【初心者向け】バラに肥料を与える時期とは?おすすめの肥料について解説
2024/2/22
バラの花を咲かせるのに欠かせない肥料ですが、意外と専門書や情報サイトによって与える時期が微妙に違ったり、肥料の種類が小難しかったりして、初心者は混乱してしまいますよね。
そこでこの記事では、バラ栽培初心者でも肥料に迷わないよう、簡単かつ簡潔にバラの肥料についてご紹介します。
初心者はバラ専用肥料を使おう!
Photo by mocoさん@GreenSnap
初心者はまず、市販されているバラ専用の肥料を使って育てましょう。 バラはそもそも肥料喰いといって、かなり栄養を与えないときれいに咲かない花です。
そのため、本来なら有機肥料(牛糞や鶏糞など)と化成肥料を、適したタイミングで適量使い分けたり、合わせて使って育てていきます。
でもそれって、初心者にとっては結構ハードルが高いですよね。バラ専用肥料ならバラにとって必要な栄養がすでに調合されているので、ひとつ用意しておけば元肥・追肥の両方に使えて便利ですよ。
バラに肥料を与える時期・タイミング
バラに肥料を与えるタイミングは、植えるときに土に混ぜる元肥と、栽培中定期的に与える追肥があります。
元肥:植えるときに土に混ぜる肥料
元肥とは、バラを植えるときに土に混ぜ込む最初の肥料です。元肥をすることによって、バラの苗が新しい環境で健康的に成長するための基盤をつくります。
元肥を与えるときは、植え穴を掘った後、その底にバラ専用肥料を規定量まいて、土と軽く混ぜ合わせましょう。その上にバラの苗を設置し、残りの土で穴を埋め戻します。
だいたいのバラ肥料製品は、バラの根が直接肥料に触れても問題ないようにつくられていますが、根の周りの土にバランスよく栄養が広まることも大切なので、よく土と混ぜ合わせて与えましょう。
追肥:栽培中定期的に与える肥料
追肥とは、バラの成長過程で追加の栄養を与え、花を咲かせ続ける目的で与える肥料です。バラは花を咲かせるのに相当なエネルギーを使うので、その前後に与えるイメージを持っておくといいでしょう。
バラに肥料を与える時期は具体的に、以下の年3回が目安です。
- 3〜5月の春:芽出し、開花のためのエネルギー補充として与えます。
- 9〜10月の秋:開花で使ったエネルギーを補うために与えます。
- 12〜1月の冬:翌年の基礎的なエネルギーを補うために与えます。
追肥を与えるときは、バラの幹に直接肥料が触れないように3〜5cmは離して、ドーナツ状になるように製品の規定量にそって与えましょう。
肥料を与える際の注意点
バラは肥料喰いである一方、肥料を与えすぎると、根焼けを引き起こす可能性があります。とくにバラ専用肥料は気温によって栄養成分の溶け出すスピードが変わります。そのため、春から秋にかけての時期はとくに肥料のやりすぎには注意してください。
バラの肥料についてよくある質問
バラ専用ではなく草花用肥料ではダメ?
草花用の肥料でも育たないことはないですが、バラ栽培初心者の方は、とくにバラ専用肥料の使用をおすすめします。 バラ専用肥料と草花用肥料の大きな違いは、成分のバランスにあります。
バラは肥料の三要素のひとつ、カリ(K)が多いとうまく育たないこともあるので、どの草花用肥料でも育つかと言われると、製品の配合によっては難しいでしょう。
生産者や本、サイトによって肥料を与える時期に違いがある。何が正しいの?
基本的には、春、秋、冬の季節で1回ずつ追肥するのが一般的ですが、生産者や専門家によっては、冬の寒肥は不要とする意見や、夏の開花後にも与えるべきといった意見もありますね。
どれが正しいのかというと、地域の気候や土壌の状態、バラの品種などによって最適な施肥時期は変わってくるので正直難しいところ。
ただ、初心者向けにアドバイスするのであれば、使っているバラ専用肥料の商品表示にある推奨施肥時期を参考するようにしましょう。
鉢植えと地植えで肥料のやり方に違いはある?
鉢植えと地植えでは、バラの肥料のやり方に違いがあります。
鉢植えの場合は、土の量が限られていたり、水と一緒に鉢外に栄養が流れでるため、肥料の量を控えめにしつつ、頻繁に追肥を行う必要があります。そのため、鉢植えで育てる場合は冬と真夏以外は毎月肥料を与えたほうがいいとする意見もあります。
一方、地植えの場合は、土壌に栄養が蓄積されやすいため、肥料の量を多めにし、施肥の間隔を長く取ることができます。環境にもよりますが、冬の寒肥だけほどこしてあとは追肥せずとも開花するという場合も多いようです。
バラ専用肥料の製品によっては、鉢植えと地植えで与える量やタイミングが異なることもあるので、よく確認しましょう。
肥料を与えすぎて肥料焼けを起こしてしまったらどうすればいい?
バラが肥料焼けを起こしてしまった場合は、まずは患部の葉や枝を取り除き、バラの株にストレスをかけないようにします。次に、過剰な肥料を洗い流すために、たっぷりと水やりを行ってください。
その後は、肥料の与え方を見直し、推奨される量を守って施肥するようにしましょう。肥料焼けは、バラにとって大きなストレスとなるため、今後は肥料を与える際には慎重に行うことが重要です。
バラの肥料は製品表示に従うのがベスト
バラに肥料を与える時期や量については、与えるバラ専用肥料の製品によって変わることもあります。春、秋、冬の時期に与えることを念頭におきつつも、初心者はは製品表示の施肥時期と量を守るようにしましょう。