【パキラが枯れる原因】元気がない&葉が落ちるときの復活方法は?
2024/8/26
パキラの元気がなくなると心配ですよね。パキラは初心者でも育てやすいことで人気の植物ですが、正しいお手入れができていないと枯れてしまうことがあります。
しかし、もしパキラの元気がなくなっても、諦めることはありません。元気を取り戻す方法がいくつかありますよ。今回は、パキラが枯れる原因と、復活方法についてご紹介します。
【パキラが枯れる原因】よくある6つのパターン
パキラの元気がなくなった原因は大きく分けて水不足、日照不足、寒さ、寝腐れ、根詰まり、葉焼けの6つが考えられます。
ご自宅のパキラの様子をみて、以下の原因から推測してみてくださいね。
1.水不足:葉にハリがなくなる
パキラが枯れる原因で一番多いのは、水不足です。水不足の場合、葉の付け根が真下に垂れ下がってしまったり、葉のハリがなくなってしわしわになってしまいます。
2.日照不足:徒長する・葉が黄色くなる
パキラの上の画像のように葉が黄色く変色してきたり、ヒョロヒョロと間延びするように徒長してきたら、日光不足の可能性があります。
パキラは明るい日陰の環境を好むため、太陽の光が届かない暗い場所に置いていると、弱ってきてしまいます。
3.寒さ:葉の色が抜ける・葉が落ちる
寒さもパキラが元気をなくす原因の一つです。パキラは熱帯植物であり、寒冷な環境には弱いです。特に5℃以下の低温にさらされると、生育不全を引き起こし、葉の色が抜けたり、葉が落ちることがあります。
また、冷暖房のオンオフによる急激な気温の変化が発生した場合も、小さな株の場合はダメージを受けることがあります。
筆者は、真夏にしばらく旅行に出ていて帰宅してすぐ冷房をつけたら、翌日に葉がしおれはじめた経験があります。
4.根腐れ:葉の色が抜ける・葉が落ちる
パキラが根腐れになると、葉の色が抜けてきたり、葉が落ちるなどの症状が見られます。根腐れは水のやりすぎや水はけの悪い土を使っていることが原因となります。
根が腐ってしまうと、パキラの幹全体に栄養が行き届かなくなるため、全体的に枯れてきてしまいます。
5.根詰まり:葉がしわしわになる
根詰まりは、パキラが鉢の中で根が詰まりすぎてしまう現象です。パキラは生育旺盛な植物なので、どんどんと生長していきます。生長するにつれて根も生長し、土中で絡まり合うことがあります。
この状態になると土が乾きにくくなったり、逆に土が乾きすぎて水や養分の吸収が難しくなり、葉がしわしわになることがあります。
特に、これから生長する小さな幼苗を育てている時に起こりやすい現象です。お家に迎え入れてから1〜2年ほど植え替えをしていない場合は、根詰まりを疑うといいでしょう。
6.葉焼け:葉が茶色く枯れる・色素が抜ける
パキラが強い日光を浴びすぎると、葉焼けが発生することがあります。観葉植物は熱帯を原産とするので直射日光に弱いものが多く、明るい日陰を好みます。過度な光にさらされると葉の色が茶色く焼けてしまったり、色素が抜けたように乾燥してしまいます。
パキラの元気がない、葉が落ちるときの復活方法
✔️葉がしわしわになる→たっぷり水やりする、植え替える
パキラの葉がしわしわになるときは、水不足か根詰まりの症状が見られることが多いです。
パキラは特に、生長期に十分な水分を必要とします。土が乾いたら、鉢底から水があふれるまでたっぷりと水を与え、土が適度に湿っている状態を保つようにしましょう。
パキラは乾燥に弱いため、こまめな水やりが元気を維持するポイントとなります。
ただし、土が長時間湿りっぱなしになると根腐れの原因となります。必ず水はけの良い土を使用し、土が乾いてから、こまめにたっぷり水やりしてください。
また、水不足が考えられない場合は、根詰まりの可能性もあります。
パキラの根詰まりが見られたら、新しい土と一回り大きな鉢に植え替えます。おあきらのサイズに合わせて適切なサイズの鉢を選び、古い土を取り除きながら根を整理しましょう。これにより、新しい土壌で根が健康的に生長し、パキラの元気が復活します。
生長期に入る前の春頃に新しい土に植え替え、パキラにとって快適な環境を整えましょう。
✔️枝が徒長する、葉が黄色くなる→明るい日陰へ移動する
パキラの枝がひょろひょろと徒長する、あるいは葉が黄色くなる症状が見られるときは、直射日光から遠ざかりつつも十分な明るさを確保できる場所にパキラを移動させることが大切です。
適切な場所が見つからない場合は、レースカーテン越しの窓際や、間接光が差し込む場所が適しています。
