ウンベラータの植え替えの方法!時期と失敗しない方法は?土や肥料は何を用意すべき?
2024/1/5
ウンベラータといえば丈夫ながらも自由な樹形と大きな葉が魅力の観葉植物ですが、丈夫といえどもいつかは植え替えしなければ枯れてしまいます。大きめのサイズが主流のウンベラータの植え替えは大変かもしれないですが毎年必要なわけでもありません。
この記事ではウンベラータの植え替えについて、時期やタイミング・頻度、失敗しないコツなどをご紹介します。
ウンベラータの植え替え時期はいつ?
Photo by yoppyさん@GreenSnap
ウンベラータの植え替え時期は4〜8月のうち、気温が20〜25度前後の時期に作業するのがおすすめです。8月後半にもなると暑すぎて生育が弱るので植え替えに失敗する可能性もあります。そのため、できれば初夏あたりに植え替えをしておくと安心です。
ウンベラータを植え替えするタイミングの見極め方
ウンベラータの植え替え頻度自体は2〜3年に1回が目安ですが、4〜5号の小さめのウンベラータを育てている場合や、早く大きくしたい場合は毎年か2年に1回の植え替えがおすすめです。
反対に8号以上(鉢を含めて高さ1.8m以上)の大株のウンベラータの場合、とくに不調がみられなければ4〜5年は植え替えしなくても大丈夫でしょう。ただし土の入れ替えや追加などは必要なので、記事後半で詳しくご紹介します。
ただ、植え替え頻度はあくまで目安です。以下の兆候がでていたら根詰まりや病害虫の繁殖の可能性があるので、次の春か秋に早めに植え替えましょう。
- 冬以外に葉が黄色くなる、落ちる。
- 水やりしてもすぐに吸い込まない。
- 鉢の底や土の表面から根が出てきている。
- 鉢と植物のバランスが悪く転倒の可能性がある。
ウンベラータの植え替えに必要なもの!土と肥料はどれがいい?
ウンベラータの植え替えにあたって、以下のものを用意しておきましょう。
- 観葉植物用の土
- 鉢底石&鉢底ネット
- 緩効性肥料
- 一回り大きい鉢(直径が現在の鉢より3cm大きく底に穴があるものを選ぶ)
- 割り箸などの長細い棒
- 清潔なハサミ、スコップ
そのほか、新聞紙や園芸シートなどの汚れ防止シートがあると後片付けが楽になります。また、自分の身長を超える大株の場合は、作業中に転倒する可能性があるため2人以上で作業が推奨です。
ウンベラータにおすすめの土は?
ウンベラータの土は市販の観葉植物用の室内専用土が便利です。最近では100均にも売っていますが、数年は植え替えないという場合なら園芸店やホームセンターにある園芸資材メーカーの土を使うのが安心です。
室内専用土には有機物が含まれていないので、コバエや害虫がわきにくくなっており、清潔に育てられます。
ウンベラータにおすすめの肥料は?
ウンベラータを植え替えるときは、土に1年間効果が持続する緩効性肥料を混ぜておくと生育も安定しやすく後々の手入れも楽です。代表的なのはマグァンプKなどで、必要以上に効きすぎることもなく効果が持続します。
ただし、市販の土には最初から肥料が配合されている場合もあるため、よく製品表示を確認しておきましょう。
失敗しない!ウンベラータの植え替え方法
ウンベラータの植え替えをするときは、あらかじめ数日前から水やりを控え、土を乾燥させておくと根が痛まずにすみます。
- 新しい鉢の底穴を鉢底ネットでふさぎ、底から2〜3cm分くらいの量を敷き詰める。
- 新しい鉢へ観葉植物用の土を3分の1ほどいれる。
- 緩効性肥料を新しい土の上に規定量ふりかけて軽く混ぜる。
- 元の鉢からウンベラータを取り出し、古い土を半分ほど落とす。
- 根がよく広がるよう新しい土の上に据えて、隙間を新しい土で埋めていく。
- 割り箸などを使いながら、根の隙間まで土が行き渡るようにする。
- 鉢の上口から2〜3cmあけた深さまで土をいれる。
- 鉢底から水がよく流れるまでたっぷりと水やりする。
もしウンベラータをこれ以上大きく育てたくないという場合は、古い土を落とした時点で清潔なハサミで根を3分の1ほど短く切り、植え替え後に枝葉も3分の1ほど剪定するとサイズ維持できます。
ウンベラータを植え替えた後のお手入れ
ウンベラータを植え替えた後は、2週間ほどはいつも置いている場所よりも暗めの室内の半日陰に置いて管理しましょう。直射日光に当てると葉焼けする可能性があるので避けてください。また、室内の冷暖房の風が直接当たらないように気をつけることも大切です。
水やりは変わらず、土が完全に乾いたら与えてください。2週間もすれば新しい芽が出てきたりと成長がみられるので、それ以降はいつもの置き場所に戻して育ててください。
大株のウンベラータの手抜き植え替え方法
自分の身長を超えるほど大きいウンベラータの植え替えを2年に1回するのは、少しめんどくさいですよね。そんなときは鉢の中の土を入れ替えるという簡易的な方法で、植え替え頻度を落とすことができます。
やり方は簡単で、初夏の時期に優しく鉢の表面からスコップなどで土をほぐしていき、古い土を新しい土に入れ替えるというだけです。入れ替えずとも、日々の水やりで土は減少していくので、追加してあげることも大切です。
この方法なら4〜5年、不調がみられなければそれ以上の年数を植え替えせず育てられます。しかしこれはあくまで応急処置的な手抜きの植え替え方法なので、心配な方は2〜3年に1回植え替えしてください。
ウンベラータの植え替えは簡単!怖がらず挑戦してみよう
ウンベラータは生命力が高い観葉植物なので、初心者が植え替えで若干失敗したとしても元気に育ってくれます。植え替え時期さえ守ればとくに難しいことはないので、ウンベラータのおうちをキレイにするつもりで植え替えしてあげましょう。