多肉植物の増やし方は葉挿しがおすすめ!根が出るまでの日数とは?
2024/5/22
多肉植物は生命力が強いので、じつは葉っぱ一欠片から発根させて新しい株として増やすことができます。
この記事では、「多肉植物の増やし方」の中でも特におすすめな「葉挿し」に焦点を当て、わかりやすい手順で初心者の方にも挑戦しやすい方法をご紹介します。
多肉植物の増やし方は「葉挿し」がおすすめ!
Photo by まこちゃんさん@GreenSnap
葉挿しとは一枚の葉を使って発根させ増やしていく、多肉植物の増やし方の一つです。
他にも多肉植物の増やし方には、挿し木や胴切り、株分けなどがありますが、葉挿しは親株の負担なく、一度にたくさん増やせるのでおすすめの方法。初心者でもコツさえ覚えれば簡単にできるので、挑戦してみましょう!
葉挿しでの増やし方が向いている多肉植物とは?
多肉植物といえどもいろんな種類がありますが、じつは葉挿しに向いている種類とそうでない種類があります。葉挿しで増やすのに向いている多肉植物は、おもに以下の種類のものです。
- エケベリア
- セダム
- グラプトペタルム
- クラッスラ
- パキフィツム
- コチレドン
とはいえ、エケベリア中でも七福神やラウィやルノーディーンなど、セダムの中でも乙女心やオーロラや八千代は葉挿しで発根しにくいなど、品種によっても変わってきます。
もし数個葉挿しを試してみて発根しないなら、挿し木(胴切り)・子株での株分けなどの増やし方で試してみましょう。
多肉植物を葉挿しで増やす時期はいつ?
多肉植物の葉挿しに適した時期は4〜5月です。葉挿しで増やせる多肉植物はこの時期によく成長するので、葉挿しでの発根率も上がりますよ。
気温20℃前後が生育適温なので、秋にも葉挿しをすることもできますが、湿度が高いと発根しにくいのと植え替えられるまでに2〜3ヶ月かかるので、春に葉挿しして秋に植えるというサイクルが一番おすすめです。
多肉植物の葉挿しで準備するもの
- 健康な多肉植物
- 葉挿し用の土
- ピンセット
- バットなどの浅く広い容器
葉挿しで使う土についてですが、一般的な多肉植物用の土よりは赤玉土もしくは鹿沼土の細粒タイプだと、根が土を掴みやすくなって発根率が上がります。もしくは、腐る個体もやや出るものの市販の挿し木用の土でも十分発根します。
多肉植物の葉挿しの手順
- 親株から葉をもぎ取る
- 土の上に寝かせる
- 寝かせたまま発根させる
こうしてみるととても簡単なように見えますが、それぞれのステップに発根のコツが隠れているので詳しくご紹介しますね。
①親株から葉をもぎ取る
あらかじめ多肉植物の水やりを控えて、葉に若干シワがよるまで乾燥させましょう。こうすることで葉がぽろっときれいに取れやすくなります。
葉をもぎ取るときは、できるだけ葉の成長点を含んだ根本からもぎ取れるよう、優しく左右に振りながら採取していきます。葉が混み合っているときはピンセットがあると楽です。
葉挿しの発根率は品種によって異なりますが、100%ではないのでたくさん葉を採取して一度にたくさん葉挿しするのがおすすめです。
②土の上に寝かせる
バットなどの容器に土をいれ平にならしたら、葉を3cm間隔でひとつずつ並べていきます。
葉を並べるときの向きは仰向けが基本。エケベリアなどは葉が湾曲しているので裏表がわかりやすいかと思いますが、セダムやグラプトペタルムなどは葉の向きが見た目で判別しにくいので、採取するときに間違えないようにしておくといいです。
また、このとき葉の切り口を絶対に土に埋めないこと。切り口がほんの少し土に触れる程度がベストです。完全に切り口を埋めてしまうと発根できなくなるので注意しましょう。
③寝かせたまま発根させる
葉を並べたら水やりはせずに、そのまま明るい日陰ほどの場所で管理します。水やりをするのは発根してきてからです。優しく土全体が湿るように水やりしてください。
また、発根してきたときに、もし土に根が入っていかないようであれば、根が土に埋まるように軽く植え直してあげるといいですよ。このまま管理すると子株ができるので植え替えて大きくしていきます。
多肉植物の葉挿しでの増やし方でよくある質問
多肉植物は葉挿ししてから根が出るまでどのくらいかかる?
通常、多肉植物は葉挿しを始めてから2〜4週間で発根が始まります。ただし、植物の種類や環境によって異なりますので、根がしっかりと成長するまで様子を見ましょう。発根が始まってから子が芽吹くまでは2〜3ヶ月かかります。
葉挿しした多肉植物の根が出たらどうする?
葉挿しした多肉植物は、新しい子株がしっかりと成長し根が発達してから植え替えます。十分に育つと葉挿しでもぎ取った方の葉が枯れるので、それを目安にしましょう。
多肉植物の葉挿ししている間も、水やりは必要?
葉挿しの多肉植物には、一般的な多肉植物の水やりよりは頻度高めに水やりをしますが、土が乾いたら水やりをするというのは変わりません。また、細粒の土は水やりの際の水流で動きやすいので優しく水やりすることを心がけましょう。
多肉植物を葉挿しでたくさん増やそう!
葉挿しは成功すれば、たくさんの株がつくれますし、小さな株同士で寄せ植えも楽しめますよ。今回の記事で紹介した手順やポイントを押さえながら、ぜひ多肉植物を増やして楽しんでくださいね!