里芋の植え付け|植える時期はいつ?種芋の向きや芽出しのコツを解説
2024/10/2
里芋は、ホームセンターで購入した種芋や前年に収穫し保存していたものを植え付けます。しかし、ただ植え付ければよいというものではなく、せっかくの種芋を無駄にしないためのポイントがあります。
今回の記事では、種芋の植え付け方や適切な時期、芽出しのコツなどを解説します。
里芋の植え付け時期はいつ?

Photo by いさゆたさん@GreenSnap
里芋の植え付けは、気温が上がり始める4月〜5月上旬頃が適期です。
里芋の栽培適温は25〜30℃と高く、日光を好むため日当たりのよい場所に植え付けるようにしてください。
種芋の芽出しの方法

Photo by チロルンまみーさん@GreenSnap
里芋の種芋は、植え付ける1ヶ月ほど前に芽出しをしておきましょう。
また、前年に収穫し保存していた芋を種芋とする場合は、孫芋が最も生育旺盛で収量も上がるため向いています。
芽出しの方法
- 育苗ポットやプランターに用土を入れる。
- 種芋の芽を上向きにして、種芋の全体が隠れるように土を被せる。
- 鉢底から溢れるくらい、たっぷりと水やりをする。
- 気温15〜30℃の暖かい場所で管理し、土が乾いたら湿らす程度に水やりを続ける。
- 約3〜4週間ほどで発芽し、芽が2〜3cmほど伸びたら植え付けをする。
屋外では温度調整が難しいので、簡易なビニールハウスなどを使うとよいです。
里芋の植え方
露地栽培
露地栽培の場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰を、1週間前に堆肥と元肥を土に混ぜて耕し土づくりをしておきます。
- 幅70〜80cm高さ10cmほどの高畝をつくる。
- 畝の中央に深さ10cmほどの溝を掘る。
- 種芋の芽を上向きにして、45cm間隔で置いていく。
- 掘り起こした土を戻したら、土を軽く抑える。
- たっぷりと水やりして、敷きわらやマルチングをする。
プランター栽培
プランター栽培では、深さ30cm以上長さ60cmのプランターで2株育てることができます。鉢植えの場合は、10〜15号サイズのもので1株育てられ、1株あたりで20個ほどの里芋を収穫できます。土は、市販の野菜用培養土が使えます。
- プランターの縁から8cmほど下まで土を入れ、元肥を混ぜる。
- 30cm間隔で、土の表面から深さ7〜8cmほどの植え穴を掘る。
- 芽が上になるように種芋を植え穴へ入れる。
- 土を被せて、たっぷりと水やりをする。
里芋はそのまま植えてもいい?
里芋は芽出しをせずにそのまま植えると、温度が足らずに芽が出ないまま地中で腐って種芋が無駄になってしまうことがあります。
そのため、必ず芽出しをし、生育不良の種芋をあらかじめ選別から植え付けを行いましょう。
里芋の種芋を植えるコツは?
里芋の種芋を植えるさいは、深植えに注意してください。深く植えすぎると芽が出ず育たないほか、地中で種芋が腐って病気の原因にもなります。
また、里芋の塊茎に日光が当たると味が落ちてしまうので、塊茎の肥大にともなって土寄せをする必要があります。プランター栽培では、増し土ができるように土からプランターの縁まで高さに余裕を残しておきましょう。
里芋は芽出しをしてから植え付けよう!
里芋の植え付けは芽出しをした種芋を使い、適切な深さと向きで植え付けるのがポイントです。
また、里芋は暑さに強いですが寒さには弱く、芽出しや植え付けの時期が早いと失敗しやすいので、気温15℃以上を目安に覚えておきましょう。