じゃがいもの芽かきのやり方!時期はいつ?しないとどうなるの?再利用はできる?
2024/1/11
家庭菜園初心者の皆さん、じゃがいもの栽培に挑戦していますか?じゃがいもを栽培する際に重要な作業の一つが「芽かき」です。今回はなぜ芽かきが必要なのか、芽かきをする時期や方法、さらに芽かきで取り除いた芽の再利用について詳しく解説します。
じゃがいもの「芽かき」とは?どういう手入れ?
Photo by きゃもいママさん@GreenSnap
じゃがいもの芽かきとは、じゃがいもから出てくる芽の数を2〜3本にとどめるよう間引く手入れのことです。じゃがいもの栽培をする上では欠かせない手入れですが、難しいことはないので時期や方法さえ守れば失敗することはありませんよ。
じゃがいもの芽かきはなぜ必要?
じゃがいもの芽かきがなぜ必要なのかというと、芽が過剰に成長することで株全体の栄養が不均衡になり、収穫時に小ぶりなじゃがいもになる可能性があるためです。また、芽かきを行うことで蒸れなども防げるので、病気や害虫の発生を予防し、健康なじゃがいもの収穫にもつながります。
つまり、芽かきはじゃがいもの収穫量をあげる、収穫したじゃがいもの質をあげるために必要な手入れなのです。
じゃがいもの芽かきをする時期はいつ?
じゃがいもの芽かきの時期は、植え付けてから約3週間後に行います。一番長く伸びた芽が10〜15cmほどの長さになった頃を目安にしましょう。芽かきをした後に切り口が早く乾くよう、晴れの日が続く予報時に作業するといいです。
この頃になると、数本の芽に個性がでてきて、健康な芽とそうでない芽の区別ができるようになります。
じゃがいもの芽かきの方法
残す芽の選び方
じゃがいもからは平均して5〜7本、多くて10本ほどの芽が出てきますが、このうち健康な芽を2〜3本残してその他は芽かきします。 健康な芽の選び方は以下の特徴を参考にしてください。
- 芽の茎が太く長い。
- 芽の茎が緑色で傷などがついていない。
- 芽の葉が大きく数も多い。
芽かきの手順
- じゃがいもから出ている芽を観察し、残す芽と取り除く芽を決める。
- 株下の土を抑えながら、取り除く芽の根本をゆっくりと左右に振りながら抜く。
- 芽かきを終えたら、残した芽が真上に伸びるよう土寄せをする。
なお、途中で芽の茎が折れてしまい、抜けなくなった場合は伸びてくるのを待ってから芽かきをしましょう。ハサミを使うと雑菌が混入して病気になることがあるので手作業での芽かきがおすすめです。
芽かきで取り除いた芽は再利用できる?
じゃがいもの芽かきで取り除いた芽は、じつは再利用して植えることができます。芽かきからつくったじゃがいもは小ぶりになりがちですが、畑のスペースやプランターが余っていたら植えてみましょう。
- 取り除いた芽の切り口2cmほどを水につかるように挿す。
- 1〜2週間ほど、窓ガラス越しに置いて毎日水を替えながら管理し発根させる。
- 発根したら茎の3分の1が埋まるよう、土に埋める。
じゃがいもは芽かきしないとどうなる?
芽かきを怠ると、じゃがいもの株が茂りすぎて栄養が分散されず、小ぶりで品質の低いじゃがいもができてしまいます。
また、芽の部分がよく育ってじゃがいもが地上に露出すると、太陽光に当たりやすくなり、緑化してしまう可能性もあります。緑化したじゃがいもはソラニンという毒素を含んでいるため食べられなくなるので注意しましょう。
じゃがいもの芽かきをして収穫量をあげよう!
じゃがいもの芽かきは手間のかかる作業ですが、その努力は美味しいじゃがいもの収穫という形で報われます。適切な時期に芽かきを行い、株全体の健康を保ちながら育てることで、家庭菜園でのじゃがいも栽培を成功させましょう。芽かきを通して、より豊かな収穫を手に入れる喜びを味わってくださいね。