松の種類図鑑|それぞれの特徴や和名の由来は?
2023/5/18
松は古くから日本でも人気のある樹木で知られていますね。実は、松にはいくつもの種類があることをご存じでしょうか?
その姿がかっこよく、日本庭園はもちろん種類によっては洋風の庭園でも楽しめますよ。今回はそんなたくましい松の種類について、人気品種から希少種まで詳しくご紹介します。
松はどんな植物?
Photo by High Rollerさん@GreenSnap
松は北半球を中心に生息するマツ科の針葉樹です。松という名前の由来には諸説ありますが、一説によると「神様が天から松の木に降りて来るのを待つ」ということが由来とされています。別名「千代木」などとも呼ばれ、強度があることが特徴の一つです。そのため、日本では昔から木材として利用されることが多いですね。
松は5月頃になると花を咲かせ、やがて松ぼっくりになりますよ。屋外で育てるイメージですが、盆栽にすれば室内でも育てられます。松の盆栽は、種類によっては初心者の方でも育てられます。
松にはどんな種類がある?
松の種類は世界中に9種類の松があり、日本にはその内6種類が自生しています。種類によって特徴も違い、樹皮は黒色や赤色が多く葉の長さも違います。その他、花色も白色や紫色などがあります。
ここからは松の種類について詳しく紹介します。松の特徴は種類によって違うので、お気に入りの種類を見つけてみましょう。
主な松の種類
クロマツ(黒松)
クロマツは黒っぽい樹皮が美しく、代表的な種類の松です。その姿から別名「男松」とも呼ばれ、風格が漂いますね。クロマツは海岸沿いを中心に生息し、盆栽などで室内でも楽しめます。
アカマツ(赤松)
アカマツは日本に広く分布し、樹皮が赤い松です。クロマツとは違い女性らしい雰囲気が感じられることから、別名「雌松」とも呼ばれています。アカマツもメジャーな種類で、樹皮を確認することでクロマツと見分けられます。
ゴヨウマツ(五葉松)
ゴヨウマツは、短い枝から5本の針葉が出る松です。別名「ヒメコマツ」とも呼ばれ、葉が短いことが特徴ですよ。ゴヨウマツは成長が遅いこともあり、日本庭園などに人気があります。
ダイオウマツ(大王松)
ダイオウマツは、とても大きく成長する種類の松です。原産地はアメリカで、長い葉をつけることから「大王」という名前がつけられました。ダイオウマツは樹高40mほどまで成長するので、日本庭園だけでなく洋風の庭園にも人気があります。
リュウキュウマツ(琉球松)
リュウキュウマツは、沖縄県の固有種で知られる松です。樹皮が黒っぽいことからクロマツに似た見た目をしています。リュウキュウマツは樹高20mくらいまで成長し、葉は柔らかいことが特徴です。
エゾマツ(蝦夷松)
エゾマツは短い葉をつけ、トウヒ属に分類される松です。名前のとおり北海道を中心に生息し、山地などで育ちます。エゾマツは成長が遅く、樹高20~40mほどまで成長しますよ。
松の種類はたくさん!お気に入りを見つけてみて
松は日本でも昔から親しみのある樹木。そのたくましい姿が特徴で、地植えはもちろん盆栽でコンパクトに楽しむことができます。松は種類によって樹皮や葉の特徴などもそれぞれ違うので、お気に入りの種類を見つけてみましょう。
松は丈夫な樹木なので、盆栽なら初心者の方でも育てやすそうですね。ご興味があれば、ぜひとも松を育ててみてはいかがでしょうか。