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【わけぎ栽培】収穫後は植えっぱなしにしていい?倒れる対策はある?

2025/7/10

わけぎの基本情報

科・属 ヒガンバナ科ネギ属
タイプ 多年草(秋植え一年草扱い)
栽培難易度 やさしい
植えつけ時期 8~10月
栽培場所 日当たりと水はけのよい場所
水やり 土の表面が乾いたらたっぷりと与える
収穫時期 11月〜翌年4月頃

わけぎ栽培は家庭菜園初心者にもおすすめ

Photo by Ivyさん@GreenSnap

わけぎ(分葱)はヒガンバナ科ネギ属(旧分類ではユリ科)のネギの仲間に分類される野菜です。本来は多年草ですが、日本では秋に球根を植えて春に収穫し、夏前に掘り上げる一年草扱いになるのが一般的です。

そんなわけぎの栽培は広いスペースを必要とせず、ベランダなどの限られた場所でも家庭菜園が楽しめることから、育てやすく初心者にも人気の野菜です。

わけぎの育て方

日当たり

わけぎは日当たりと風通しの良い場所を好みます。日照不足だと生育が遅れたり、病気の原因になるため、半日以上しっかり日が当たる場所を選びましょう。

土づくり

プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土で十分です。

地植えの場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて庭土を中和し、植え付けの1週間前になったら、堆肥や緩効性肥料を混ぜ込んで耕しておきましょう。

しっかり耕すことで土がふかふかになり、わけぎの根の張りがよくなります。 

植え付け

わけぎの球根の植え付け時期は、8月下旬〜9月中旬ですが、地域によっては9月〜10月にずらしても問題ありません。

球根は尖った方を上に向けて、頭が少し地表から見える程度の浅植えにします。また、植え付ける際は、球根の株間を10~20cm程度あけましょう。

水やり頻度

植え付け直後から約1〜2週間(根がしっかり張るまで)は、水切れしないようこまめに水やりします。

それ以降は、過湿状態が続くと根腐れの原因になるため、水のやりすぎには注意が必要です。土の表面が乾いてから水やりしてください。

追肥

わけぎの草丈が7~8cmほどに育った頃から、週に1回程度の液体肥料を与えるといいでしょう。収穫後も肥料を与えると、2回目以降の収穫ができる可能性もあります。

土寄せ

追肥と同じタイミングで、定期的に株元に軽く土寄せを行うとなおいいです。土寄せすることで、株が倒れるのを防いだり、球根を肥大化させることができるようになるでしょう。

収穫時期

わけぎの収穫時期は11月〜翌年4月頃です。

草丈20~30cmほどに育ったら、葉の下3~4cmを残して刈り取りましょう。うまくいけば、年に2〜3回の収穫が見込めます。

注意すべき病害虫

わけぎは比較的丈夫ですが、べと病、さび病、軟腐病などの病気にかかることがあります。また、アブラムシやネギアブラムシといった害虫も発生しやすいため、風通しを良くして過湿を避けることが大切です。

わけぎは植えっぱなしにしても大丈夫?

この記事の冒頭にて、"わけぎは夏前に掘り上げる一年草扱いになるのが一般的"と述べた通り、日本ではわけぎは収穫を終えたら、球根を掘り上げるのが基本です。

これは、わけぎは土の中で自然分球する性質をもつほか、球根を植えっぱなしにしておくと病害虫の被害にあいやすくもなることが理由です。

ただし、元々多年草に分類されるため、1〜2年程度であれば植えっぱなしにしておくことも不可能ではありません。

とはいえ、状態のいい株を維持したい場合は、毎年球根を掘り上げて、分球で増やしていくことをおすすめします。

わけぎの増やし方(分球)

わけぎは分球で増やすのが一般的です。

  1. 収穫後、葉が枯れるまで株を地面に残す
    収穫後もすぐに掘り上げず、葉が自然に枯れて球根が休眠状態に入るまで待ちます。
  2. 葉が枯れたら球根を掘り上げる
    5~6月頃、葉が完全に枯れたタイミングで株ごと掘り上げます。
  3. 掘り上げた球根を手でわける
    傷ついた球根や小さすぎるものは処分し、健康な球根だけを残します。
  4. 球根を乾燥させてから保存する
    分けた球根は土を落とし、風通しの良い日陰で乾燥させます。ネット袋などに入れて保管し、翌夏の植え付け時期まで保存しておきます。

わけぎは畑に放置していても自然に分球しますが、根が絡み合って生育が悪くなるため、管理のためには毎年掘り上げて分球し、植え直すのがおすすめです

なお、わけぎは畑に放っておいても自然に分球して増えていきますが、そのままにしておくと根が絡み合ってしまい、株が混み合って生育が悪くなることがあります。

わけぎ栽培は植えっぱなしにしないのが◎

わけぎは小ネギより葉がやや太めで、甘みがあり、辛みや苦みは控えめなのが特長です。香りがよいため、さまざまな料理の薬味としても重宝します。

わけぎはコンパクトに栽培できるため、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜ですが、耐寒性がやや弱いため、寒冷地で育てるのにはやや不向きかもしれない点に注意しましょう。