【玉ねぎの病気一覧】かかりやすい病気の症状や対策を解説!
2024/6/6
玉ねぎは初心者でも家庭菜園で育てやすい野菜のひとつですが、いくつかの病気に注意しなければなりません。この記事では、玉ねぎのかかりやすい病気とその症状、発生したときの対処法などを紹介します。
玉ねぎが病気になる主な原因

Photo by chubiさん@GreenSnap
玉ねぎが病気になる主な原因はカビで、高温多湿の環境が影響しています。また、害虫によって媒介され発生する病気もあります。
玉ねぎのかかりやすい病気
軟腐病
かかりやすい時期:5〜10月
原因と症状
水はけが悪くて高温多湿な環境下でカビが繁殖し、玉ねぎの株元や鱗茎が水浸状に腐敗します。症状が進行すると悪臭を放ち、最終的には軟化して崩壊してしまいます。
予防と対処法
水はけのよい土壌づくりを心がけましょう。発病した玉ねぎは速やかに除去し、健全な株との接触を避けましょう。
ベト病
かかりやすい時期:1〜3月
原因と症状
雨などによる泥の跳ね返りにより土のなかの病原菌が葉に付着して発症します。症状は、淡黄色の小さな斑点からしだいに拡大していき、大きな黄褐色の病斑となります。多湿な環境では、灰白色のかびに覆われます。
予防と対処法
水はけのよい土壌づくりを心がけ、過密植えは避けましょう。泥の跳ね返りを防ぐために、マルチや敷き藁をするとよいです。
サビ病
かかりやすい時期:5〜6月、10〜12月
原因と症状
糸状菌というカビ菌が原因で、葉の表面に黄色やオレンジ色の小さな斑が現れます。胞子が舞って、周囲に広がっていきます。
予防と対処法
窒素肥料のやり過ぎに注意し、風通しのよい環境で育てて予防します。発生初期に薬剤を散布することで治療ができます。
黒斑病
かかりやすい時期:7〜9月
原因と症状
気温が高く雨が多い時期に発生しやすく、葉に黒褐色の小斑点が現れ、拡大していきます。進行すると葉が縮み、下葉から黒くなって枯れていきます。
予防と対処法
肥料が不足していると発症しやすいです。発生初期に薬剤を散布することで治療ができます。
萎縮病
かかりやすい時期:4〜6月、9〜11月
原因と症状
アブラムシなどの害虫が媒介するウイルスが原因で発症します。葉がモザイク状に淡黄色となり、重度な場合は葉が平たく波打って変形し、生育が極端に悪くなります。
予防と対処法
アブラムシなどの害虫を忌避し、発生した株は処分して、殺虫剤でアブラムシを駆除しましょう。
灰色腐敗病
かかりやすい時期:1〜3月
原因と症状
糸状菌というカビ菌が原因で、葉や茎に水浸状の病斑ができ、のちに灰色のかびで覆われます。球まで腐敗が及ぶと、収穫ができなくなってしまいます。
予防と対処法
多湿を避けて、土壌に完熟堆肥を混ぜたり、畝を高くして水はけのよい土壌を作りましょう。また、窒素過多になると発生しやすくなります。
発病株が残らないよう根なども含めて完全に取り除きましょう。
苗立枯病
かかりやすい時期:生育初期
原因と症状
水はけの悪い土壌で発芽し手間もない頃に発生しやすいです。地際がくびれ、やがて白く柔らかくなって枯れてしまいす。
予防と対処法
植え付けの前に土壌の消毒と土づくりをして予防します。
玉ねぎのよくある病気を知って、予防しよう!
玉ねぎのかかりやすい病気を多数紹介しましたが、その原因や症状を知っておくことで、被害を最小限に抑えられますよ。ほとんどは多湿で発生しやすいですが、連作障害も原因としてもありうるので、ほかの野菜の後作に玉ねぎを植える際は注意しましょう。