サツキの種類図鑑|人気品種やそれぞれの特徴は?
2024/5/16
サツキはどんな植物?

Photo by まっちゃんさん@GreenSnap
サツキは、ツツジ科ツツジ属の常緑性低木で、本来は「サツキツツジ」と呼ばれるツツジの一種です。日本で最も多く植えられている庭木ともいわれ、生垣などにも利用されます。また、丈夫な性質で扱いやすいこともあって、盆栽としても古くから栽培されてきました。
サツキにはどんな種類がある?
サツキは、現在2000種類以上あるとされ、その多くは近縁のツツジやアザレアとの交配種です。花色は、ピンクや白、咲き分けなどがあり、八重咲き品種もあります。
既存品種の枝変わりや葉変わりによって系統があり、花は大きさが直径5cm以下のものを小輪、5.1〜7cmを中輪、7.1〜10cmを大輪に分類されます。このほか、咲き方や花柄についてもそれぞれ名称があります。
サツキの種類
大盃(オオサカズキ)

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大盃はサツキの定番品種で、一般的にサツキというとこの品種を指します。花は濃いピンク色の中輪で、花つきがよく、花弁は厚めなのが特徴です。
華宝(カホウ)

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華宝は、花弁がひだ状に波打っている「波打ち咲き」で大輪のツツジです。紅や白色の花を咲かせ、花色は単色のほかに、大小絞りや覆輪があります。
晃山(コウザン)

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晃山は、普通咲きで薄いピンク色の単色、小輪のツツジです。明治時代以前から栽培されてきた古花のひとつです。
長寿宝(チョウジュホウ)

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長寿宝は、しべが長い「切り咲き」で小輪のツツジです。花は、濃い紅色からしだいに緑色、そして黄色に変化して9月頃まで楽しめます。また、耐寒性が強く、秋には葉が紅葉します。
八咫鏡(ヤタノカガミ)

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八咫鏡は、中輪のツツジで、濃い紅色に白い大玉斑やぼかしが入るのが特徴です。秋には紅葉も楽しめます。
薄地暁天(ウスジギョウテン)
薄地暁天は、波打ち咲きで大輪のツツジです。花期は遅咲きで、「華宝」の枝変わりです。
松鏡(マツカガミ)
松鏡は、普通咲きで小輪のツツジです。花期は早咲きで、赤とピンクの花を咲かせ、大小絞りや堅絞りなど花柄がさまざまなのが特徴です。
サツキのお気に入り品種を見つけよう
サツキで、日本では江戸時代の園芸ツツジの流行を機に、現在では数多くの園芸品種が存在しています。庭木はもちろん、盆栽としても歴史が深くとても人気がありますよ。ぜひこの記事を参考に、お気に入りの品種を見つけてみてくださいね。