セダムの種類図鑑|寒さに強い、赤や黄色に染まる品種はどれ?
2022/11/14
ぷっくりとした葉がかわいらしいセダムは多肉植物の中でも人気が高く、鉢植えやグランドカバー、インテリアなどに多く利用されています。秋には紅葉する種類が多いので季節感があり、初心者の方でも育てやすいです。
今回は、そんな紅葉するセダムの種類について、メジャー品種から斑入り品種まで詳しくご紹介します。
セダムとはどんな多肉植物?
Photo by たっちんさん@GreenSnap
セダムは岩石などに着生するベンケイソウ科の多肉植物で、種類によって一年草や二年草、多年草があります。乾燥した環境に強く、春秋型といわれるように春から秋にかけて成長する種類が多いです。
セダムはぷっくりとした小さな葉がなんとも魅力的で、丈夫で育てやすいので初心者の方にもおすすめですよ。 種類によってはどんどん成長し、繁殖力が強いことからグランドカバーなどに利用されることも多いです。その他、セダムは秋になると紅葉する種類が多いので、カラーリーフとして楽しむこともできます。
セダムにはどんな種類がある?
セダムの種類は約500種以上あるとされ、メキシコやアフリカなどに自生する洋種と日本原種の2系統があります。日本原種は30〜40種類ほど確認され、葉は洋種よりも平たくベンケイソウとも呼ばれています。
セダムは種類によって見た目や特徴も大きく変わり、茎が上向きに伸びるものや下に垂れるもの、さらに群生するものや地面を這いながら成長するものなどがあります。 群生するセダムは鉢植え、地面を這いながら伸びるものはグランドカバーなどに利用されることが多いです。その他、茎が下に垂れるものはハンギングバスケットとして楽しむことができますよ。
ここからは、セダムを種類ごとに詳しく紹介します。人気がある多肉植物ですが、種類によって雰囲気も大きく異なるので、ぜひともお気に入りのセダムを見つけてみてくださいね。
セダムの種類一覧
セダム・虹の玉
Photo by sakuさん@GreenSnap
中央アメリカが原産の虹の玉は、ぷっくりとした光沢のある葉が特徴のセダムです。緩やかに成長して育てやすく、秋から春にかけて葉が赤く紅葉するので、その美しい見た目から寄せ植えなどにも人気があります。
虹の玉は株を大きく育てると6〜9月頃に黄色い星型の小花が咲くので、葉だけでなく花の観賞も楽しめますよ。暑さと寒さに強く雪が降っても屋外で育てられるので、寒い地域でも育てられることも魅力の一つです。
セダム・アトランティス
Photo by ふぅぅぅさん@GreenSnap
アトランティスは淡いグリーンとミルク色のマーブル模様がかわいらしい印象のセダムです。2019年度チェルシーフラワーショーでプラントオブザイヤーを受賞した品種で、一躍大人気のセダムとなりました。 寒い時期には葉が赤く紅葉しますが、暖かくなると葉がグリーンに戻ります。
葉は他のセダムよりも大きいためインパクトがあり、開花時期には黄色い花が咲いて美しいです。 アトランティスはセダムの中でも成長が早く横に広がりながら育つので、グランドカバーなどにぴったりですよ。その他、寄せ植えやリース作りなどさまざまな方法で楽しむことができます。
セダム・レッドベリー
Photo by おさーるさん@GreenSnap
レッド ベリーは寒くなると葉が赤く紅葉するセダムで、虹の玉の小さい版、矮性品種です。プチプチとしたぷっくりした葉が紅葉すると真っ赤になるため、イチゴのように見えることからこの名前がつきました。
虹の玉のより小さいですが、そのぶん寄せ植えの隙間埋めに使いやすく、アクセントにもなると人気です。 レッドベリーは蒸れに弱い植物なので、日頃から明るく風通しのよい環境で育てるようにしましょう。セダムの中でも流通が少ないので、珍しい種類をお探しの方はレッドベリーがおすすめですよ!
