芽が出たさつまいもは食べられる!だけど味はまずいって本当?
2025/7/28
スーパーや家庭で保管していたさつまいもに、ふと芽が出ているのを見つけたことはありませんか?「このまま食べても大丈夫?」「味は落ちるの?」「芽は取ったほうがいいの?」と不安に思う方も多いはず。
この記事では、芽が出たさつまいもは食べられるのか、味の変化やおいしく食べるコツまで、わかりやすく解説していきます。
芽が出たさつまいもは食べられる?

結論からいうと、芽が出ていても基本的に食べられます。
じゃがいもの芽には有毒な「ソラニン」が含まれていますが、さつまいもの芽にはそのような毒素はありません。多少芽が伸びていても、体に悪影響はないとされています。
ただし、以下のような状態には注意が必要です。
- 表面や断面にカビが生えている
- 酸っぱい臭いや異臭がする
- 黒ずみやドロドロした部分がある
これらのサインが見られる場合は、すでに腐敗が進んでいる可能性があるため、食べるのは避けましょう。
芽が出たさつまいもはまずい?味に違いはある?
「食べられる」とはいえ、「おいしいまま」かどうかは別の話です。芽が出るということは、さつまいも自身が栄養を使って成長を始めた状態です。
このとき、いもに蓄えられていたでんぷん質や糖分が芽に使われてしまうため、以下のような変化が起きやすくなります。
- 甘みが減って、ぼんやりした味になる
- 乾燥して水分が抜け、パサつく
- 食感がややスカスカ・繊維質になる
焼き芋はダメ?芽が出たさつまいものおすすめの食べ方
特に焼き芋などのシンプルな調理法だと、こうした変化がまずいと感じられる原因になることもあります。
「せっかくあるから美味しく食べたい」という方に向けて、芽が出たさつまいもに合う調理法をご紹介します。
芽は切り落としてから使いましょう。そのうえで、甘みや食感の変化をうまくカバーできる料理がおすすめです。
- きんぴら風の炒めもの:味をしっかりつけて食感を活かす
- 味噌汁や煮物の具材:柔らかく煮ることでパサつきが目立ちにくくなる
- ポタージュやスープ:他の野菜とあわせてなめらかに仕上げる
一方で、焼き芋や大学いものような、甘さやホクホク感が主役の料理にはやや不向きかもしれません。
芽が出たさつまいもを食べるときの注意点
芽が出ているからといってすぐに腐るわけではありませんが、次のようなポイントには注意しましょう。
- カビや変色があれば迷わず廃棄
- 断面が黒ずんでいたら中までスが入っている可能性あり
- やわらかくなりすぎていたら要注意
また、今後芽を出させにくくするには、「冷蔵庫に入れない」「風通しのよい15℃前後の場所で保管する」など、保存方法にも気を配りましょう。
芽が出たさつまいもを食べない場合、植えることもできる?

「食べるにはちょっと…」という場合でも、芽が出たさつまいもを無駄にしない方法があります。
たとえば、家庭菜園用の苗として活用するのもおすすめです。芽の部分を上にして、芋の部分を1/4〜1/3程度水に浸して、発根させましょう。
芽が出たさつまいもは食べられるが、味は落ちる
芽が出たさつまいもは、基本的には食べても問題ありません。ただし、味や食感はやや劣化する可能性があるため、炒め物やスープなど、調理法を工夫して食べるのがおすすめです。
保存状態によっては食べられない場合もあるので、見た目やにおいをよく確認しましょう。
また、食べない場合でも苗として活用することで、新たな楽しみ方が見つかるかもしれません。さつまいもの芽も、使い方次第で無駄なく活かせますよ!