牡丹の剪定方法を解説!時期や仕立て方は?
2024/4/3
優美でひときわ美しい花を咲かせる牡丹は、その美しさから「百花の王」とも呼ばれる人気の植物です。
でも、きれいな花を咲かせるには、適切な時期に正しい方法で剪定することがとても大切なのをご存知でしょうか。ここでは、牡丹の剪定について、わかりやすく解説していきます。
牡丹の剪定のコツは時期を守ること!

Photo by *naomi*さん@GreenSnap
牡丹は自然に咲いているイメージですが、実はとてもデリケートな性質を合わせ持つ植物です。正しい時期に適切な剪定方法で剪定を行いましょう。
牡丹の剪定時期
牡丹の剪定は、年に2回です。1回目は、春に花が咲き終わった後の5月下旬から6月上旬頃。この時期は、古い枝や込み合った枝を中心に切り戻します。2回目は、秋の9月下旬から10月上旬頃。
この時期は、来年の花芽を残しつつ、全体の樹形を整えるための剪定をおこないます。ただし、牡丹は芽かきや花がら摘みなど、季節に合わせたお手入れも必要です。
牡丹の剪定方法
牡丹は美しい花を咲かせるために、適切な時期に適した方法で剪定を行うことが大切です。牡丹の種類によって剪定時期が異なるため、それぞれに合わせた剪定が必要となります。ここでは、春牡丹を中心に、牡丹の剪定方法と時期についてご紹介します。
1. 芽かき(2月と4月)
芽かきとは、不要な芽を取り除く作業のことです。ひとつの枝につき、根本に近い芽を2、3個残して取り除きましょう。
2. 台芽かき(4〜6月)
牡丹苗はシャクナゲの根を使って作られているため、シャクナゲの芽を取り除かないと、牡丹ではなくシャクナゲが咲いてしまうことがあります。
台木からシャクヤクの芽が出ていたら、際で切り取りましょう。シャクヤクの葉は丸みがあるのが特徴ですので、判断がつかないときは葉の形で判別してください。
3. 花後剪定(5月)
春牡丹の開花時期は4月下旬から5月にかけてです。花が散ったら、花と花の下に生えている葉の間で切り、古い花を取り除きます。この作業を花後剪定と呼びます。
4. 本格的な剪定(9~10月)
牡丹の本格的な剪定は、ボタンの葉が黄色く枯れ始め、葉の付け根に芽がついてきた9~10月に行います。牡丹の剪定は、清潔で切れ味の良いハサミを使うのがポイントです。切り口が傷まないよう、丁寧に切ることを心がけましょう。また、必ずカラッと晴れた日に行うのがポイントです。
まず、内側に絡み合った枝や混み合った枝、枯れ枝などを中心に剪定します。そして、残った枝に花芽を2〜3個ほど残して切り詰めましょう。ただし、枝を剪定しすぎると牡丹が咲かなくなる場合があるので、適量の剪定が必要です。剪定後は傷口に癒合剤を塗りましょう。
この時期の剪定作業で、牡丹の樹勢を整えます。
牡丹の剪定でよくある質問
牡丹は低く育てられる?
牡丹は、低く育てることも可能です。ただし、あまり低くしすぎると花の数が減ってしまうので、注意しましょう。目安としては、地上から50cm程度の高さに剪定するのがおすすめです。
また、低く育てる場合は、定期的な剪定だけでなく、芽かきや花がら摘みなども忘れずにおこないましょう。これらのお手入れを組み合わせることで、コンパクトに仕立てつつ、たくさんの花を咲かせることができます。
牡丹の花が咲かない
せっかく牡丹を育てているのに、花が咲かないのはガッカリしますよね。牡丹の花が咲かない原因は、剪定の時期や方法が適切でないことが考えられます。牡丹は、夏から秋にかけて翌年の花芽をつけるので、この時期の剪定は控えめにする必要があります。
また、肥料の与えすぎや、日当たりの悪さなども花が咲かない原因になります。花が咲かない場合は、まず剪定や肥料、日当たりなどを見直してみましょう。
牡丹を剪定して上手に育てよう!
牡丹は、正しい時期に適切な方法で剪定することで、見事な花を咲かせてくれる植物です。手をかけた分だけ、牡丹は美しい花を咲かせてくれます。ぜひ、剪定を上手に取り入れて、自慢の牡丹を育ててくださいね。