セダム・ミルクゥージ
Photo by はなずきんさん@GreenSnap
ユニークな名前のミルクゥージは「ミルク+宇治」が由来とされ、日本原種のセダムです。斑入りの小さな葉は白とグリーンのコントラストが美しく宇治ミルクのような色合いで、寄せ植えなどにするとかわいらしい雰囲気が演出できます。
また、ミルクゥージは横に伸びていくのでグランドカバーにもぴったりで、開花時期にはかわいらしい星型の黄色い花が咲きますよ。ただし、ミルクゥージは夏になると蒸れやすいので、風通しをよくして育てましょう。
セダム・オーロラ
Photo by 苺さん@GreenSnap
オーロラは虹の玉の斑入り品種で、葉は肉厚で光沢があり、虹の玉よりも淡いことが特徴です。夏は淡いグリーンですが寒くなると葉が淡いピンク色に紅葉し、その様子からオーロラという名前が付けられました。美しいグラデーションが人気のセダムで、別名「宇宙錦」とも呼ばれています。
虹の玉は暑さや寒い環境に強いですが、オーロラは暑さには弱いので育てる環境には配慮するとよいです。また、オーロラは開花時期になるとクリーム色の小花を咲かせるので、落ち着いた印象のセダムをお探しの方にはおすすめですよ。
セダム・乙女心
Photo by さなぼてんさん@GreenSnap
乙女心はセダムの中でも暑さと寒さに強い種類で、秋には葉先が赤く紅葉します。乙女心という名前のように見た目もかわらしく、セダムの中でも根強い人気があります。
乙女心は虹の玉の交配親とされ見た目もよく似ていますが、よりマットで少し白っぽいのが違いです。2〜3月頃になると黄色い花が咲くので一層かわいらしい雰囲気になりますよ。 乙女心は小型のセダムなのでインテリアとして室内でも育てやすく、夏場の高温多湿に注意すれば育てやすい種類です。
セダム・リトルミッシー
Photo by TA298 (多肉植物園 園長)さん@GreenSnap
リトルミッシーはぷっくりとした小さな葉特徴で、グリーンとクリーム色のコントラストがおしゃれな斑入り品種のセダムです。ミルクゥージなどと同じように横に広がりながら成長するため、グランドカバーとして楽しめます。
リトルミッシーはぐんぐん成長し、寒くなると葉の縁がピンク色に紅葉するのでかわいらしいですよ。紅葉の仕方がユニークなので、おしゃれなセダムを育ててみたい方はリトルミッシーをおすすめします。
セダム・パープルヘイズ
Photo by pocoさん@GreenSnap
パープルヘイズは肉厚で丸みのある葉が特徴で、秋になるとその名の通り紫色に紅葉するセダムです。南アフリカに自生し、小さな葉がたくさん集っているのでボリュームがあり見た目もかわいらしいですよ。
パープルヘイズは春秋型のセダムですが、比較的寒さにも強いので雪や霜にも耐えることができます。ただし、高温多湿には弱いため、梅雨の時期や夏場は土が蒸れないよう気を付けましょう。パープルヘイズは紫色に紅葉した姿が美しいので、寄せ植えなどで楽しめます。
セダム・オウレイ(黄麗)
Photo by cazさん@GreenSnap
オウレイは秋になると葉が黄色に紅葉することが特徴で、セダムの中でも小ぶりの種類です。その見た目から別名「月の王子」とも呼ばれています。中央アメリカを中心に自生するので暑さには強いですが、寒さにはやや弱い傾向があります。
オウレイは成長が早いセダムなので、茎が伸びすぎてきたらこまめに剪定するのがポイントです。黄色に紅葉するオウレイは多肉植物の中でも希少価値が高いので、珍しいセダムをお探しの方はオウレイがぴったりです!
セダムの種類はたくさん!お気に入りを探してみて
見た目がかわいらしいセダムは多肉植物の中でも人気があり、育て方も難しくないので多肉植物初心者にもおすすめです。秋になると紅葉する種類が多いので、室内に飾れば秋も感じられますね。
GreenSnapSTOREでは、今回ご紹介したセダムはもちろん、それ以外の種類やユニークなセダムも数多く扱っているので、ぜひともお気に入りを見つけてみてくださいね。