ヒメツルソバを植えてはいけないのはなぜ?3つの理由と正しい対処法
2024/7/10
庭や花壇に可愛らしい花を咲かせるヒメツルソバ。その愛らしい姿に惹かれて、植えてみたいと考える方も多いでしょう。しかし、「ヒメツルソバを植えてはいけない」という声を聞いたことはありませんか?
実は、ヒメツルソバを庭に植えるには注意が必要な点がいくつかあるのです。本記事では、ヒメツルソバを植えてはいけないと言われる理由や、正しく育てるためのポイントをご紹介します。
ヒメツルソバに興味がある方も、これから庭づくりを始めようと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
ヒメツルソバを植えてはいけないと言われる理由は?

Photo by ととまるさん@GreenSnap
ヒメツルソバを庭に植えることについて、いくつかの懸念事項があります。しかし、これらは必ずしもヒメツルソバを完全に避けるべき理由ではありません。
むしろ、ヒメツルソバを育てる際に注意すべきポイントと考えるべきでしょう。以下では、ヒメツルソバを植える際に考慮すべき主な3つの理由について詳しく見ていきましょう。
理由1:繁殖力が強い
ヒメツルソバの最大の特徴の一つは、放置していると半野生化するほど強い繁殖力です。もともとはロックガーデンやグランドカバーとして用いるために観賞用に導入された外来種でしたが、今では街なかや空き地などにも姿が見られます。
地下茎を伸ばして地面を這うように広がり、手入れが行き届かないと大きな面積を覆ってしまう可能性があります。この特性は、庭のスペースが限られている場合や、他の植物との共存を考えている場合に大きな問題となります。
また、隣地に侵入する可能性もあります。一度広がってしまうと、完全に除去するのが大変です。
理由2:在来種を脅かす可能性がある
ヒメツルソバは、その強い繁殖力ゆえに、生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、自然環境に近い場所や公園などに植えると、在来種の生育を妨げる恐れがあります。
ヒメツルソバが急速に広がることで、その地域本来の植物が生育できなくなったり、生態系のバランスが崩れたりする可能性があるのです。
このため、特に自然保護区域や生態系の保全が重要な地域では、ヒメツルソバの植栽が制限されることがあります。
理由3:定期的な管理が必要
ヒメツルソバは生長が早いので、定期的に剪定をしないと庭を占領してしまう可能性があります。
冬以外の季節に、定期的に刈り込んで広がりを抑える必要となります。また、つる性の植物であるため、フェンスなどの構造物にも絡みつく可能性もあり、これを防ぐための管理も必要です。
ヒメツルソバは寒さには弱いものの、地下茎で生き残って春にはまた芽吹いてしまうので、一度広がってしまうと完全に取り除くのが難しい植物です。
放置していても育つという点では初心者でも育てやすいですが、増えすぎるという点を踏まえてしっかりとお手入れをしましょう。
ヒメツルソバの特徴を知って正しく楽しもう!
ヒメツルソバを植えることには確かに注意点がありますが、しっかり管理してあげれば、金平糖のような可愛らしい花を安全に楽しむことができます。繁殖力の強さを考慮して、最初からプランターで育てるのもいいですね。
地植えにする場合も、他の植物への影響を考慮し、適切な場所選びをしてあげてください。しっかりお手入れすれば、ヒメツルソバは魅力的な庭づくりの力強い一員となってくれるでしょう。