「ニゲラは植えてはいけないって本当?理由や解決方法を解説!」
2024/4/9
ニゲラは、夏に青や白色の可憐な花を咲かせ、花が終わったあとにできる風変わりな実も魅力的です。ドライフラワーやフラワーアレンジメントにも利用されます。そんなニゲラですが、植えてはいけないと言われることもあります。
今回は、ニゲラを植えてはいけないと言われる理由と、上手に育てるためのポイントを解説します。
ニゲラを植えてはいけないといわれる理由は?

Photo by モッチさん@GreenSnap
種に毒がある
ニゲラの種には、植物アルカロイドという毒が含まれており、大量に摂取した場合は腹痛や嘔吐、痙攣などの症状を引き起こします。小さな子どもやペットが誤飲しないよう注意しましょう。
また、ニゲラの種は「ブラッククミン」と呼ばれるスパイスとして利用されていますが、スパイスにできるのはニゲラ・サバディという品種です。しかし、ニゲラ・サバディの種を入手したとしても、家庭栽培ではほかの品種と交雑することもあるため、自家消費しないようにしましょう。「
増えすぎる
ニゲラは繁殖力が非常に強く、一度根付くと急速に広がります。また、風によって種子が広範囲に拡散されるため、在来植物と競合し、生態系のバランスを崩すこともあります。適切に管理をして、庭や近隣などの意図しない場所へ広がらないように注意しましょう。
アブラムシがつきやすい
ニゲラは、アブラムシなどの害虫が寄りつきやすい植物です。放置すると大量発生し、ほかの植物にも被害が及ぶ可能性もあります。病害虫を予防するスプレーを定期的に散布して、アブラムシがつかないようにしましょう。
ニゲラを上手に育てる方法
花がら摘みをする
ニゲラの花が終わったら、すぐに花がらを摘み取って、こぼれ種で自然に増えないようにしましょう。種をつけさせないことで、ニゲラの繁殖をコントロールでき、子どもやペットの誤飲を防ぐことができます。また、種を採取した場合もそのままにせず、必要な分だけ花を残して、ほかは摘み取るようにするとよいでしょう。
最適な生育環境
ニゲラは水はけのよい土で、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。このような生育場所で管理することで、病害虫に強い健康な株に育ちます。また、種子の飛散を防ぐため、風のおだやかな場所や、周囲に高い植物のある場所に植え付けるとよいです。
ニゲラの性質を知って栽培を楽しもう!
ニゲラは美しい花とその種子、それぞれ独特の形が魅力的ですが、繁殖力が強く、生態系に影響を与えることがあるので注意が必要です。しかし、ニゲラの特性を理解して適切な管理をすれば、その魅力を存分に楽しむことができます。今回紹介したポイントを抑えて、ニゲラの魅力を存分に楽しみましょう。