観葉植物の植え替え時期はいつがベスト?土の入れ替え方を徹底解説
2024/8/19
観葉植物を買ったはいいが、長年植え替えずに放置してる方も多いのではないでしょうか?たしかに植え替えって、いつやればいいかも、どうやるのかもわからないし、失敗しそうでなんだか怖いですよね。
この記事では、そんなネガティブなイメージのある観葉植物の植え替えについて、どこよりも簡単な方法でわかりやすくご紹介します。ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
その観葉植物、ちゃんと植え替えしてる?
おうちにある観葉植物、ちゃんと定期的に植え替えしていますか? 観葉植物にとって土は服のようなもの。
せっかく身長が伸びても、同じ服のままだと動きづらかったり、お腹が出て体調を崩すこともありますよね。
観葉植物も同じで、ずっと鉢で育てると根を伸ばせなくなり、根詰まりや根腐れを起こして、結果的に枯れてしまうんです。
そうならないためにも、定期的な植え替えをして、元気に成長するようお手入れしましょう。
観葉植物の植え替え時期はいつがベスト?
観葉植物の植え替え時期は、5〜9月頃までです。
じつは観葉植物も、寒い時期に冬眠します。これを休眠期というのですが、だいたい気温10℃以下になると、水分や栄養の吸収を緩めて、暖かくなる春まで休眠するんです。
寒いので寝てます、というときに、身ぐるみ全部剥がされたら風邪をひいちゃいますよね。
これと同じで、観葉植物も休眠期中の植え替えはNGです。植え替えるなら気温25℃前後の時期がベストですよ。
観葉植物の植え替えのやり方(土の入れ替え方)
- 土が完全に乾燥するまで、水やりを控える
- 一回り大きい鉢に、鉢底ネットを敷いて鉢底石を敷き詰める
- 新しい観葉植物用の土を、鉢の3分の1ほどいれる
- 観葉植物を元の鉢から抜き出して、根の周りについた古い土を3分の1ほど落とす
- 鉢の真ん中に株をすえて、隙間を新しい土で埋めていく
- 鉢のふちから下3cmほどまで土をいれこんで、軽く手で抑える
- 鉢の底から流れ出るまで、たっぷりと水やりする
観葉植物の植え替えでよくある質問
観葉植物を植え替えるとき、古い土は再利用できる?
観葉植物に限らず、園芸用の土は植物を育てるのに使うとどんどん劣化して、栄養や水分を吸収しづらくなってしまいます。
観葉植物を植え替えるときには、それまで使っていた土はすべて捨て、新しい土を足してあげましょう。なお、土はゴミとして処分できない場合もあるのでご注意ください(※自治体や土の種類によって異なる)。
観葉植物の植え替え頻度は?毎年やらないとダメ?
観葉植物の植え替えは毎年やらなくて大丈夫。
ただ、早く大きくしたいときや美しく育てたいときは毎年植え替えするのがベターです。 あくまで目安ですが、下記の頻度での植え替えを推奨します。
- 3〜4号のミニサイズ→1〜2年に1回
- 5〜6号のミドルサイズ→3〜4年に1回
- 7〜8号の大型サイズ→5年に1回
※1号は鉢の口径3cn単位です。
ちなみに筆者の実家の7号大型アンスリウムは、10年以上植え替えしていませんでしたが、枯れることなく元気に生きています。
大型サイズになればなるほど、植え替え頻度を落としても大丈夫なケースが多いですよ。
観葉植物に元気がありません。時期を待たず植え替えしても大丈夫?
葉が変色するなどの不調がみられるときは、すぐに上記の方法を基本に、根の周りについた土をできるだけ落とし、完全に新しい土と入れ替えるようにしましょう。
害虫が発生しているときは根を完全に洗って日陰で乾燥させてから植えるといいです。また、根腐れしているときは根が黒く腐るので、症状が出ている部分の根は清潔なハサミで切り落としてくださいね。
観葉植物の植え替えをすべきタイミングや目安はありますか?
毎年の植え替えは不要と言ったものの、観葉植物にこんな症状が出ていたら、すぐに植え替えをしてください。
- 葉色が薄く変色する
- 葉がカラカラと乾燥している
- 幹や茎がブニブニしている
- 土の表面や鉢底穴から根が見えている
- 水やりしても水がすぐ染み込まない
- 鉢と植物のバランスが悪くて不安定なとき
このような症状・状態になっているときは、高確率で根詰まりか根腐れを起こしています。鉢から取り出したら、上の画像のようにびっしりと根が回っているはず。
放っておくと枯れる可能性もあるので、なるべく早いタイミングで植え替えしましょう。
買ってきた観葉植物はその年に植え替えるのがおすすめ!
市販の観葉植物は、生産者さんが健康で丈夫に育てようと、有機質に富んだ土を使って育てていることが多いです。
だから、そのまま家に飾ると、有機質をエサにしてコバエや害虫が大量発生してしまうんです。
とくに室内に観葉植物を飾るときは、早めに市販の室内用の観葉植物の土に植え替えるのがおすすめ。虫が出ない配合になっているので、室内に飾っても安心です。
観葉植物の植え替えは、鉢替えと土の入れ替えも同時に!
観葉植物の植え替えは初心者からすると、失敗して枯らしてしまいそうでなんだか怖い、不安に感じるものですよね。
でも実際は、観葉植物が元気に育つためには必要不可欠なお手入れなので、勇気をもってやってみましょう。その際、鉢をひとまわり大きいものに替えることと、新しい土に替えることを忘れずにしましょう。
NHK Eテレ「趣味の園芸」講師・GreenSnapオフィシャルアンバサダー
2011年から2021年までNHK Eテレ「趣味の園芸」司会を務め、現在は講師として出演。NHK総合「あさイチ」のグリーン講師も務める。
園芸とフラワーデザイン両方の資格を持ち、両面から楽しさを伝える園芸デザイナー。
ガーデンの監修・制作、テレビ・イベント・講演会等多岐に渡り、植物の魅力を発信している。
公式HP:https://mikamimasashi.site/
YouTube:https://www.youtube.com/c/mikami-engei
Twitter :https://twitter.com/engeiouji@engeiouji
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コバエの餌場となるのは主に表面の有機質の土です。そこで鉢の表土5cmほどを赤玉土や鹿沼土などの無機質の土に入れ替えることで、簡単にコバエ対策ができますよ。