バラの剪定方法!夏と冬の時期によって適した切り方が違う?
2023/6/3
バラを剪定せずにいると、きれいな花をつけなくなってしまいます。栄養が全体に行き渡るために、すぐに枯れる花をつけたり、蕾のまま咲かずに終わったりするなど、バラの成育環境に悪影響を及ぼします。
きれいなバラを咲かせるためにも本記事を参考にしながらぜひ剪定にチャレンジしてくださいね。
バラの剪定時期
バラの剪定に適した時期は、夏剪定だと9月上旬頃です。この時期は、秋にきれいな花を咲かせるために行います。全体の高さの半分よりやや上につける先端の枝をきれいに整えましょう。
冬剪定に適した時期は、1月上旬〜2月下旬頃です。この時期は春にきれいな花を咲かせるために行います。全体の高さの半分より下の部分で、昨年切った枝の上で切るのが正しい剪定方法です。
なお、つるバラのみ少し早めの12~1月中旬頃に、剪定を済ませるのがポイントです。
バラを剪定する前に押さえておくこと
Photo by Mr.Stoneさん@GreenSnap
バラを剪定する前に押さえておくこととしては、栄養分を蓄えた太い枝を残すことです。細く育った枝や見た目から弱そうな枝、枯れてしまった枝はしっかり取り除くことで、太い枝に栄養が行き渡り、きれいなバラを咲かせるでしょう。
もし剪定をせずに放置すると、枝がどんどん縦や横に伸び、だらしない印象になってしまいます。育ちすぎると場所をとってしまい、ほかの植物を植えられないといった障害物としての影響にもつながるので、必ず剪定するよう心がけましょう。
バラの剪定の仕方
バラの剪定の仕方は夏剪定と冬剪定で異なります。それぞれの違いを見比べながら、その時期に適した剪定方法を取り入れましょう。
夏剪定
1. 四季咲き大輪の場合は細枝をできる限り切り落とす
2. 四季咲き中輪やミニバラの場合は細枝も残す
3. 昨年ついた枝を残しながら切る(太い枝は長く切り、中くらいの枝は短く切る)
4. 枯れていたり弱っていたりするものは付け根から切り落とす(細いのも切る)
5. 全体の高さの下から1/2~1/3ほどの高さまで切り詰める
6. 新枝は30~50cmほどの高さまで剪定する
7. 足元が不安定な枝はできる限り残す
冬剪定
1. 蕾、花、先柄をハサミで摘み取る
2. 全体の2/3程度の高さを維持し、丸みをつけるように枝を切りそろえる
3. 干し枝、弱い枝、枯れた枝を付け根部分から切り落とす
4. ブラインドをおこした5cm以上の枝を先端から切り落とす
5. 内側を確認し、黄色い葉や枯れた葉があればきれいに取る
バラを剪定する目的は「きれいな花を咲かせること」
バラを剪定する目的は、これからきれいな花を咲かせるためです。伸び放題に放置すると、枝全体に栄養がいきわたってしまい、蕾や花が弱ってしまいます。また、枝も弱ってしまうために、害虫や病気の被害も受けやすくなります。
現状のバラをいつまでも元気に育て、またきれいな花を咲かせるために剪定は必要不可欠といえるでしょう。
なお、バラを剪定するときは、その種類によって異なることにも注意しましょう。四季咲大輪系や中輪系の場合は、太い幹から数えて2~3番目の枝を切り落としてください。今期伸びたシュートは2番目の枝を切り落としましょう。
ミニアチュア系であれば、丸く刈り込むような形に剪定してください。浅く切ることで栄養が全体に行き渡りやすく、きれいな花を咲かせるでしょう。
シュラブローズは四季咲きと同じように2~3番目の枝を切り落とします。注意点としてはほかの時期よりも早い9月ごろを目処に行いましょう。
つる系を除くオールドローズの場合は、四季咲き系と同様に浅く剪定してください。アルバやケンティフォーリア、ダマスクの場合は、風通しを良くする程度の剪定で構いません。なお、つるバラだけは剪定不要です。
バラの剪定方法についてよくある質問
ここでは記事の振り返りもかねて、バラの剪定方法についてよくある質問をご紹介します。バラの剪定が初めての方は、それぞれ参考にしながら取り組んでみてください。
バラの剪定はどこを切ればいい?
バラの剪定方法は夏剪定と冬剪定で異なります。夏剪定で四季咲き大輪を剪定するときは細枝をできる限り切り落とします。
四季咲き中輪やミニバラの場合は、細枝も残しながら昨年ついた枝を残しながら切りましょう。もし枯れていたり弱っていたりするものは付け根から切り落としてください。
冬剪定は蕾、花、先柄をハサミで摘み取ってください。次に全体の2/3程度の高さを維持し、丸みをつけるように枝を切りそろえましょう。干し枝、弱い枝、枯れた枝があれば付け根部分から切り落とします。
内側も丁寧に確認し、黄色い葉や枯れた葉があればきれいに取りましょう。ブラインドをおこした5cm以上の枝があれば、先端から切り落とすと良いでしょう。
バラの剪定は何月?
バラの剪定時期は夏と冬の年2回あります。夏剪定の場合は8~9月下旬までに、冬剪定の場合は12~2月までに行いましょう。
大きくなったバラの剪定方法は?
大きく育ったバラは、切ってもいい枝と切るべき枝の見極めをしながら剪定してください。邪魔な枝を全て切り落としてしまうと、花芽すらも切り落とすことになります。
昨年に延びた新しい枝を残しながら、中心が茶色くなった枝を切り落としましょう。なお、茶色い部分は5mm位残しておくのがポイントです。
バラを剪定しないとどうなる?
バラを剪定せずに放置すると、ほかの植物を植えられなくなるほか、害虫や病気の被害に遭いやすくなります。さらに、枝全体に栄養が行き渡ってしまい、きれいなバラを咲かせられません。
今回ご紹介した剪定方法を参考にしながら、必ず剪定しましょう。
バラを剪定してきれいな花を咲かせよう!
Photo by nyacoさん@GreenSnap
バラの剪定は、今年の秋や来春にきれいな花を咲かせるために必要不可欠なお手入れです。そのまま放置してしまえば、害虫や病気の被害に遭いやすくなるほか、きれいなバラを咲かせられなくなってしまいます。
本記事でご紹介した剪定方法を参考にしながら、バラを剪定してみてくださいね。