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これで後悔しない!おすすめの庭木15種類|失敗しない選び方と植え方

2022/11/24

庭木はお庭や家の印象を左右する、とっても大切な要素ですよね。人生でそう何度も植え替えるものではないので、慎重に選びたいところ。

でも、こうなるなら庭木を植えなければよかった…と後悔する人、意外と多いんです。みなさんも、正しい庭木の選び方・植え方を知っておかないと、思わぬ失敗をするかもしれません。

この記事では、失敗しない庭木の選び方と植え方、そしておすすめの庭木15種類を厳選してご紹介します。後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

庭木にはどんな種類がある?失敗しない選び方

まずは常緑樹と落葉樹について知ろう!

庭木には一年中葉をつける常緑樹と、冬に葉をおとす落葉樹の2つの分類があります。庭木を選ぶときは、まずその植物が常緑樹なのか落葉樹なのかをチェックすることが大切!

単純に考えると常緑樹のほうが管理が楽なのでは?と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。常緑樹といっても一年中少しずつ葉が散るので、意外とメンテナンスが大変なんです。

どちらがいいというわけでなく、それぞれ下記のようにメリットとデメリットがあるので、用途やお手入れのタイミングなどを考慮して選ぶといいですよ。

メリット

デメリット

用途

常緑樹

一年中葉がついて姿が変わらない。庭の目隠しにもつかえる。

葉が一年中少しずつ散るので落ち葉のメンテナンスがめんどう。

生垣、目隠し、シンボルツリー

落葉樹

四季の変化を楽しめる。夏は日除けに、冬は日を取り込む。落ち葉はきが一気に終わる。剪定が比較的簡単。

冬は目隠し効果がなくなる。冬に大量の落ち葉がでて処理が大変。

花壇の日除け、シンボルツリー

どのくらい大きく育つかもチェック!

庭木を選ぶとき次に大切なのが、どのくらい大きくなるかということ。購入するときは小さくても、数年後に屋根をこすほど大きくなって手をつけられなくなってしまった、ということもよくあるので要注意です。

樹木は成長する高さによって、大きく2つに分類されています。

  • 低木:3m以内の樹木(詳しくは1m以内を小低木、1〜3mを低木といいます)
  • 高木:3m以上の樹木(3〜5mは小高木、5〜10mは中高木、10m以上は大高木といいます)

初心者さんにはどちらかというと低木のほうがおすすめです。低木は比較的ゆっくり成長するので、剪定の頻度は少なくてすみますし、電線に接触するほど伸びないので最悪放っておいても実害はありません。

一方、高木はぐんぐん成長するので必ず剪定が必要です。ただ、多少間違ったところを切って失敗してもぐんぐん伸びていくのでそこまで慎重にならなくてもOK。おうちのシンボルツリーとしたいなら断然高木がおすすめです。

庭木の賢い買い方!失敗せずに育てるために

庭木の選び方も大切なんですが、意外と見落としがちなのがどこで買うかという点です。庭木を買うときは、その後の育て方やメンテナンスのフォローまでしてくれるところで購入するのが賢い方法!

とくに庭木は害虫や病気の被害にあうリスクが高いですが、初心者だと不調になったときの症状をみて原因を判断したり、対策を考えるのは難しいもの。

そんなとき、たとえばGreenSnapSTOREなら購入後プロに無料で育て方を相談できるサービスがあるので、万が一のときでも安心ですよ。せっかく気に入った庭木、枯らして後悔しないためにも、こういったサポートがあるところで購入するのがおすすめです。

庭木におすすめの常緑樹の種類

ここからは庭木におすすめの常緑樹をご紹介します。常緑樹は一年中葉っぱがついているので、葉っぱの色味や形に注目してみるのもいいですよ。

シマトネリコ

シマトネリコPhoto by ライラさん@GreenSnap

グリーンの葉が美しいシマトネリコは大きくなると8mほどまで成長することもあり、シンボルツリーとして人気があります。初夏には白い小花をたくさん咲かせ、葉だけでなく花の観賞も楽しめますよ。

シマトネリコは大きく成長しすぎると管理するのも大変なので、枝や葉をこまめに取り除く透かし剪定をするとよいです。病気や害虫には比較的強い樹木ですが、透かし剪定することで病害虫の予防にもなるので定期的に作業することをおすすめします。

アカシア(ミモザ)

アカシアはシルバーグリーンの葉が美しい樹木で、春になると黄色い房状の花をたくさん咲かせます。樹高はアカシアの種類によって異なりますが、国内で多く流通しているギンヨウアカシアは約5〜8mほどです。

