【パキラの水耕栽培】水挿しのやり方と管理方法！発根や長く育てるコツは？
2024/1/12
観葉植物の魅力を最大限に引き出す水耕栽培。初めて挑戦する方に向け、今回はパキラの水耕栽培に焦点を当ててご紹介します。じつはパキラ、水耕栽培に最適な植物の一つなので初心者でも気軽に挑戦できますよ。
パキラの水挿しでの水耕栽培の始め方や管理方法もわかりやすく解説します。
パキラは水耕栽培で育てられる？
Photo by こんゆかさん@GreenSnap
パキラは比較的水を好む性質があるため、観葉植物の中でも水耕栽培に適しています。パキラの水耕栽培は土を使わず水だけで育てるため、透明感のある容器やカラフルなジェリーボールなどを使って、よりおしゃれなインテリアとしても楽しめますよ。
ただし、土栽培で育てているパキラをそのまま水耕栽培にすると枯れてしまうことがあります。そのため、水耕栽培を始めるときは「水挿し」という方法で発根させてスタートしましょう！
パキラの水耕栽培は水挿しで始めよう！
水耕栽培(水挿し)を始められる時期
パキラの水耕栽培を水挿しして発根から始める場合は、春から初夏の4〜6月ごろの時期に始めるのがおすすめです。この時期に始めることで、成長が活発になり、しっかりと根を張ることが期待できます。
市販されている水耕栽培のパキラなら最初から発根しているので、いつ育て始めても大丈夫ですよ。
水耕栽培(水挿し)に必要なもの
- パキラの元気な親株
- コップなどの透明容器
- 清潔なハサミ
- 発根促進剤(メネデールなど、なくても可)
- 水耕栽培用の液体肥料
- ハイドロボールやジェルボール(なくても可)
水耕栽培(水挿し)のやり方
- パキラの健康な緑色の茎を選び茎先を15cm程度に切り、挿し穂をつくる。
- 上の葉2枚ほどを残し、それ以下の葉は全て切り取ります。
- 葉が10cm以上ある場合は半分に切る。
- 挿し穂の切り口を斜めに切り直し、水分を吸収できる面積を増やす。
- 容器に挿し穂の3割が浸かるような分量の水をいれる。
- あれば発根促進剤を適量いれて、水に挿し穂を挿す 発根するまでは明るい日陰に置いて毎日水換えする。
- 発根促進剤も都度入れておくと発根率が上がる。
- 十分に発根したら、ハイドロボールやジェルボールなどを入れて楽しむ。
水挿しで発根させるコツは、蒸散作用のバランスを取ることです。蒸散作用とは葉が発する水蒸気と根が吸収する水分のこと。挿し穂についた葉の枚数が多すぎたり葉が大きい場合は、もったいないと思うかもしれませんが減らしておきましょう。
水耕栽培のパキラの管理方法
置き場所
パキラは明るい場所が好きですが、水耕栽培で育てる場合は真夏の直射日光は避けましょう。水温が上がりすぎると茹ってしまって枯れることがあるので要注意です。
水換えの頻度・量
パキラの水耕栽培では水の交換が必要です。できれば2〜3日に1回は水換えをするのが理想です。とくに夏場は水の腐りやすい季節なので毎日水換えしてもいいくらいです。冬場は水道水そのままだと冷たすぎて冷害が起きることもあるので、15〜20度くらいの常温で与えてください。
発根するまでは、挿し穂の2〜3割が水に浸かるほどの水量が目安です。発根したら徐々に水位を下げていきましょう。根も呼吸をしているので全て水に浸かったままだと腐ってしまいます。根の全長の半分くらいが水に浸かるくらいを目安にしてください。
肥料
パキラの水耕栽培では、水耕栽培専用の液体肥料を2週間に1度程度追加しましょう。栄養を摂るために欠かせない要素です。ただし、過剰に与えないよう注意しましょう。
通常の液体肥料でも育ちますが、流れ出ることを前提にされた成分配合なので、そのまま使うと肥料やけの恐れがあります。使う場合は規定量よりもかなり薄めに希釈してから与えてください。
水耕栽培のパキラでよくある質問
夏に水がぬめりやすくなってしまう、対策方法はある？
夏場は水が腐りやすいため、ゼオライトなどの根腐れ防止剤を使うことで不純物を吸着し、ぬめりをある程度防ぐことができます。とはいえこの時期はこまめな水換えが必須なので、放置しすぎには注意しましょう。
大きくなったら土に植え替えられる？
水耕栽培で大きくなったパキラは土栽培に植え替えて育てることもできます。ただし、いきなり環境が変わると弱る可能性があります。
植え替えてから数日は土が乾燥しすぎないように水やりしましょう。新芽がでてきたら徐々に水やり頻度を落としていくといいです。
パキラを水耕栽培でおしゃれに飾りながら育てよう
水耕栽培のパキラなら、土栽培ではできなかったようなおしゃれで清涼感のある飾り方も楽しめます。管理も要点さえ抑えれば難しくないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
