【パキラの幹を太くする方法】どこまで巨大化する?
2024/6/24
パキラの魅力的な幹をもっと太くしたいと思っている方は多いでしょう。挿し木株は太くならないと思われがちですが、じつは適切な手入れをすれば幹を太くすることができます。
ここでは、パキラの幹を太くするための方法をご紹介します。
パキラの幹を太くするには「実生株」かどうかが大切
Photo by えりかさん@GreenSnap
じつは市場に流通するパキラには挿し木株と実生株があります。「挿し木株」とは、すでに幹が太くなったパキラの一部を切り取って新たに根や枝を出させて仕立てた株のこと。反対に、「実生株」とは種から育てられた株のことです。
挿し木株と実生株の見分けるには次の3つのポイントに注目してみましょう。
- 太い幹が切断されているか
- 根を見て太い幹から細い根が出ているか
- 小さい株なのに幹が茶色く木質化している
この3つが当てはまる場合、挿し木株のパキラである可能性が高いです。ちなみに流通するパキラの大半は挿し木株なので、実生株であれば商品名に書いてあることも多いです。
基本的には幹がぐんぐんと太くなりやすいのは実生株のほうですが、挿し木株だからといって太くならないわけではありません。以下を参考に根気強く育てることが大切です。
パキラの幹を太くする方法
春から秋は外で育てる
パキラの幹を太くしたいのであれば、春から秋は屋外に出して、自然の日光をたっぷり浴びさせましょう。屋外の置き場所として理想なのは、午前中は日当たりがよく、午後は明るい日陰になるような場所です。真夏の直射日光は避けましょう。
また、自然の風に吹きさらしになることで、パキラは自身を折れないように支えようという本能が働き、幹はより太くなる傾向があります。そのため、できるだけ風通しのいい場所に置くことも大切です。
水やりの基本を守る
パキラの水やりは、土の表面が完全に乾いたことを確認してから、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと行います。この方法により、根全体に水が行き渡り、過湿や乾燥を防ぎます。
とくに夏の暑い時期は、水分蒸発が激しいため、土の状態を見ながら水やりの頻度を少し増やすことが大切です。
肥料と活力剤を併用する
パキラの幹を太くするには、適切な栄養も欠かせません。春から秋にかけての生育期には、観葉植物用の固形肥料を2ヶ月に1回与えましょう。
また、活力剤を追加することで、根の成長を促進し、より健康的な植物へと導きます。活力剤とは、肥料とは異なり、植物のストレス軽減や生育促進を目的としているため、肥料と併用することで相乗効果が期待できます。ちなみに、活力剤だけでは意味がないので注意しましょう。
毎年植え替える
パキラの植え替えは、一般的に2〜3年に1回の頻度が目安とされていますが、効率よく幹を太くするためには、毎年の植え替えが効果的です。
根がいっぱいになる前に、土の状態が悪くなる前に植え替えすることで、どんどんパキラが成長していきますよ。
植え替えをするときは、一回り大きな鉢を選び、必ず観葉植物用の土を使用してください。
パキラはどこまで巨大化するの?
パキラは生育旺盛な観葉植物で、年間70cmも伸びることがあるといわれています。そのため、幹を太くするために適した環境で育てるよう心がけると、樹高もどんどん巨大化するでしょう。
観葉植物としては、一般的にはせいぜい2mほどで楽しまれていますが、植え替えを毎年続けていれば15mほどまで巨大化する可能性もあります。
ただし、剪定することで巨大化を止めることもできるので安心してくださいね。
パキラの幹を太くするのには根気がいる!
パキラの幹を太くするためには、適切なお手入れと根気が必要です。日々の水やりや肥料の与え方、適切な環境での育成を心がけ、パキラの成長をじっくりとサポートしましょう。
時間をかけて愛情を持って育てれば、きっと美しい太い幹を持つパキラに育て上げることができます。