サツマイモの芽出しと苗の作り方!水耕栽培で簡単につくる方法は?時期はいつ?
2024/1/11
家庭菜園でさつまいもを栽培する際に重要な作業の一つが「芽出し」と「苗づくり」です。今回はなぜこれらの作業が必要で、いつから始めるべきか、そして水耕栽培を活用した簡単な苗の作り方について詳しく解説します。
さつまいもの芽出しとは?なぜやるの?
Photo by matchaさん@GreenSnap
さつまいもの芽出しとは、種芋から芽(=芋づる)を発生させて、それを苗として活用するために行う作業です。 園芸店やホームセンターでさつまいもの苗(芋づる)を購入して育て始めることもできますが、昨年育てた芋やスーパーで買ってきたさつまいもでも、芽出しを行うことで苗として活用することができますよ。
さつまいもの苗づくりや芽出しを始める時期はいつ?
さつまいもの芽出しを始める時期は3月です。芽出しを始めて苗として使えるようになるには、およそ1ヶ月半ほどかかります。さつまいもの苗を植える時期は4月中旬〜5月下旬なので、逆算して芽出し・苗づくりをはじめましょう。
さつまいもの芽出しの方法
さつまいもの芽出しの方法は2通りあります。
①水耕栽培でつくる方法
②温床栽培でつくる方法
水耕栽培で芽出しさせるのは準備も簡単ではありますが、一度につくれる数が限られるのと、水替えなどの手入れが必要です。ただ家庭菜園レベルであれば水耕栽培で芽出しをするのがおすすめです。
温床栽培で芽出しさせるのは準備が面倒ですが、一度に大量につくれたりその後の手間もあまりかからないので、畑でたくさん栽培する人にはおすすめの方法です。
芽出しさせる前に殺菌をしよう!
水耕栽培・温床栽培のどちらの方法であっても、芽出しをする前に種芋となるさつまいもを殺菌させる必要があります。2つの芽出し方法を説明する前に殺菌方法をご紹介しておきます。
殺菌方法は簡単で、45〜48度のお湯に、40分間さつまいもを浸すだけです。なお、途中で温度が下がらないように、料理用の温度計などを活用しながらお湯を継ぎ足して浸けておきましょう。
①水耕栽培でつくる方法
さつまいもの芽出しを水耕栽培で行う場合、用意するものは以下です。
- 種芋となるさつまいも
- さつまいもが入る容器
- 家庭菜園用の液体肥料
- 水
容器はペットボトルでも代用できます。さつまいもが小さければ500mlサイズの上3分の1を切っておきます。さつまいもが大きい場合は2Lサイズを横に倒して水平にカットして使いましょう。
- 容器にさつまいもをいれ、全体の4分の1が浸かるように水をいれる。
- 液体肥料を規定量よりもさらに薄めていれる。
- 日当たりのいい窓際に置いて、2〜3日に1回水替えをする。
②温床栽培でつくる方法
温床栽培とは発酵時に発生する熱を利用してさつまいもの芽出しさせる方法です。温床栽培で芽出しを行う場合、以下のものを用意しましょう。
- 深さ30cm以上ある大きめの発泡スチロール箱
- 敷き藁
- 腐葉土
- 米ぬか
- 水
- 発泡スチロール箱の側面の底面に10箇所ほど割り箸などを刺して通気穴を開ける。
- 敷き藁を底がほぼ見えなくなるくらい敷き詰める。
- 腐葉土と米ぬかを5:1で混ぜて、深さ30cm以上になるまで入れる。
- たっぷりと水をかけ、容器の穴からしみ出るまで水をゆっくりいれる。
- 日当たりのいい場所に1週間ほど置いておく。
- 1週間後、温床の温度が30度を超えたら、さつまいもの頭が温床から少し見える程度まで深く埋め、さつまいも同士がぶつからないように埋める。
- 芽がでるまでは夜間は蓋をして保温する。
- 芽が出てから水やりを始め、以降は芽についた葉がしんなりしたころを目安に水やりを数回する。
さつまいもの芽出しのコツ
水耕栽培や温床栽培、どちらの場合でも、さつまいもの芽出しをするには温度管理が成功のコツです。
さつまいもの芽出し温度は20〜25度です。また15度を下回ると発芽しなくなるので注意しましょう。とくに芽出しを行う3月だと夜間は気温が下がるので暖房の効いた空間に置いたり、箱の蓋を閉じるなどして保温に努めてください。
さつまいもの苗の作り方
さつまいもの芽出しができたら、芽(芋づる)を切って苗を作っていきましょう。 だいたい発芽してから1ヶ月半たち、葉が7〜8枚ほどになったら、上から5節目の1cm下の部分を清潔なハサミで切り取りましょう。根本に近い葉2〜3枚は残すことになります。切り取った芋づるを苗として使いますが、すぐ植えるのではなく日陰の風通しのいい場所に置いておきます。
3〜4日もすると不定根といって芋づるから葉が伸びる根本に白い根っこのようなものが出てきます。不定根が出てきたら苗として植えられるサインなので植え付けしていきましょう。 苗の植え方についてはこちらの記事を参考にしてください。
ちなみに、種芋としていたさつまいもは、苗を切り取った後もそのまま育てると再び芋づるが伸びて苗として使うことができます。同じように葉が7〜8枚になったら切り取りましょう。時間はかかりますがだいたい5〜6回くらいは苗を採取できます。
さつまいもの苗の作り方や芽出しの方法を覚えてやってみよう!
さつまいもの芽出しと苗づくりは、美味しいさつまいもを収穫するために重要なステップです。適切な時期に始め、水耕栽培や温床栽培を活用して手軽に苗を作り上げましょう。