睡蓮とハスの違いは?それぞれの特徴や見分け方を解説
2024/5/14
睡蓮とハスは、どちらも水辺に美しい花を咲かせる植物として知られていますが、みなさんは見分けることができるでしょうか。一見とても似ていますが、分類上は全く異なる植物です。この記事では、睡蓮とハスの特徴とその違いについて紹介します。
睡蓮とは
Photo by さくらさん@GreenSnap
睡蓮は、スイレン科スイレン属に属する水生植物で、熱帯や亜熱帯、温帯などに分布しており、耐寒性のある温帯スイレンと熱帯スイレンに分けられます。
水位が安定している池などに生息し、水中から長い茎を伸ばし、水面に丸い葉と花を浮かべるのが特徴です。花は5〜10cmほどの大きさで、ピンクや白、オレンジ、青など様々な色があります。また、花びらの先端が尖った形をしており、咲き終わると閉じて水中に沈みます。
ハスとは
Photo by ひろさん@GreenSnap
ハスはハス科ハス属の水生植物で、日本や中国、インドなどのアジアを中心に分布しています。水面に1m上伸ばした柄の先に30〜50cmほどの葉を広げ、夏には10〜30cmの大きな花を咲かせます。花色はピンクや白が一般的で、花は朝に咲いて昼には閉じてしまいます。
水底に地下茎があり、地下茎の膨らんだ部分は「レンコン」として食用にされます。
スレンとハスの違いと見分け方
開花時期の違い
睡蓮とハスでは、開花時期が異なります。睡蓮の場合、品種にもよりますが5〜10月にかけての長い期間花を咲かせます。一方で、ハスは7〜8月の夏にのみ咲きます。
花の咲く位置
睡蓮の花は水面に浮かぶように咲きますが、ハスの花は水面よりも高い位置に花をつけるのが特徴です。また、睡蓮の花びらは、ハスの花びらに比べて細く尖った形をしていて、ハスの花びらは丸みを帯びています。
このほか、花色は睡蓮の方が赤やオレンジ、青、紫など豊富で、ハスの花は白とピンクがほとんどです。葉の特徴
睡蓮とハスの葉はどちらも円形ですが、睡蓮の葉には切れ込みがあるのに対し、ハスの葉には切れ込みがありません。また、水面に浮いているようであれば睡蓮、葉が水面から飛び出ているようであればハスと見分けることができます。
このほか、ハスの葉は撥水性が高く、水が玉なって乗っていることがあります。
違いを知って睡蓮とハスを見分けよう!
睡蓮とハスの違いは、花の咲く位置が違ったり、睡蓮の葉には切れ込みがあったりとわかりやすくて、ひとつ覚えておけば見分けることができますね。ぜひこれらの特徴を覚えて、水辺の散策を楽しんでみてくださいね。