ネギの花「ネギ坊主」ができたらどうする?毒性の有無や取り方を徹底解説
2024/6/26
ネギの花「ネギ坊主」とは
Photo by poochanさん@GreenSnap
ネギは通常、茎葉の部分を食用として花が咲く前に収穫しますが、3〜4月ごろになってくると花茎を伸ばして白い花を咲かせます。この花芽のついた茎が伸びてくることを「トウ立ち」といい、花を「ネギ坊主」と呼びます。ネギの場合は、ある程度大きく成長して低温を感じるとトウ立ちします。
ネギ坊主に毒性はある?
ネギ坊主に毒性はありません。ネギ坊主は食用にもなり、炒め物や天ぷらなどで食べることができます。ただし、ネギ坊主ができたネギの葉の部分が固くなり、食用には適さなくなります。また、犬やネコはネギ類は有毒なため食べてしまわないよう注意しましょう。
ネギ坊主ができたらどうする?
種をとる
ネギの花が咲いたあと6月頃まで待つと種ができます。ネギ坊主が茶色く枯れ込んだら切り取って、よく乾燥させます。乾燥させたネギ坊主を揉みほぐすと簡単に黒い種子を採ることができます。採取した種は紙袋に入れて冷暗所で保存して、翌シーズンの種まきに使えます。
食用にする
Photo by 圭さん@GreenSnap
ネギ坊主は開花前で小さく柔らかいときに収穫することで、食用にできます。収穫の方法は、ネギ坊主から10cmほど下で切って収穫してください。炒め物や天ぷらにして食べるのがおすすめで、とても風味が強くアスパラガスの穂先のような食感が楽しめます。
植え直す
ネギ坊主ができたネギは、そのままにしておくと固くなって食用には向かなくなってしまいます。しかし、株を掘り上げて植え直すことで、ネギを再生させ収穫することができます。
植え直しの方法は、まずトウ立ちし始めたネギを傷つけないように掘り起こします。次に、葉の付け根のあたりでカットして葉と花茎を取り除き、白い茎部分のみにします。幅20cmほどの溝を掘って、そこへ立てかけるようにしてネギを間隔で並べたら根の部分に覆土して完了です。覆土する際に、堆肥や有機石灰を施すことで病気の予防になります。
植え直しをしたあとは、通常のネギと同じように土寄せをしながら育ててください。
ネギ坊主をうまく活用しよう!
家庭菜園で育てていると、収穫が間に合わなかったネギがトウ立ちしてしまうこともあるでしょう。ネギ坊主ができてしまったからといって処分せずに、ネギ坊主を収穫をしたあと植え直して改めて育てたり、種を採取して来シーズンの種まきを楽しみにしてみてくださいね。