないように管理します。
夏よりも少し乾燥気味に管理し、土の表面が乾いてからたっぷりと水をやってください。ときどき葉水をしてあげると、葉の乾燥を防げます。
冬に肥料を与える必要はありません。
スパティフィラムの育て方についてよくある質問
Photo by DEEPBLUEさん@GreenSnap
葉先が枯れる・しおれる原因は?
スパティフィラムの葉先が枯れたりしおれたりする原因は以下の2つが考えられます。
スパティフィラムは株状に大きく育っていく植物です。スパティフィラムは成長が早く、1,2年で株が鉢いっぱいに育ちます。植え替えをしないと鉢の中は根でいっぱいになり、水を与えても吸うことができずに葉先が枯れてしまいます。
毎年5~9月(できれば真夏は避ける)に株分けや植え替えをして、根が伸びるスペースを作ってあげましょう。
スパティフィラムは水が大好きな植物です。一般的な観葉植物よりも少し頻繁に水やりをしましょう。
根詰まりが原因ではなさそうなら、少し水やりの頻度を増やしてあげるといいかもしれません。ときどき葉水もしてあげると、みずみずしさが保てますよ。
枯れてしまった葉は戻らないので、色の悪い葉は取り除き新しい葉が育つのを待ちましょう。
葉が黒くなる原因は?
スパティフィラムの葉が黒くなってしまったときに考えられる原因は以下の2つです。
スパティフィラムは、寒さに当たると葉が黒くなってしまいます。10℃以下の場所に置いたときだけでなく、冷たい風に当たってしまったときや、冬に窓ガラスに葉が当たっていたときなども同様です。
黒くなった葉は取り除き、暖かい場所に移動して回復を待ちましょう。
水が好きなスパティフィラムですが、水をやりすぎると根腐れを起こして葉が黒くなることがあります。
生育期でも土の表面が乾き始めてから、冬は土の表面が乾いてから水をあげるようにしましょう。
花が咲かない理由は?
スパティフィラムの花が咲かない原因は以下の3つが考えられます。
スパティフィラムは直射日光が苦手ですが、光がないと花が咲きません。窓がない部屋に置いているなど暗い場所で育てている場合は、明るい場所に移動してあげましょう。レースカーテン越しの光が当たる場所や、日当たりのいい部屋の直射日光が当たらない場所が適しています。
肥料切れを起こすと花が咲かなくなってしまうので、5月~9月の間に2ヶ月に1回ほど、緩効性化成肥料を与えます。花を咲かせるためにはリン酸(P)の割合が高い肥料を選びましょう。
花が咲いてしばらくたち、花(仏炎苞)の色が変わってきたら早めに元からカットしましょう。そのままにしておくと、種を作ることにエネルギーが使われてしまい、新しい花を咲かせられなくなってしまいます。
スパティフィラムの育て方は置き場所が重要!
清楚で爽やかな雰囲気のスパティフィラム。白い花とつやつやの葉で、一鉢飾るだけでもお部屋を明るい雰囲気にしてくれますよ。特に葉に斑が入った品種は、花がない時期でも彩りがあっておすすめです。
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