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パキラの植え替え時期とおすすめの土!よくある失敗と対策を解説

2024/8/27

アドバイザーCOTOHA代表 谷奥俊男

最初は小さかったパキラも2年目を迎える頃には、幹も枝も太く成長しサイズにあわせた鉢に植え替えする必要があります。今回は、パキラの植え替え時期とおすすめの土をご紹介します。いつまでも元気に育つよう、さっそく植え替えてみましょう。

パキラを植え替えるタイミングを見極めよう!

パキラ 植え替え

Photo by おつみさん@GreenSnap

鉢植えのパキラは、植え込みから数年が経過すると幹や枝は太く成長し、そのまま鉢では窮屈になります。そのため、一般的には1〜2年に1度の頻度で植え替えた方がいいといわれています。

谷奥俊男

実はパキラは根が張るのはゆっくりなので、一般的にいわれている"購入されて1〜2年"という植替え基準ではなく、"鉢の底から根が出てきてきたら"という点を基準にするのがおすすめです。

長らく植え替えずに放置すると、行き場のない根たちが絡まり根腐れしやすくなるほか、土が古くなったことで水はけが悪くなり枯れる場合があるので、植え替えのタイミングはしっかり見極めましょう。

パキラの植え替え時期はいつ?

パキラの植え替えに適した時期は5~9月です。

5~9月はパキラの成長期なので、植え替えのダメージの早い回復が見込めます。植え替をする前は、1週間ほど水やりを控えることで、土がほぐしやすくなり、根への負担を最小限に抑えられます。

なお、幹や枝が太いからといって、5~9月以外に植え替えるのは厳禁です。

成長期以外の植え替えは、植え替えによる負担が回復しにくい時期です。負担をかけると冬越しできず枯れてしまう恐れがあるので、時期を過ぎたときは翌年の成長期まで我慢しましょう。

パキラの植え替えにおすすめの土は?

パキラの植え替えにおすすめの土は観葉植物用培養土です。

観葉植物用培養土とは、腐葉土や堆肥などを配合し、観葉植物にとって必要な栄養分を豊富に含んだ土のことです。観葉植物用培養土には、赤玉土や鹿沼土など、水はけや保水性、保肥性なども配合されているため、土づくりの手間が省け、簡単に観葉植物の植え替えができます。

もし自分で土を用意する場合は、小粒タイプの赤玉土を7割、バーミキュライト、または鹿沼土を3の割合で混ぜてください。

鉢植えパキラの植え替え方法

パキラ 植え替え

Photo by 卯実さん@GreenSnap

準備するもの

  • 新しい鉢
  • 新しい土
  • 割り箸
  • 鉢底用ネット

  • 植え替えの手順

    1.1週間ほど水やりを控え、鉢の土を乾かす

    2.新しい土に鉢底用ネットを敷き、鉢底石、または赤玉土を入れる

    3.観葉植物用培養土、または鹿沼土かバーミキュライトを入れ、パキラの太さにあわせて割り箸で穴をあける

    4.鉢からパキラを取り出したら土をほぐしながらやさしく取り、新しい鉢の中心に挿し込む

    5.鉢の2~3cmほど下まで土を足す

    6.たっぷりの水を与える

    パキラの植え替え後の管理方法

    パキラを植え替えたあとは、10日ほど半日向の場所に置きましょう。植え替え直後のパキラは、どれだけ成長期に植え替えしても大きな負担がかかり弱っている状態です。

    植え替えから10日ほど経過し、パキラの葉が薄緑色から濃い緑へと変わったら、日の当たる場所に移動させ、たっぷりと日光浴させましょう。

    パキラの植え替えについてよくある質問や失敗例

    パキラの植え替えをするにあたって、虫が発生しにくい土はありますか?

    パキラに限らず、室内で観葉植物を育てている人の悩みのタネといえばコバエなどの虫の発生ですよね。これは、有機質を含む培養土を使うことで、虫の発生リスクが高くなるといわれています。

    虫を避けたい場合は、虫の発生しにくい"室内用"と記載された観葉植物培養土を選んだり、バーミキュライトや鹿沼土を使うとよいでしょう。

    植え替えたパキラがしおれた!失敗の原因はなんですか?

    植え替えたパキラに元気がない場合は、根が傷んでいた可能性があります。パキラを取り出したときは必ず根の状態をチェックしましょう。

    黒く変色した根は根腐れの証拠で、そのままにすると健康な根に悪影響を及ぼします。根腐れした根は清潔なハサミで切り落とし、薄茶色、または白い根に整えてから植え替えてください。

    植え替えたパキラがぐらぐらする!失敗しない対策はありますか?

    植え替え直後のパキラはまだ土に根が張っていないため、2~4週間ほどぐらぐらします。風や振動などでパキラが倒れそうなら、土に根を張るまでの間、支柱を使って支えるとよいでしょう。

    幹の太さが5cm未満、丈の長さが20cm未満のパキラであれば、割り箸でも支柱になります。あまり費用をかけず根が張るまで支柱を使うのであれば、割り箸と結束バンドなどを使うとよいでしょう。

    パキラを小さいまま育てたい場合も植え替えは必要?

    パキラを小さいまま育てたいときであっても植え替えは必要です。

    植物にとって植え替えは、過ごしやすい家に引っ越すようなものです。もし植え替えずにいれば、限られたスペースによって根の行き場がへり、根詰まりが起きたり根腐れによって枯れたりする場合があります。なにもいわない植物だからこそ、植え替えに適した時期や方法を知り、過ごしやすい環境を与えましょう。

    パキラを大きくしたくないときの植え替え方法は?

    パキラを小さく育てたい場合は、今のサイズよりも1サイズほど大きい鉢に植えましょう。2サイズ以上大きな鉢に植えると根がどんどん広がるため、幹や枝も太く大きく成長するので注意してください。

    パキラの植え替えに挑戦してみよう!

    今回はパキラの植え替えについてご紹介しました。フラワーショップはもちろん、太陽に向かって子どもが手を広げるような葉は、いつ見てもかわいらしい魅力があります。元気いっぱいのパキラを維持したい方は、本記事を参考にしながら植え替えしてみてください。
    アドバイザー
    COTOHA代表谷奥俊男

    株式会社COTOHA 代表取締役

    屋内植物アドバイザー協会代表、屋内緑化推進協議会理事、一般社団法人花いけバトルプロジェクト理事


    1966年⽣まれ、京都市出⾝。京・⻄陣の実家の花屋で25年勤務後、独⽴し現在のインドアグリーン専⾨店cotohaとフラワーショップBOOMを経営。

    花・植物を⾝近に感じていただける『きっかけ』として様々な活動を展開

    【枯らしてほしくないプロジェクト】として消費者に寄り添うアフターサービス

    大学研究機関と室内環境に順応した植物のデータ化に取り組む

    全国47都道府県に1社 賛同店舗を募って現在27都道府県の売店と連携中!

    京都府立桂高校と共同で地元環境に順応した植物を生産中

    公式HP:https://cotoha-plants.com/

    Instagram:https://www.instagram.com/cotohakyoto/

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