ただし、突然大きく環境が変わる移動は避けて、徐々に新しい環境に慣れさせるようにしましょう。移動先が明るい日陰であれば、パキラは元気を取り戻しやすくなります。
日光を浴びる時間や強さは季節によって変化するため、日々の観察してあげましょう。
✔️葉の色が抜ける、葉が落ちる→置き場所を変える、黒い根を取り除く
パキラの葉の色が抜ける、葉が落ちるときは、冷房や暖房の風が直接当たっていないか、または根腐れを起こしていないかを確認しましょう。
まず、寒くなる秋〜冬の季節には、窓からの冷たい風を避け、暖房のきいた室内にパキラを移動させましょう。風通しの良い場所が理想的ですが、直接エアコンの風が当たらないように配慮します。
また、パキラの幹がブヨブヨしていたり、鉢土が常に湿った状態になっていれば寝腐れの可能性が高いです。鉢土から抜いて根が腐っていないか確認しましょう。
根腐れを確認した場合は、すぐに鉢から植物を取り出します。根が腐っている部分を優しく取り除き、残った根を通気性の良い土に植え替えます。鉢底には鉢底石を敷いて、水はけをよくしましょう。
また、受け皿の水が常に溜まっていないように注意してくださいね。
✔️葉が茶色く枯れる→枯れた部分を切り落とす
残念ながら、葉焼けしたり、茶色く枯れてしまった葉は元に戻りません。葉焼けした部分を清潔なハサミで切り取りましょう。これにより、健康な部分にエネルギーが集中し、新しい葉が出やすくなります。
その後、適切な明るさの場所に移動させ、パキラが徐々に元気を取り戻せるようにしましょう。
ちなみに、葉焼けは予防できる症状です。直射日光を避けて、パキラにとって快適な明るい日陰で管理してあげてくださいね。
パキラが枯れるのにはスピリチュアル的な意味もある?
風水的には、植物が枯れる原因のひとつに「身代わりになった」「役目が終わった」と考えられることがあります。家族や身内に悪いことが起こる前に身代わりになってくれたり、飾っている場所の気の澱みを吸収して枯れるとされることがあるので、何の問題もないのにパキラが枯れてしまった時には、お家の中をきれいに掃除したり、気の流れをよくして気持ちよく過ごせる環境を整えるといいでしょう。
パキラが完全に枯れる前なら導入活力剤「cu:Leaf」を使うのもおすすめ!
cu:Leaf(キュリーフ)は、弱っている植物を回復させるためにつくられた、GreenSnapオリジナルの植物専用活力剤です。
人間の血管の保護が必要な患者に処方される医薬成分を、植物に合うよう応用しました。従来の活力剤や栄養剤を、より根から浸透・吸収しやすくなるように根の回復を促すため、"導入活力剤"として初めにお使いください。また、抗菌剤も配合しているため、植物の病気予防としても効果的です。
上の写真は、別の植物に当該商品を散布した様子ですが、パキラにもお使いいただけます。
パキラが枯れる原因と復活方法を覚えておこう!
パキラの元気がなくなっても、正しく原因を特定して、適切に対処すれば、また元気に生長してくれます。
パキラは、原産地では樹齢100年を超えるほど長生きな植物です。水不足、日照不足、寒さ、寝腐れ、根詰まり、葉焼けの6つの原因に注意して、長く愛される観葉植物として楽しんでみてくださいね!
株式会社COTOHA 代表取締役
屋内植物アドバイザー協会代表、屋内緑化推進協議会理事、一般社団法人花いけバトルプロジェクト理事
1966年⽣まれ、京都市出⾝。京・⻄陣の実家の花屋で25年勤務後、独⽴し現在のインドアグリーン専⾨店cotohaとフラワーショップBOOMを経営。
花・植物を⾝近に感じていただける『きっかけ』として様々な活動を展開
【枯らしてほしくないプロジェクト】として消費者に寄り添うアフターサービス
大学研究機関と室内環境に順応した植物のデータ化に取り組む
全国47都道府県に1社 賛同店舗を募って現在27都道府県の売店と連携中!
京都府立桂高校と共同で地元環境に順応した植物を生産中
公式HP:https://cotoha-plants.com/
Instagram:https://www.instagram.com/cotohakyoto/
ちなみに、パキラは空気が乾燥しているときに、葉の先から透明の樹液を出すことがあります。その場合、湿度を上げるか葉水、霧吹きをこまめにしてあげてください。
水やりの目安は、水やりチェッカーを使うのがおすすめです!プロも使うので失敗しにくいです。