ハゴロモジャスミンは植えてはいけないって本当?理由や解決方法を解説!
2024/3/21
ハゴロモジャスミンは、春になると白や薄いピンク色の花をたくさん咲かせるつる性の植物です。フェンスに這わせれば花のカーテンのように育てられますが、開花時期には周囲に甘く強い香りが漂うので賛否両論があります。
一部では「ハゴロモジャスミンは植えてはいけない」と言われている理由と、上手に育てる方法を解説します。
ハゴロモジャスミンを植えてはいけないと言われる理由は?

Photo by まゆちさん@GreenSnap
ハゴロモジャスミンを植えてはいけないと言われる主な理由は、樹勢が強く大きくなりすぎること、香りが強すぎること、毒性があると誤解されていることの3つです。ほかにも、周りの植物の生育を阻害したり、木質化してしまうというデメリットもあります。
理由1.生命力が強く、伸びすぎるから
ハゴロモジャスミンは生育旺盛で、ツルを次々に伸ばして大きくなります。剪定をしても枝が伸び、地面に着いた部分からも新しい株が生えて広がります。フェンスや壁に絡んでご近所の迷惑になったり、日陰ができて周りの植物の育ちを悪くする恐れがあります。
また、古くなった部分は木質化していくため、だんだんと手入れに手間がかかることも植えてはいけないといわれる理由にあげられます。
理由2.香りが強すぎるから
ハゴロモジャスミンの花の香りはジャスミンの香りに似ていますが、それよりも強烈です。香りが好きで植えた人でも、株が大きくなって花数が増えると気分が悪くなるほど強い香りになり、ご近所トラブルの原因になる可能性があります。
理由3.毒があると勘違いされているから
名前が似ているカロライナジャスミンやマダガスカルジャスミンには強い毒性があるため、ハゴロモジャスミンにも毒性があると勘違いされがちです。しかしハゴロモジャスミンには毒性はなく、子供やペットがいる家庭でも安心して育てられます。
ハゴロモジャスミンを小さく育てる方法
ハゴロモジャスミンのデメリットを最小限に抑えながら育てるには、剪定や植え方、場所選びなどのコツが必要です。こまめな世話が大切なので手間はかかりますが、丁寧にケアしましょう。
方法1.剪定して樹形を保つ
ハゴロモジャスミンの花が終わったら早めに剪定し、伸びすぎた枝は3分の2ほど切り戻します。9月頃までは定期的に伸びた細い枝を切り落とします。強めの剪定で繁殖を抑え、風通しを良くして害虫対策を行いましょう。剪定を怠ると勢いよく伸びて大きくなるので注意が必要です。
方法2.地面にツルをつけない
ハゴロモジャスミンのツルが地面につくと根を出して新しい株になるため、プランターなどで地植えしない、もしくは防草シートなどで地面に着くのを防ぐ必要があります。伸びたツルは切り落とすか、支柱などに這わせましょう。
方法3.周囲の建物から離れた場所で育てる
ハゴロモジャスミンを植える場所は、周りの建物や他の植物から適度に離れた場所を選びましょう。ツルが隣家に越境したり、日陰になって植物の生育を邪魔したりしないよう気をつけます。香りが強いので隣近所に迷惑がかからない場所を選ぶのもポイントです。
ハゴロモジャスミンの生育を抑えて楽しもう!
ハゴロモジャスミンは手間がかかりますが、花の香りを楽しめる魅力的な植物です。適切な剪定と植え方でコンパクトに育てれば、デメリットを最小限に抑えて楽しむことができますよ。