サザンカの剪定時期はいつ?透かし剪定の仕方とやりすぎのリスクなど
2023/8/13
草花たちが休眠期に入る冬を中心に美しい花を咲かせるサザンカは、定期的な剪定が必要不可欠です。剪定せずにいると樹形が乱れて通気性が悪くなり、冬に花をつけなくなる恐れがあります。
大切に育てるサザンカだからこそ、剪定における正しい時期と方法をおさえ、チャレンジしてみましょう。
サザンカの剪定はやりすぎ注意?

Photo by あいさんさん@GreenSnap
サザンカは、剪定せずにいても樹形の整いやすい植物です。剪定する場合は、風通しや病害虫の影響を受けやすい内側を中心に行うと樹形を保てます。
なお、伸びすぎた枝や混み合った枝を見てもすべて切り落とすのはやめましょう。不要と思う枝葉をばっさり切り落とす剪定を強剪定と呼びますが、サザンカにとって大きな負担がかかる剪定方法です。
サザンカは剪定の適期でも、強剪定をすると枯れる恐れがあります。剪定はやりすぎると取り返しがつかないので、サザンカの場合は混み合った枝や傷んだ枝、伸びすぎて樹形を乱す枝などに限定して切り落とす、透かし剪定に留めましょう。
サザンカの剪定時期
サザンカの剪定適期は、3〜4月上旬です。この時期は、サザンカにとって成長期であるため、刈り込みを含んだ剪定をすることができます。混み合った枝葉や越冬によって傷んだ枝、枯れた枝などがあれば中心から外側に沿って切り落としましょう。
なお、6月頃は猛暑日が続くことから、サザンカにとって負担のかかりやすい季節です。樹形を小さくしたいときや全体的に整えたいときは3~4月中にすませましょう。
サザンカの剪定方法

Photo by kaoruさん@GreenSnap
サザンカは、透かし剪定ですませるのがポイントです。その場合の手順は以下のとおりです。
1. 最終的な樹形をイメージする(理想的な樹形を探しておくと失敗を防げます)
2. 3本枝があるところの真ん中だけを切り落とす
3. 混み合った枝葉や傷んだ枝、枯れた枝があれば根元から切り落とす(葉があれば3枚ほどのこし、葉のすぐ上から切り落とす)
4. サザンカの木の下に入り、風通しをチェックする
5. 風通しに影響のある場所は、2を繰り返しながら切り落とし樹形を整えていく
サザンカの木が小さいときは、上から下へと剪定しましょう。全体のバランスを考えながら整えられるので失敗が少なくすみます。一通り剪定したらサザンカの木の下に入り込み、風通しを確認します。風通しが悪そうな場所があれば、3本のうち真ん中を切り落として調整しましょう。
サザンカの剪定についてよくある質問
サザンカを小さくしたいときはどう剪定すればいい?
サザンカを今よりも小さくしたいときは強剪定しましょう。「芯止め」とも呼ばれる剪定は、別名のとおり最も高い場所に位置する枝を筋のやや上で切り落とし、小さく整える方法です。
重要なのは、高い位置にある枝を切り落とす点です。筋に沿って高い位置の枝を切り落とすので、成長点がなくなったことでサザンカの樹形を小さく保てます。
サザンカが剪定後に枯れる原因は?
サザンカが剪定後に枯れる原因は、大きく分けて2つ考えられます。
1つ目は剪定時期が誤っていた場合です。サザンカの剪定適期は、成長期の3~4月です。この時期以外の剪定は、サザンカに強い負担を与えてしまうため、枯れてしまうことがあります。
2つ目は、サザンカにとって必要な枝葉や新芽がつく予定だった枝を切り落とした場合です。サザンカの剪定は、風通しをよくさせる透かし剪定で問題ありません。樹形を小さくしたいといった理由からばっさりと切り落とすような強剪定は、成長期であっても強い負担を与えてしまうため、枯れることがあります。
基本的にサザンカは透かし剪定で問題なし!
今回はサザンカの剪定時期と方法をご紹介しました。サザンカは放置していても樹形を保つ植物であることから、基本は透かし剪定で構いません。
もしサザンカが成長しすぎて樹形を小さくしたいときは、最も高い位置にある枝を成長点から切り落とす程度に留めましょう。

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