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【バラの挿し木の仕方】初心者が失敗しにくい時期やコツとは?

2025/7/9

大切に育てたバラをより楽しもうと、挿し木を考える方も多いでしょう。しかしバラは枯れやすく、時期を間違えるとすぐに傷んでしまいます。

今回は初心者でも失敗しないコツを合わせて、害虫や病気を防ぎながら行う挿し木方法をご紹介します。

初心者におすすめのバラの挿し木に適した時期は?

バラの挿し木に適した時期は、5月下旬~7月頃(緑枝挿し)と9月中旬~10月頃(休眠挿し)です。真夏の間も不可能ではありませんが、近年の猛暑には耐えられない可能性が高いです。

初心者には5月下旬~7月頃に行う「緑枝挿し」がおすすめです。特に6〜7月頃の梅雨の時期は湿度が高く、挿し穂が乾燥しにくいため、初心者でも失敗が少ないといわれています。

バラの挿し木の仕方

バラPhoto by hato poppoさん@GreenSnap

準備するもの

  • バラの枝
  • バラを挿す器
  • 挿し木用の土
  • 発根促進剤
  • 切れ味のよいカッター、または剪定ばさみ

挿し木のやり方

  1. 5枚葉が2つ付いた枝を5~10cmに切り、トゲは取り除く
  2. 発根面積を増やすため、枝の切り口を斜めに切り落とす
  3. 切り口を30分~1時間程度水につける(水揚げ)
  4. 切り口に発根促進剤をつける
  5. 先端の葉を2~3枚ほど残し、ほかは切り落とす
  6. 挿し木用の器に土を入れる
  7. 枝を挿すところに割り箸で斜めに穴を開けておく
  8. 枝を斜めに挿したら、まわりの土をならして倒れないよう安定させる
  9. 半日陰の場所へ移動させ、発根するまで土が乾かないよう水やりを続ける
  10. 根と新芽が見えたら鉢や庭の土に植え替える

バラの挿し木はペットボトルでもできる?

バラPhoto by なかよしさん@GreenSnap

バラの挿し木は、育苗ポットの代わりにペットボトルで行うことも可能です。

ペットボトルで挿し木に挑戦する場合は、500mlのペットボトルを半分に切り、上半分(飲み口側)を逆さまにして下半分に被せて使うと、飲み口から根が出てきて、後に鉢上げしやすいです。

挿し木の挑戦にふみ切れない方は、おうちにあるもので代用してみると気楽にはじめられるかもしれませんよ。

バラの挿し木で鉢上げしたあとの管理方法

バラを挿し木で育て、鉢上げしたあとは、着根したかを確認しましょう。新芽が成長しても、着根がうまくいっていないと根にストレスを与えてしまいます。

着根の成功が確認できたら、有機肥料や液体肥料などを適度に与えて生育を支えましょう。また早く育ってほしいとの理由で、肥料を与えすぎるのは厳禁です。肥料は育ち始めた植物にとっては効果が強すぎる場合もあり、かえってストレスを与える原因になります。

葉や新芽がやわらかい状態のときは、害虫や病気も招きやすいので、適量を心がけましょう。

着根後のバラは、日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。強い日射しや雨も負荷をかけてしまうので、置き場所にも注意してください。鉢上げ後に蕾や花をつけたときは、早めに花がらを取りましょう。鉢上げから1年の間は葉を増やし、根を丈夫に育てることを心がけてください。

初心者がバラの挿し木を成功させる3つのポイント

初心者でもバラの挿し木を成功させるためには、以下の3つが大切です。

1. 置き場所は「半日陰で風通しのよい場所」に

挿し木したばかりのバラはとても弱いため、直射日光に当たると枯れてしまうことがあります。強い日差しを避けて、半日陰で風通しのよい場所に置きましょう。

2. 水やりは「乾かさない」が基本

挿し木後の1〜2ヶ月は発根までが大切な時期。土が乾かないよう、様子を見ながら丁寧に水やりを行いましょう。水分管理が心配な場合は、水分計(サスティーなど)を使うのもおすすめです。

3. 冬の剪定と鉢替えでその後の成長をサポート

挿し木後に伸びた枝は、休眠期(12〜1月)に剪定するといいでしょう。

また、この時期にひと回り大きな鉢に植え替えると根の成長も促せます。梅雨時期に挿し木をした場合は、根もよく育っているので、赤玉土・ピートモス・赤土などを使った土に植え替えるとよいでしょう。

バラの挿し木でよくある質問

ここではバラの挿し木でよくある質問をご紹介します。きれいに育ったバラを挿し木で増やしたい方をはじめ、初心者だけどバラを挿し木で育ててみたい方は参考にしてください。

バラの挿し木は水栽培でもできますか?

バラの挿し木は水栽培でも可能です。特にミニバラは鉢植えにぴったりなサイズなので、水栽培に向いています。ただし、バラは水を与えすぎると根腐れを起こします。根腐れ防止としてエアポンプを使いながら育てる必要があるので、やや上級者向けの育て方といえるでしょう。

バラの挿し木で失敗する原因は?

バラの挿し木で失敗する原因は以下の5つです。

  • カットした部分に菌が付着した
  • 水や肥料を与えすぎた
  • 直射日光に当たっていた
  • 風通しが悪かった
  • カルキ抜きした水による根腐れ(水栽培の場合)

枝をカットするときは、消毒したカッターや剪定ばさみを使いましょう。一般的なはさみでは切りにくいうえに断面がつぶれ、枝を傷めてしまいます。

また、雑菌が付着していることもあるので、必ず剪定用の刃物を使いましょう。 水栽培の場合、水道水を使って行う方も多いですが、カルキを抜いた水は腐りやすい傾向にあります。根腐れの原因になりますから、こまめに水を替えたりエアポンプを活用したりしながら丁寧に育てましょう。

バラの接ぎ木による増やし方との違いはなんですか?

接ぎ木とは、丈夫なバラの株に目や枝を接いで育てる方法のことです。生産農家さんが主に育苗のために行うテクニックのひとつで、初心者やガーデニング上級者でもハードルが極めて高い方法です。

初心者の方やバラの枝をしっかり育てたい方は、挿し木で行うのが望ましいでしょう。

バラの挿し木初心者は梅雨の時期がおすすめ!

バラの挿し木は、湿度が高くバラの育成期でもある、梅雨時期が失敗も少なくおすすめです。ペットボトルによる挿し木であれば、育苗ポットを用意する必要がなく発根も確認しやすいですよ。

大切に育てたバラもいつ食害や病気などで、突然枯れてしまうかわかりません。この記事を参考にぜひ、バラの挿し木にチャレンジしてみてくださいね。