胡蝶蘭の植え替え時期|水苔とバークどちらがいい?よくある失敗も紹介
2024/10/2
胡蝶蘭を育てていて、「少し鉢の大きさに対して根が窮屈そうだな」「植え込み材が傷んでいる気がする」「そういえば植え替えしなくていいのかな」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、胡蝶蘭の植え替えの必要性や植え替えに適した適期と方法、その後の管理方法などをわかりやすく解説します。
胡蝶蘭の植え替えは必要?
Photo by 廣花奈さん@GreenSnap
胡蝶蘭を元気な状態で保つためには、定期的に植え替えをしてあげる必要があります。
胡蝶蘭を同じ植え込み材で数年育てていると、それらが劣化してくることがあります。とくに水苔は、長期間使用していると粉々になり劣化しやすいといわれています。
植え込み材が劣化すると、鉢の中の通気性や水はけが悪くなり、根が呼吸しにくい状態になります。これらを防ぐために、植え替えを定期的に行いましょう。
胡蝶蘭の植え替え時期はいつ?
胡蝶蘭の植え替えは、新芽が出始める4〜6月にかけてが最適で、2〜3年に1回の頻度で行います。この時期に植え替えることで、根の成長を促し元気な状態を保つことができます。
胡蝶蘭の土はなにがいい?
胡蝶蘭の土は一般的に、水苔やバークチップが使われます。
これは胡蝶蘭が本来は樹木に着生し特殊な環境で生息しているからです。通常の草花のような地中では保水性がよすぎ、通気性も悪いため、水苔やバークチップといった植え込み材が使われています。
胡蝶蘭の植え替え方法
Photo by ノアヒャンさん@GreenSnap
水苔に植え替える
水苔に植え替える場合は、まず根を傷つけないように注意しながら、古い植え込み材を優しく取り除きます。また、黒く変色した根はハサミで切り落としておきましょう。
根を整理できたら、あらかじめ湿らせた新しい水苔で根を包むように巻きつけ、鉢に入れます。
隙間があれば鉢の上の方に水苔を足して、鉢から株が抜けないようにしてください。株元が少し高く盛り上がっていれば、なおよいです。
バークを使って植え替える場合
バークを使う場合も水苔と同様、まず古い植え込み材を落とします。鉢底に元肥として固形肥料を入れてから、バークを少し足します。
次に株を入れ根を広げながら、隙間にバークを割り箸などを使ってつめていけば完了です。
胡蝶蘭を植え替えたあとの管理方法
胡蝶蘭は環境の変化に敏感な植物です。植え替え直後は特にストレスを受けやすく、根もまだ弱い状態で、新しい環境に適応するための時間が必要です。
そのため、植え替え直後は1〜2週間ほど水やりをせず、直射日光が当たらない場所で管理しましょう。
胡蝶蘭の植え替えでよくある質問
初心者は胡蝶蘭を水苔とバークのどちらに植え替えるのがおすすめ?
初心者には、保水性が高くて管理がかんたんな水苔を使うのがおすすめです。ただし、水苔が常に湿っていると根腐れしてしまうため、全体がおおよそ乾燥したころを目安に、水苔の中まで湿るように水やりしてください。
一方で、バークには通気性に優れ根腐れしにくいというメリットがありますが、保水性がほとんどないためこまめな水やりが必要です。
胡蝶蘭の植え替えでよくある失敗例は?
最も一般的な失敗例は、過度な水やりによる根腐れです。先ほども述べたように、根腐れを防ぐためにも水やりのしすぎには注意してください。
胡蝶蘭の植え替えに挑戦してみよう
胡蝶蘭の植え替えは、そこまでむずかしい作業ではありません。植え替えの時期と水やり頻度に気をつけて、胡蝶蘭の植え替えに挑戦してみてください。