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じゃがいものかかりやすい病気を解説!原因や症状は?対策はできる?

2024/6/5

じゃがいもは初心者でも比較的簡単に育てられることから家庭菜園でも人気の野菜ですが、病気にかかりやすい面もあります。今回はじゃがいものかかりやすい病気とその症状、対策などを解説します。

じゃがいもが病気になる原因

じゃがいも

Photo by rinmegさん@GreenSnap

じゃがいもの病気は、カビや細菌が原因のものがほとんどです。また、葉が込み合っていたり、株間が近いと高温多湿となり、病気になりやすい環境になります。そのほか、連作や病気に汚染された種芋の使用なども原因となりえます。

じゃがいものかかりやすい病気は?

そうか病

そうか病は、じゃがいもの代表的な病気で味や収穫量には影響せず食すことができますが、見た目が悪くなるため商品として販売できなくなってしまいます。

症状として、じゃがいもの表面にかさぶたのような黒い病斑が現れます。主にアルカリ性の土壌が原因で発症するため、ph5.5以下に酸度調整し、対抗性品種を選ぶなどして予防しましょう。

軟腐病

軟腐病は、細菌によって引き起こされる病気です。発生初期は、地際の下葉に水浸状の病斑が現れて腐敗し、やがて主茎まで広がっていきます。腐敗が進むと空洞化し、最悪の場合枯れてしまいます。

原因として、土壌や種いもが汚染されていたことが考えられ、7〜8月頃の高温多湿な時期に発生しやすい<です。苦土石灰などでしっかりと土壌を消毒して、種いもは選別して健康できれいなものを植え付けてください。

モザイク病

モザイク病はウイルスによって引き起こされる病気で、葉にモザイク状の黄斑が現れ、進行すると葉はしおれて生育が悪くなります。また、近くの農作物にも広がりやすいので厄介です。

主にアブラムシなどの害虫によって媒介されるため、殺虫忌避スプレーなどで害虫対策をするほか、発症したら罹患部をすぐに取り除いてください。

青枯病

青枯病は、青枯病菌によって引き起こされ、深い土壌の中でも生息しているため、一度発症すると根絶させるのが難しい病気です。

症状は、まず葉の一部が日中にしおれ、夜間に回復するということが起こり、しばらくすると突然緑色のまま株全体がしおれて、枯死してしまいます。発病すると防除が難しいので、健全な種芋を使用し、連作を避けることが大切です。

 

べと病

べと病は、カビによって引き起こされ、雨が振り湿った状態が続くと発生しやすくなります。

症状として、茎葉の表面が茶色や黄色に変色してすぐに広がり、軟腐病に繋がることもあります。風通しがよくなるよう管理して予防し、発症したら周囲に感染しないよう、すぐに罹患部を切り取り処分してください。

灰色かび病

灰色かび病は、カビの糸状菌が原因の病気で、ほとんどの野菜や花に発生します。

症状は、葉が茶色く枯れたように変色し、進行すると生育が悪くなって枯れてしまいます。発症を確認したら、その部位をすぐに切り取って処分しましょう。

黒あざ病

黒あざ病は、リゾクトニア菌によって引き起こされ、じゃがいもの表面に黒褐色のあざのような斑点ができます。また生育初期の発芽した茎が褐色になって腐敗していきます。

連作と深植えを避け、種いもを薬剤で消毒して予防するのが一般的です。また、発症して茎葉が枯れてしまったら、7〜10日以内に収穫をしましょう。

じゃがいものよくある病気を知って、予防しよう!

じゃがいもの病気は、発生すると防除が難しいものもあるため、健康な種たねを使用し連作を避けるのが基本です。さらに、高温多湿にならないよう株間をしっかり空けるなど、風通しのよい環境を整えましょう。

じゃがいもによくある病気の症状を知っておくことで早期発見して、被害が広がる前に対処できますね。