【トマトの病気一覧】葉っぱの白い斑点はなに?症状を画像付きで紹介
2024/11/19
トマトの代表的な病気は?
Photo by Mikeyさん@GreenSnap
家庭菜園で定番のトマトは、苗から育てれば簡単に収穫できる初心者にも人気の高い野菜ですよね。そんなトマトがかかる代表的な病気は、灰色かび病やうどんこ病、疫病、斑点細菌病などいくつかあります。
トマトの病気は、病気によって異なりますが、主に糸状菌(かび)、細菌、ウイルスが原因で引き起こされます。その原因によって対策や対処法も違うため、病気になってしまってもあきらめずにすぐに適切な対処をすれば、被害を抑えることもできますよ。
とくに、糸状菌(かび)によって引き起こされる病気が多く、湿度が高いと発症しやすくなるため、日当たりや風通しをよくして、雨の当たらない場所で育てるようにしましょう。
また、病気にかかってしまうと他の株に移り、収穫ができなくなってしまう可能性もあるため、予防が大切です。
トマトの病気と症状一覧
モザイク病 |
はじめは葉脈が透明になり、葉っぱがモザイク模様になる |
黄化葉巻病 |
葉の色が黄色くなり、葉が上や下に巻くような症状が生じる |
斑点病 |
小さな褐色の斑点が下葉にでき、進行すると多くの病斑が上葉にもできる |
黒斑細菌病 |
葉や茎の表面に暗褐色の小斑が発生し、周囲が淡黄色に変化する |
軟腐病 |
葉、茎、果実、根が水に浸したようにドロドロと軟化し、腐敗する |
うどんこ病 |
葉の表面に粉をかけたような白いカビが発生する |
灰色かび病 |
葉の表面や茎、果実、花に楕円形の灰色のカビが生える |
青枯病 |
青い葉のまま植物全体が萎れる状態 |
疫病 |
葉・茎・果実に暗褐色の病斑ができ、白いカビが発生する |
尻腐れ病 |
果実のお尻の部分が腐ったように黒くなり実が腐る |
トマトの病気への対処法・予防策
モザイク病 |
黄化葉巻病 |
斑点病 |
黒斑細菌病 |
軟腐病 |
うどんこ病 |
灰色かび病 |
青枯病 |
疫病 |
尻腐れ病 |
モザイク病
Photo by やっこさん@GreenSnap
かかりやすい時期:5~7月
発症する原因:ウイルス感染
発症前の対策:雑草の除去、防虫ネット、作業道具の消毒
発症後の対処法:発病株を直ちに抜き取る
黄化葉巻病
Photo by dp106さん@GreenSnap
かかりやすい時期:6~9月
発症する原因:ウイルス感染、作業道具の消毒
発症前の対策:雑草の除去、防虫ネット
発症後の対処法:発病株を直ちに抜き取る
斑点病
Photo by Mikeyさん@GreenSnap
かかりやすい時期:12〜6月
発症する原因:糸状菌(かび)
発症前の対策:育苗ポットや道具の消毒、泥はね防止マルチの使用、石灰をまく
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる、お酢や重曹をふきかける
黒斑細菌病
Photo by じゅん坊さん@GreenSnap
かかりやすい時期:12〜6月
発症する原因:細菌
発症前の対策:育苗ポットや道具の消毒
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
軟腐病
かかりやすい時期:4~11月
発症する原因:細菌
発症前の対策:水はけのいい土壌づくり
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
うどんこ病
Photo by ちちちさん@GreenSnap
かかりやすい時期:5〜11月
発症する原因:糸状菌(かび)
発症前の対策:定期的な剪定、窒素肥料の管理、石灰をまく
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる、病変部位にお酢や重曹をふきかける
灰色かび病
Photo by こじるんさん@GreenSnap
かかりやすい時期:12~4月
発症する原因:糸状菌(かび)
発症前の対策:花びらのカスの除去、石灰をまく
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる、病変部位にお酢や重曹をふきかける
青枯病
Photo by やまもとさん@GreenSnap
かかりやすい時期:6~8月
発症する原因:細菌
発症前の対策:地温の上昇を防ぐマルチや敷き藁をする、センチュウの防除
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる
疫病
Photo by goo-ちゃんさん@GreenSnap
かかりやすい時期:4~10月
発症する原因:糸状菌(かび)
発症前の対策:植える前の苗を薄めたお酢をひたす、石灰をまく
発症後の対処法:発病株を直ちに抜きとる、病変部位に重曹やお酢をふきかける
尻腐れ病
Photo by みおさん@GreenSnap
かかりやすい時期:5~10月
発症する原因:カルシウムの欠乏によって起こる生理障害
発症前の対策:定期的に剪定、苗の植え付け前に土壌に苦石灰(カルシウム)を混ぜる
発症後の対処法:カルシウムを多く含んだ肥料を追加する
トマトの病気対策をしっかりしよう!
せっかくトマトを育てるなら、元気で美味しいトマトを作りたいですよね。ですが、野菜を育てていると、病気にかかってしまうこともあります。
虫が飛来しないように予防をしたり、肥料を与えたりと病気にならないように事前に対策してからトマトを栽培するのがいいでしょう。
また、病気になってしまってもすぐに対処することで、被害を最小限におさめることもできるので、放置せずにすぐに対処することが大切です。
今回は、農薬を使わない対策や対処法を紹介しましたが、心配な方は、市販の農薬スプレーや殺菌剤で対策するのも楽なのでおすすめですよ。