ツタの種類図鑑|人気品種、それぞれの特徴は?
2023/8/11
ツタがからまる建物は、物語にでてくるような風情があって見ているだけで癒されます。
今回は、そんなツタの種類について詳しく紹介します。人気品種や代表的な品種の、それぞれの特徴も合わせて紹介するので、ぜひお気に入りのツタを見つけてみてくださいね。
ツタはどんな観葉植物?

Photo by まゆんさん@GreenSnap
ツタは、ブドウ科ツタ属のツル性植物です。各地の山林に自生しており、秋には美しく紅葉します。繁殖力や生命力が強さが特徴で、ツルの先端に巻きヒゲがあり、その巻きヒゲが変化した吸盤を他の植物や壁などに付着させて壁面を登るようにして成長していきます。
建物壁面の装飾やグランドカバーとして使用されることが多いですが、盆栽として楽しまれる場合もあります。
ツタにはどんな種類がある?
ツタは、12種類あるといわれており、種類によって葉の形や柄にも違いがあります。一般に園芸で親しまれている種は、12種類の内のいくつかの種類とその園芸品種です。
ツタの種類
ナツヅタ

Photo by Atomさん@GreenSnap
ナツヅタは、アヒルの足のような形をした代表的なツタです。別名「ジャパニーズアイビー」と呼ばれ、春から夏は鮮やかな緑色の葉をしており、秋になると紅葉し、冬には落葉するため四季の変化を楽しむことができます。
また、樹液から甘味料が採れることから「アマヅラ(甘蔦)」と呼ばれることもありますよ。
アメリカヅタ

Photo by anne♪さん@GreenSnap
アメリカヅタは、5枚の掌状に広がる葉が特徴のツタです。ツルを伸ばして成長するのではなく、気根を出して壁などを上るようにして伸びていきます。秋になると赤く紅葉する葉と黒い果実がとてもきれいですが、実には、有毒量のシュウ酸が含まれているため、口にしないようにしましょう。
ヘンリーヅタ

Photo by カオリさん@GreenSnap
ヘンリーヅタは、ほかのツタに比べると成長がゆっくりで管理がしやすいツタです。5枚の掌状に広がった葉には、葉脈に沿って白い模様があり、秋になると赤く紅葉します。ツルは巻きつくのではなく、吸盤をもつ気根を壁面や木にくっつけて成長するため、家庭でも扱いやすい種類のツルですよ。
キヅタ(フユヅタ)

Photo by ひろんさん@GreenSnap
キヅタ(フユヅタ)は、紅葉せずに年間を通して緑色の葉がみられるツタです。厚くて光沢のある葉は、冬になっても落ちずにあることから「フユヅタ」とも呼ばれています。ツルを巻きつけて成長するのではなく、枝から短い気根を出して、壁や樹皮に吸いついて上に向かって伸びていきます。
リュウジンヅタ(竜神蔦)

Photo by とこさん@GreenSnap
リュウジンヅタ(竜神蔦)は、龍が天に昇っていくように見えることから名前のついた珍しいツタです。ナツヅタの変種ともいわれており、ツルが曲がって伸びていくのが特徴です。盆栽として栽培されていており、夏は1日に1、2回水を与え、土が乾いていたらたっぷりと水を与えると元気に育ちます。
ツタの種類はたくさん!お気に入りを見つけてみて
壁面緑化やグランドカバーにぴったりのツタは、いろんな種類があり、成長の仕方もさまざまです。ぜひ、この機会にツタの楽しみ方を考えてみてくださいね。