庭木の中でも低めなので、育てやすいアカシアですよ。 アカシアにはカイガラムシなどの害虫が付きやすいので、見つけ次第駆除する必要があります。予防策として、苗を植える前に殺虫剤を撒いておくと効果的です。

オリーブの木

オリーブの木

シルバーグリーンの葉がきれいなオリーブの木は、ポピュラーなシンボルツリーとして知られています。初夏になると白やクリーム色の小花が咲き、秋になると実が生るので一年を通して観賞が楽しめますよ。

オリーブの木は成長が早いので、春または初夏から秋にかけて剪定すると美しい樹形が維持できるでしょう。 オリーブの木は異なる品種を2本以上育てると実が付きやすく、害虫は付きにくい方です。ただし、オリーブアナアキゾウムシが発生することがあるので、発生した場合は殺虫剤などで駆除しましょう。

ユーカリ

ユーカリPhoto by こすもすさん@GreenSnap

ユーカリは花だけでなく葉や果実にも芳香があり、ハーブティーや精油などに使われることが多いですね。樹高は種類によって大きく変わりますが5m以上のものが多く、風通しをよくするためにも春または秋の時期には剪定しましょう。全体のバランスを見ながら枝を取り除き、透かし剪定するとよいです。

また、ユーカリの成長を抑えるために摘芯も大事な作業の一つで、枝先の芽を取り除くことで葉が大きく成長したり枝数が増えていきます。

コルジリネ

コルジリネは赤色などのカラフルな葉が特徴で、2mほどまで成長する観葉植物です。日陰に弱いため、なるべく日当たりのよい環境で育てます。 コルジリネは一年を通してハダニやカイガラムシなどが発生しやすいため、特に屋外で育てる際は害虫対策しましょう。

ハダニは水に弱いため、定期的に葉水することで予防することができます。カイガラムシはそのまま放置するとすす病を誘発することがあるので、見つけ次第すぐに駆除することが大切です。

金木犀(キンモクセイ)

金木犀 キンモクセイ

キンモクセイは秋になるとオレンジ色の小花をたくさん咲かせ、甘い香りが漂います。樹高は5mほどまで成長することもあるので、1年に1回は剪定することで美しい樹形を維持できますよ。

キンモクセイをあまり大きくしないで楽しみたい場合は、お好みの高さでカットしてから定期的に剪定しましょう。キンモクセイの特有な匂いは害虫を遠ざける効果もありますが、カイガラムシやハダニなどが発生することがあるので、見つけた場合は除去してくださいね。

庭木におすすめの落葉樹の種類

ここからは庭木におすすめの落葉樹をご紹介します。落葉樹の多くは花や実がついたり、きれいに紅葉するので、どんなふうに変化するのかもチェックしてみてくださいね。

アジサイ

アジサイ

アジサイは梅雨の時期に見頃を迎え、紫色やピンク色など土壌によって花色が変わります。剪定が必ず必要というわけではないですが、どんどん成長するのできれいな状態を維持するためには剪定した方がよいでしょう。

アジサイの剪定時期は7月頃までがベストで、自然な状態で花が散ることがないので、花を取り除くためにも剪定することをおすすめします。ただし、剪定時期や剪定の位置を間違えてしまうと花が咲かなくなってしまうので、気を付けましょう。

エルダーフラワー

エルダーフラワーはハーブの仲間で、約3〜10mまで成長します。初夏には白い花が咲いて秋には黒い実を付け、実はジャムなどにして楽しむことができますよ。

エルダーフラワーは暑さには強いですが蒸れには弱いため、定期的に剪定して風通しをよくすることが大切です。剪定時期は11〜2月頃で、この時期なら大胆に剪定しても大丈夫ですよ。エルダーフラワーは肥料が必要なので、梅雨入り前と秋に肥料を与えましょう。

アオダモ

アオダモは15mほどまで成長する落葉高木で、4〜5月頃にかけて白い小花をたくさん咲かせます。強めの剪定は必要ないですが、密生した部分を間引く程度に剪定するとよいです。また、乾燥には強くないので、土の表面が乾いたら水を与えましょう。

