トマトは水耕栽培のほうが収穫量も味もよくなる?ペットボトルでの始め方
2024/3/12
トマトの水耕栽培は手軽に始められる上に、じつは収穫量と味の向上が期待できる魅力的な栽培方法です。トマト栽培では水やりが難しいとよく言われますが、その点、水耕栽培なら簡単なので、むしろ初心者にもおすすめですよ。
トマトは水耕栽培のほうが収穫量も味もよくなる!?
Photo by すらごろうさん@GreenSnap
一般的にトマトはプランターで育てる方が多いですが、じつは水耕栽培といって土を使わず水と肥料だけで育てる方法でも栽培できます。
トマトを水耕栽培で育てるメリットはこの3つ。
- 水やりで失敗しにくい
- 病気や害虫発生のリスクが低い
- 肥料での栄養管理がしやすい
とくにトマトの栽培では水やりが収穫量と味を左右しますが、水やりしすぎで根腐れをさせるなど、水やりで失敗する人が多いです。その点、水耕栽培なら水換えのタイミングさえ守れば失敗することが少ないので、むしろ初心者でも収穫量や味の品質よく育てられるので、おすすめの方法ですよ。
水耕栽培向きのトマトの品種
トマトを水耕栽培で育てる場合、矮性ミニトマトといって、あまり草丈が高くならない品種がおすすめです。具体的には、「アイコ」、「マンマミーア「マンマミーア」「レジナ」「オレンジキャロル」などの品種がおすすめ。
矮性ミニトマトなら深く根を張ることができない水耕栽培でも、倒れにくくて管理もしやすいです。
トマトの水耕栽培を始める時期
トマトの水耕栽培を始める最適な時期は、4〜5月ごろがおすすめです。水耕栽培の場合、できれば種から自分で育てるようにしましょう。苗からでも水耕栽培は始められますが、土栽培と水耕栽培では根の性質が異なるので、水に移すと枯れてしまうこともあります。
種まきからだと大変なイメージがありますが、発芽させるのはさほど難しくないので、できれば種から育ててみてください。
トマトの水耕栽培で必要なもの
- 蒸し野菜用容器などのザルと容器が一体型になった浅型タッパー
- 栽培スポンジ(食器用ソフトスポンジで代用可)
- ラップ
- 2Lペットボトル
- アルミホイルやアルミシート(遮光用)
- メネデールなどの発根促進剤(なくてもOK)
- 液体肥料
- 水
- ミニトマトの種
トマトの水耕栽培の始め方
- トマトの種を2〜3時間水につけておく。
- スポンジに種を1粒ずつまく。発芽しない種もあるので複数つくるとよい。
- メネデールなどの発根促進剤を混ぜた水にスポンジを浸す。
- ラップをして室内の日陰に置き、水位が下がったら水を足す。
- 1週間ほどで発芽するので、ラップを外して明るい日陰に移動する。
- 本葉がでてきたら、水に液体肥料を推奨希釈よりも200%薄めて与える。
- 草丈が5cmくらいになり、根が十分に伸びたら育苗完了。
- ペットボトルの上部3分の1部分をカットして、逆さまにして下部に差し込む。
- ペットボトルをアルミシートなどの遮光できる素材で覆う(藻の発生防止)
- 規定量の液体肥料を水に混ぜた培養液を、ペットボトルの底に入れる。
- トマトの苗をスポンジごとペットボトルの口部分にセットし、根の半分が培養液に浸かるよう調整する。
- 日当たりのいい場所に置く。
水耕栽培トマトの管理方法
置き場所
水耕栽培のトマトは、ある程度の大きさになるまでは室内の日当たりのいい場所でも育ちます。湿度には弱いのでできればサーキュレーターを回したり、換気をこまめにしてあげましょう。
室内で管理しきれない大きさになったらベランダや庭などに出してもいいですが、いきなり環境が変わると弱ることもあるので、だんだんと環境に慣れさせるように段階を踏んで移動させていきましょう。
水換え
水耕栽培のトマトは、常に根の3分の2が水に使った状態になるよう、日々追水して管理していきましょう。なお、水は基本的に液体肥料を水で希釈した培養液を継ぎ足してください。夏はかなり水を吸収するので水切れには注意が必要です。
また、水に日光が当たって水温が上昇しすぎると藻や雑菌が発生するので、できれば週に一度は新しい培養液に交換し、容器も洗って清潔を保ってください。
肥料
トマトの水耕栽培の肥料には、野菜用の液体肥料を使いましょう。
そのほか基本的なお手入れ
トマトは大きくなってくると自重で倒れることもあるので、うまくベランダの柵などに紐でくくりつけて管理しましょう。また、わき芽という不要な芽も出てくるので、芽かきをしながら成長をコントロールするといいです。
トマトを水耕栽培で育ててみよう!
水耕栽培は、じつはトマト栽培初心者におすすめの方法です。虫が苦手な方や、少ないスペースしかないという方でも挑戦しやすいので、ぜひ水耕栽培で美味しいトマトを育ててみてください。