【初心者必見】家庭菜園の始め方ガイドと庭の区画デザイン例
2024/6/17
家庭菜園は、実は初心者の方でも気軽に始められる気軽な趣味のひとつです。自分で種から育てた新鮮な野菜を収穫できるのはもちろん、農薬の有無や量を自分でコントロールできるのも家庭菜園の魅力の一つです。
この記事では、家庭菜園初心者でも失敗しない始め方や庭づくりのレイアウトなどをたくさんご紹介します。ぜひ一緒に家庭菜園の楽しさを味わってみましょう!
初心者必見!家庭菜園の始め方ガイド
まず、家庭菜園の主な作業スケジュールは、以下の通りとなります。
- 栽培する野菜をえらぶ
- 栽培する場所を決める
- 栽培に必要なものをそろえる
- 土づくりをする
- 種まき・苗植えをする
つぎに、それぞれの作業について詳しく解説していきます。
1.家庭菜園におすすめの野菜をえらぼう

初心者向けの作物としては、キュウリ、ナス、ミニトマト、オクラ、枝豆などがおすすめです。
キュウリ | 育てやすくて収穫量も多い野菜です。支柱を立ててツルを誘引しましょう。 |
ナス | 収穫までの期間が短く、比較的手間がかかりません。水やりをしっかり行えば、立派な実がなります。 |
ミニトマト | 生育旺盛で収穫量も多い野菜です。家庭菜園で最も人気で、プランター栽培も簡単です。 |
オクラ | 乾燥に強く、初心者でも育てやすい野菜です。花も美しく、観賞用にもなります。 |
枝豆 | 夏の暑い時期でも育てやすく、ビールのお供にぴったりです。種からでも簡単に育てられます。 |
このほかにもたくさんの家庭菜園向きの野菜があります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
2.家庭菜園でつかうスペースを確保しよう
家庭菜園では、「庭に畑スペースをつくる」あるいは「プランターを置いて育てる」が主流になるかと思います。
庭で家庭菜園を始める場合は、特に場所選びに注意が必要です。それは、野菜によって好みの日当たり加減が異なるだけでなく、連作障害のリスクについても考える必要があるためです。
野菜によって好みの日当たり加減がちがう
一般的には、トマトなどの果菜類は日当たりのいい場所を好むといわれています。一方、ニラや紫蘇などの葉菜類や、生姜などの根菜類のなかには、半日陰となるような場所でも育つものもあります。
同じ野菜であっても品種によって異なる場合もあるので、あらかじめ好ましい日当たり加減をチェックしておきましょう。
連作障害のリスクを知っておこう
野菜には、同じ場所で同じ野菜または同じ科の野菜を栽培していると、生育が悪くなる「連作障害」が発生しやすいもの、そうでないものがあります。
連作障害を防ぐには、土を全て新しくするか栽培する場所を変える必要がありますが、庭に畑をつくる場合はスペースの確保がむずかしいでしょう。そのため、畑を区分してデザインを考えておくのがおすすめです(この点についてはのちほど詳しく解説します)。
3.家庭菜園に必要なものをそろえよう

プランターは野菜の種類に合わせて大きさを選びましょう。培養土は市販の野菜専用のものを選ぶと安心です。種や苗はホームセンターや地元の園芸店で手に入れられます。
ハサミは枝を切ったり間引きに使えるほか、切り花を生ける時にも使えるので、一本あれば意外と便利です。じょうろは水やりに欠かせませんが、ペットボトルなどで代用してもいいでしょう。
そのほか、野菜の種類によっては、育苗に必要なポットやセルトレイ、支柱、ひも、マルチング材(黒ビニールなど)、ネットなどが必要になる場合もあります。
また、畑栽培の場合は、スコップやバケツ、メジャー、くわなどもあると便利です。
4.家庭菜園でつかう場所の土を耕す
家庭菜園で最も重要な作業ともいえるのが、土づくりです。
土には、土壌pHという酸性、アルカリ性の強さを示す指標があり、野菜によって適した土壌pHが異なります。 そのため、種まき前に土壌pHを調整する必要があるのです。
土づくりに関する詳しいやり方は、こちらの記事を参考にしてください。
5.家庭菜園を始めよう
土づくりまで済ませたら、あとはいよいよ野菜の栽培が始まります。
苗から育てる場合と種から育てる場合では、手順が少し変わってきますが、初心者の場合は苗を購入して育てるのが簡単です。
元気のいい苗を選び、天気の良い日に植え付けましょう。
いい苗の見分け方
基本的には、主茎から分岐する節(葉と葉)の間隔がせまく、青々していて濃い葉色のものがいい苗であるといわれています。
種まき・植え付け
野菜の種類によっては、種や苗の植え付けの深さが異なります。種の発芽に日光が必要な場合もあれば、日光を必要としない場合もあります。必ず各種の育て方をチェックしましょう。
栽培の基本
野菜を育てるには、適度な水やり、日光、肥料が欠かせません。水やりは朝晩の涼しい時間帯に、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
日光は作物によって必要量が異なりますが、おおむね1日6時間以上が目安です。肥料は植え付け時と生育期に与え、野菜の生長を助けましょう。
家庭菜園初心者におすすめの庭の区画デザイン例
さて、つぎに本記事の前半で触れた、庭の区画デザイン例をご紹介します。
連作障害を避けるためには、計画的に輪作する必要があります。一例として、以下のような順序で植え付けるのはいかがでしょうか。

野菜ごとにスペースを区切ったり、畝によって野菜の種類を変えると管理が楽になります。また、キュウリやトマトなどの草丈が高くなるものは端にすると、日当たりを遮られずに済みます。
また、一緒に栽培すると相性のいいコンパニオンプランツも意識するとなおいいでしょう。
家庭菜園初心者によくある失敗とその対処法
初心者が陥りがちな失敗に、過剰な水やりや日陰過ぎる場所での栽培があります。過剰な水やりは根腐れの原因になるので注意が必要です。
水やりは土が乾いてから、次は控えめに水をやりましょう。日陰過ぎると野菜が徒長してしまうので、日当たりの良い場所に移動させましょう。このように、失敗を恐れず対処していけば上手く育つはずです。
家庭菜園初心者は病害虫対策をしてくと◎
家庭菜園では、アブラムシやハダニ、カメムシなどの害虫が野菜に被害を与えることがあります。予防策として、日当たりと通風を良くしたり、防虫ネットを使うなどの対策方法があります。
一度害虫が発生した場合は、農薬を使わずに手で取り除いたり、食品由来の殺虫剤を使うなどして駆除しましょう。
家庭菜園初心者はしっかり庭づくりをしておこう!
家庭菜園は収穫までの根気強くお世話する必要がありますが、その分収穫した野菜の美味しさは格別です。うまくいかないことも多いかもしれませんが、それも経験!
失敗を恐れず、楽しみながら続けていけば、きっと上手に野菜が育つようになるはずです。ぜひ、家庭菜園に挑戦してみてくださいね。