アオダモには害虫はそこまで発生しませんが、カミキリムシの幼虫が発生することがあります。そのまま放置するとアオダモが枯れてしまうので、見つけ次第駆除しましょう。

ライラック

ライラックPhoto by あやのさん@GreenSnap

ライラックは、春から初夏にかけて紫色やピンク色の小花が房状に咲きます。5mほどまで成長することもあり、人気があるシンボルツリーの一つです。

ライラックは根の負担を減らす目的で剪定しますが、間違って花芽を切り取らないようにしましょう。また、枝をカットしすぎると生育にも影響が出てしまうため、花のすぐ下辺りを切り落とします。ライラックの新芽にはアブラムシが発生することがあるので、見つけた場合はすぐに退治しましょう。

サルスベリ

サルスベリ

サルスベリは夏から秋にかけてピンク色や白い花を咲かせ、街路樹などに利用されることが多いです。樹高は種類によって異なりますが、一般的には10mくらいの高さまで成長します。

サルスベリは秋になると落葉するので、この時期に剪定するとよいでしょう。ひこばえなどの小枝が出やすいので、ひこばえは積極的に取り除きます。サルスベリはうどんこ病にかかりやすいので、葉に白い斑点ができたらすぐに病気の葉を掘り除きましょう。

スモークツリー

スモークツリー

スモークツリーは紫がかった丸い葉が特徴で、秋になると紅葉します。初夏には羽毛のようなふわふわとした花を咲かせ、3〜4mの高さまで成長することが多いです。スモークツリーの剪定は落葉期に行い、お好みの位置で枝を剪定しましょう。

病気や害虫には比較的強い樹木ですが、サルスベリと同じようにうどんこ病にかかることがあるので、葉が感染した場合はすぐに取り除きます。

目隠しになる庭木におすすめの種類

ここからは目隠しになるおすすめの庭木をご紹介します。常緑樹かつ葉がよくしげる植物を厳選したので、葉の形や色にも注目してみてくださいね。

コニファー

針葉樹の総称で知られるコニファーにはたくさんの種類があり、クリスマスツリーとしても人気があります。種類によっては20mほどの高さまで成長するものもあり、剪定は7~8月以外に行いましょう。

強めの剪定は3〜5月に行い、この時期なら大胆に刈り込んでも生育への影響が少ないです。軽めの剪定は9〜10月頃で、余分な葉を手で摘み取る程度に行います。コニファーを鉄のハサミで剪定すると茶色く変色してしまうので、セラミックのハサミを使いましょう。

ツゲ

ツゲPhoto by ハルオさん@GreenSnap

常緑低木のツゲは光沢のある丸い葉が特徴で、比較的低い樹木です。日当たりのよい環境を好み、日当たりが悪い場所で育てると葉の色が悪くなります。ツゲの剪定は3〜10月頃で、お好みの樹形に刈り込みましょう。

また、ツゲノメイガなどの害虫が発生することがあり、ツゲノメイガの被害でツゲの見た目も大きく変わってしまいます。そのため、ツゲノメイガを見つけたらすぐに取り除きましょう。

ツバキ(椿)

光沢のある緑色の葉が魅力的なツバキは、冬から春にかけて赤色や白色などの花を咲かせます。ツバキは、枝が込み合ってきたら春から初夏に剪定しましょう。あまり大きく育てたくない場合は、頂点を切り落とすことで高さを抑えられます。

ツバキにはチャドクガという蛾の幼虫が発生することがあり、幼虫の毛に触れると湿疹ができてしまうので注意しましょう。チャドクガの幼虫を見つけたら、枝ごと処分するとよいです。

庭木の失敗しない植え方

庭木を植えてから後悔しないためにも、庭木を庭のどこに植えるか、よく考えておきましょう。 まず場所選びですが、できれば次の項目をすべて満たしている場所がおすすめです。

  • 建物の南側〜東側(北側は日が当たりにくく病害虫のリスクが増すので避ける)
  • 家の壁面や弊から3m離れた場所
  • 伸びても電線に当たらない場所

とくに気をつけたいのが電線です。ちなみに日本の一般的な電線の高さは5mほどですが、建物につなぐと部分的には3〜4mほどに低くなる場所もあります。庭木を植えるときは、周囲の電線の高さなども気にしておきましょう。

また、庭木を植えるときは、土によく堆肥を混ぜておくことと、病害虫忌避剤となる薬剤を適量混ぜておくと、その後の害虫病気の予防にもなりますよ。

庭木の種類はたくさん!お気に入りを植えてみて

庭木の種類はたくさんあるので、お庭のテイストや用途にあわせてお気に入りを植えてみてくださいね。

GreenSnapでは育て方を無料で相談できるサービスもあるので、初心者の方でも安心です。この記事でご紹介した以外にもいろんな種類があるので、ぜひこちらから探してみてください♪