パキラの剪定を図解!大きくしたくないときに切る場所はどこ?
2024/10/29
初心者にも育てやすいことから、観葉植物として根強い人気を誇るパキラ。丈夫でぐんぐん成長する一方、大きくなりすぎたらどうしようかと不安になる方もいるかもしれません。今回は、そんなパキラの剪定方法やタイミングについて詳しく解説していきます。
パキラを剪定しないとどうなる?
幹がまるでアートのように美しいパキラは、成長とともに上へと伸びていきますが、剪定せずそのままにしていると、樹形が崩れてバランスが悪くなるだけでなく、風通しが悪くなり病害虫も発生しやすくなります。
パキラを小さく保つだけでなく、美しい樹形を保つためにも、定期的に剪定してあげるといいでしょう。
パキラの剪定時期はいつ?
パキラの剪定に適した時期は5〜9月頃です。
この時期はパキラも生育が活発なので、剪定で切り落としてもそこからすぐに芽が出やすく、樹形も早く整うので、もし切る場所を間違ったとしても、もとに戻りやすいです。
パキラの剪定の仕方
Photo by SAORIさん@GreenSnap
剪定のポイントは、余分な枝は剪定し、葉を上のほうにまとめること。そうすることで、すっきりした姿になり、編みこまれた幹の場合もより際立ちます。
1. 剪定する場所を決める
パキラの剪定を始める前に、まずはパキラをどのような姿に切り整えるかをイメージし、樹形全体のバランスを考えながら、切り落としていく枝をあらかじめ決めておきます。遠くから眺めていて不格好だと思う、余分な枝があれば切り落としましょう。
2. 幹から生えた枝を切り落とす
パキラの幹を眺めて、幹の下の方から飛び出ている枝があれば、付け根からカットします。余分な枝を切り落とし、幹だけにすることで、見た目をスッキリとさせることができます。
3. 上の方から飛び出した枝をカットする。
次に、パキラの上の方の枝を切り落とします。飛び出ている枝を剪定することで、樹形が整い、見た目がよくすることができます。葉が生えている節(せつ)のすぐ上を切り落とします。この時、節と節の間を残してしまうと、茶色く枯れこんで見た目に影響します。
パキラの剪定で失敗しないコツは「切る場所」
パキラの幹には、「成長点」と呼ばれる節がいくつかあります。パキラは、その成長点から新芽が出てきて葉や枝を伸ばすので、成長点を残して剪定するのがコツになります。剪定の際は、必ずこの成長点の上で切り落とすようにします。
成長点とは、幹や枝の表面に新芽が盛り上がって出ているような部分を指します。成長点を見分けることができたら、成長点から2cm上くらいの位置で剪定しましょう。
【パキラの剪定方法とポイント】
大型のパキラや太い枝を切った場合は、切り口から病気になったり腐ったりしないように、癒合剤を塗っておきましょう。
パキラの剪定方法についてよくある質問
パキラを大きくしたくない!バッサリ切る場所はどこ?
パキラは長期間剪定をせずにいると、大きく姿が乱れてしまい、少しばかり枝や葉を切り落としただけでは、きれいな樹形に整えることがむずかしくなります。
幹の大きさを整えたいときは、バッサリと主幹を切って丸坊主にしてしまいましょう。バッサリ丸坊主にする場合、切る場所は適当なところで構いません。いくつか上の成長点を切り落としても、心配はいりません。
丸坊主にしてリセットすることで、茎や葉の生え方を修正させ、残った成長点から新芽を吹かせることができます。
ひょろひょろのパキラは剪定しても大丈夫?
ひょろひょろとした樹形になってしまったパキラは、株全体が弱っているので、病気にかかりやすくなったり、樹形のバランスが悪く転倒しやすくなったりしてしまいます。このようにパキラの枝や葉がひょろひょろになってしまった場合は、剪定して切り戻すようにしましょう。
編み込みパキラの剪定がうまくできない!どうしたらいい?
パキラの幹が編みこまれた姿をよく見かけられますが、あれは、複数株の幹が編みこまれています。編みこみにされたパキラは、狭い鉢の中で生き残るために互いが競争し合って生育している状態で、すべての株にとってよい生育環境で管理していても、弱い株は負けて枯れてしまうことがあります。
このように生育環境の下、負けて枯れてしまった株は剪定して取りのぞきます。しかし、編みこみになった幹が絡み合ってうまくカットすることができない場合もあります。その場合は、編みこまれた幹のすき間が自然にでき、そこから枯れた枝をうまく取り除いたり、ハサミを入れることができるようになってから剪定作業をするようにしましょう。
剪定したパキラの枝は挿し木にする場合、切る場所はどこがいい?
剪定したパキラの枝は挿し木にすることができます。剪定で切り落とした枝は、10〜20cm程度の長さにそろえ、切り口はななめになるように切り、それを湿らせた挿し木用または、そのほか園芸用用土に挿して、根付かせます。
生育期の5〜9月頃であれば発根しやすく、挿し木の失敗も少なくなくなります。株も比較的簡単に増やせるのでおすすめです。
パキラはバッサリ剪定してもぐんぐん成長する!
幹の形や葉が美しいパキラ。パキラを剪定するメリットはズバリ樹形の見栄えをよくして、成長を促すことです。
剪定をすることで、風通しをよくさせて害虫を予防し、効率よく栄養がいきわたるようにすることができます。また、植物をすっきり生き生きとさせる作業なので、定期的に行うようにしましょう。
なお、GreenSnapでは、オフィシャルアンバサダーの三上真史さんと共同開発した剪定バサミ「ガーデンジャー」を販売しています。軽い切れ味ときれいな切り口が一番の特徴ですが、ハサミ自体もとても軽量でサビに強いという利点も◎。約直径8mmまで使用できるので、パキラの細枝なら問題なく切り落とすことができます。ぜひこの機会にご検討ください!
株式会社COTOHA 代表取締役
屋内植物アドバイザー協会代表、屋内緑化推進協議会理事、一般社団法人花いけバトルプロジェクト理事
1966年⽣まれ、京都市出⾝。京・⻄陣の実家の花屋で25年勤務後、独⽴し現在のインドアグリーン専⾨店cotohaとフラワーショップBOOMを経営。
花・植物を⾝近に感じていただける『きっかけ』として様々な活動を展開
【枯らしてほしくないプロジェクト】として消費者に寄り添うアフターサービス
大学研究機関と室内環境に順応した植物のデータ化に取り組む
全国47都道府県に1社 賛同店舗を募って現在27都道府県の売店と連携中!
京都府立桂高校と共同で地元環境に順応した植物を生産中
公式HP:https://cotoha-plants.com/
Instagram:https://www.instagram.com/cotohakyoto/
パキラだけに限りませんが、成長点を止めることでその脇から新芽が出てきます。新芽が出てきらた、伸びた枝は根元からカットしましょう。