伸びすぎた多肉植物は挿し木で整えよう!仕立て直し方法と、成功ポイントを徹底解説!
2024/2/14
多肉植物を育てていると、茎が伸びすぎて不格好になることがよくありますよね。そんなときは、挿し木という方法で仕立て直したり、株を増やすことができます。
この記事では多肉植物の挿し木の方法や、根が出るまでの期間をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
多肉植物の「挿し木」とは?
Photo by あっちゃんさん@GreenSnap
多肉植物の挿し木は、多肉植物を茎の途中で切って、切り離した苗を新しく土に植えて増やす方法のことです。挿し木のメリットは葉挿しよりも見た目が美しい状態ですぐに増やせること。
「カット苗」という名前で出回る苗は、基本的には挿し木で増やした苗のことです。 また、増やすと同時に伸びすぎた株の仕立て直しにもぴったりなので、徒長してしまった株があれば挿し木をしてみるといいでしょう。
なお、挿し木は「挿し芽」や「胴切り」と呼ばれることもあります。とくにサボテンなどは胴切りと呼ぶことが多いですね。
挿し木で増やすのに向いている多肉植物は?
多肉植物のほとんどの種類は挿し木で増やすことができますが、中には向いていない種類もあります。たとえば、ハオルチアやアガベ、メセン系など茎が目立たないタイプの多肉植物は、どちらかというと葉挿しや株分けで増やすのがおすすめです。
メジャーな多肉植物であるエケベリアやセダムなどは挿し木に向いているので、やり方さえ正しければ簡単に発根して増やしたり仕立て直しができますよ。
多肉植物の挿し木に適した時期はいつ?
多肉植物を挿し木で増やすのに最適な時期は、春から初夏にかけてです。多肉植物はこの時期に生育期に入るため、切り離したカット苗が発根しやすくなり、挿し木の成功率が高まります。
挿し木を成功させるためには乾燥がキーポイントになります。梅雨の時期や湿度が高い時期は挿し木には適さないので避けましょう。
多肉植物の挿し木で準備するもの
- 清潔で切れ味のいいハサミ
- 小瓶や網など、カットした苗を引っ掛けられるもの
- 多肉植物用の土
- 鉢底石・鉢底ネット
- カットした苗を挿す鉢
多肉植物の挿し木の手順
多肉植物の挿し木の手順は以下のとおりです。
- 親株から茎をカットする
- 切り離した苗をビンなどに挿して、切り口を乾燥させる
- 多肉植物用の土に植える
ひとつひとつの工程にポイントが詰まっているので、詳しくご紹介します。
①親株の茎をカットする
親株の茎部分を選んでカットします。カットする位置は、葉の下から3cmほどの位置です。カットしてから下葉をもぎ取っても大丈夫ですよ。なお、断面をキレイにするため、かならず一太刀で切るようにしましょう。
もし茎がそこまで露出しておらず、葉が邪魔でハサミで切りにくい場合は、葉をもぎ取ってスペースをつくるか、糸かテグスを入り込ませ交差させるようにすると茎を切断できます。
②切り離した苗を乾燥させる
カットした茎は、直射日光を避けた明るい日陰の風通しの良い場所に置いて、1週間ほど乾燥させます。この時点の乾燥が甘いと腐敗して発根できなくなるので注意しましょう。
乾燥させる際は、カットした茎が立つように、小瓶の口にひっかけたり、網にひっかけた状態で乾燥させるのがおすすめです。寝かせて乾燥させると茎が曲がってあとで植えにくくなるので注意してください。
③発根したら植える
茎の切断面が乾燥し、その後も明るい日陰に置いておくと、2週間〜1カ月で茎の切り口から根が出てきます。 十分に発根したら、多肉植物用の土が入った鉢に植えましょう。
植え替えた後は、すぐに水やりをするのではなく、2〜3日たってから水やりをして、だんだんと明るい日当たりのいい場所に移動させていくといいです。
多肉植物の挿し木でよくある質問
挿し木してから根が出るまでどのくらいの期間がかかる?
挿し木から発根するまでの期間は、植物の種類や環境により異なりますが、一般的には2〜3週間ほど。ただし、環境や時期によっては数ヶ月かかることもあります。
発根させるコツとしては、日当たりが大切です。あまり日当たりのいい場所には置かないで、照明なしで本が読める程度の明るさを目安にしましょう。
カットした親株はもう育たないの?
カットした親株も適切なケアを行えば、成長点から新しい芽を出して再び成長します。切断面から新たな成長を促すためには、日当たりのいい場所に置いておくことが大切。また、切り口には水をかけないように、適度に水やりしておきましょう。
多肉植物を挿し木でたくさん増やそう!
挿し木は簡単かつ、すぐに別の株として増やして楽しめたり仕立て直しにも使えるので、覚えておくと便利な方法です。挿し木する時期と乾燥させることさえ守れば成功率も高いので、気軽に挑戦してみましょう!