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【水仙の毒】毒性はどのくらい?動物にも危険?

2024/1/5

花々の中で一際美しい姿を誇る水仙。その清らかな花姿は、暖かな春の訪れを知らせるように、人々の心を和ませてきました。

しかし、その優雅な姿に隠された危険性については、知らない人も多いのではないでしょうか。今回は、水仙の毒性や、症状について紹介します。

水仙には毒があるので注意しよう!

水仙

Photo by ローズマリンさん@GreenSnap

水仙は、家庭や公園などの身近な場所でよく見かけるお花ですが、実は毒を持っています。株全体に有毒成分が含まれており、摂取や接触によって中毒症状や皮膚のかぶれを引き起こす可能性があります。

水仙の毒はどの部分にある?

水仙の毒は、球根、葉、茎、花まで全ての部分に含まれています。特に、水仙の鱗茎(球根や、根に近い部分)には多くの毒が含まれているため、取り扱いには十分注意しましょう。他の植物と間違えて食べてしまわないよう、農作物の近くでは栽培しないようにしてくださいね。

水仙は触るだけでも危険?

水仙の葉に触れる程度ではかぶれたりすることは少ないでしょうが、花を生ける際などに切り口から出る液には注意しましょう。液にはシュウ酸カルシウムが多く含まれているので、手がかぶれるなどの症状が出ることがあります。もしも触れてしまったら、すぐに石鹸などを使ってよく洗ってください。

ガーデニングの際などは、直接触れないように手袋をして作業してくださいね。また、小さい子どもやペットがいる家庭では、間違えてペットが水を飲んだり、子どもが遊んで触れないしないように、手の届くところに花を置かないように注意してましょう。

水仙の毒の成分と症状

水仙には、リコリン、タゼチン、ガランタミンなどの「アルカロイド」と呼ばれる有毒成分が含まれています。誤って口にすると、食後30分以内に嘔吐、下痢、発汗、頭痛、昏睡などの症状が現れます。

すぐに嘔吐するため、重篤な症状は出ることが少ないですが、最悪の場合は死にいたる場合もあります。致死量は10g程度です。

ニラや玉ねぎなど、よく似た植物と間違えないで!

花のない時期のスイセンは、葉はニラに、球根は玉ねぎや野性のノビルに似ています。毎年のように誤食のニュースが出るほど身近な植物ですので、ご自宅の庭や畑で育てる場合も、農作物の近くには植えないようにしたり、似た野菜とは離して育てるようにしてくださいね。

また、山菜や野草などは、できるだけ素人判断で口にしないようにしましょう。

水仙の毒は犬や猫にも危険?

水仙の毒は、犬や猫などの動物にとっても危険です。人間よりも身体の小さい生き物には、毒が回る時間や致死量が少なくなりますので、ご自宅に花を飾る際には注意してください。

万が一、花を飾っている水を飲んだり、誤食した場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

毒に気をつけて、水仙を楽しもう!

「きれいな花には毒がある」と言いますが、春の知らせを告げるように開花する水仙も強い毒を持っています。ご自宅に飾る際や、お庭や畑で育てるときには、十分に注意してくださいね。

毒に気をつけて、美しい水仙の花姿をお楽しみください。