sp logo
カート

キーワードで商品を探す

熱帯スイレンと温帯スイレンの違いとは?

2024/5/23

池などの水辺に浮かぶ丸い葉と美しい花が神秘的なスイレンですが、実は熱帯性と温帯性の2種類に分けられ、それぞれ特徴や性質が異なることはご存知でしょうか。

今回はそんな、熱帯スイレンと温帯スイレンの違いについてご紹介します。

熱帯スイレンとは

熱帯スイレン

Photo by subtropicalさん@GreenSnap

熱帯スイレンは、アフリカや南米、オーストラリア、アジアなどの熱帯地域に生息するスイレンのことで、一年中暖かい気候を好みます。耐寒性がないため、水温が15℃以下になると生育が衰え、枯れてしまいます。黄やピンク、青、紫など鮮やかな花色をしているのが特徴です。

温帯スイレンとは

温帯スイレン

Photo by poochanさん@GreenSnap

温帯スイレンは、日本を含む世界中の温帯地域に自生するスイレンです。花は昼咲きで、白や淡いピンク、黄色などやさしい色合いが多いです。また花形が豊富で、花と葉が小さいヒメスイレンも温帯スイレンに分類されます。

耐寒性があるため冬でも屋外で管理でき、休眠期には葉が枯れ、春になると新しい葉が芽吹きます。

熱帯スイレンと温帯スイレンの違い

花の違い

熱帯スイレンと温帯スイレンの主な違いは花にあります。熱帯スイレンの花は水面より高い位置に咲くのに対して、温帯スイレンは水面に花を咲かせます。また、熱帯スイレンの花色には青や紫といった寒色系の色もありますが、温帯スイレンは白や赤、ピンク、黄色のみです。

このほか、温帯スイレンには夜咲き品種がなく、花びらが丸みを帯びているものが多いです。

生育環境の違い

熱帯スイレンは寒さに弱いため、そのままでは日本の冬を越すことができず、ヒーターで水温を保ったり、室内で管理する必要があります。一方で、温帯スイレンは耐寒性スイレンとも呼ばれ、冬になると葉は枯れて根茎のみで冬越しをします。

増やし方の違い

スイレンは、基本的に株分けで増やすことができますが、熱帯スイレンのなかには、葉の中心にムカゴと呼ばれる小さな球根状の芽をつける品種があります。このムカゴをもつ熱帯スイレンは、ムカゴのついた葉を切り離して水に浮かべておくと苗になり、簡単に増やせます。

熱帯スイレンと温帯スイレンを見分けよう!

熱帯スイレンと温帯スイレンを見分けるポイントは、咲く位置や時間、花色などです。また、熱帯スイレンはそのままでは冬越しできないため、公園などでみかけるスイレンは基本的に温帯スイレンでしょう。熱帯スイレンは熱帯魚の水槽の環境づくりにも人気ですよ。