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南天の種類図鑑|人気品種やそれぞれの特徴は?

2023/12/1

南天は、その名前から「難を転し福となす」といわれ、お正月の縁起物や庭木として親しまれてきました。赤い実のイメージが強い南天ですが、じつは品種によって特徴はさまざまです。今回はそんな南天の種類とその特徴をご紹介します。

南天はどんな植物?

南天Photo by さばにさん@GreenSnap

南天は、中国や日本に自生する高さ1〜3mほどになる常緑性低木です。原産は中国で、日本へ平安時代に伝来したとされています。6〜7月頃に白い花を咲かせますが、南天の見頃は紅葉の始まる10月頃と実をつける11〜2月とされています。

南天にはどんな種類がある?

南天は、江戸時代から明治時代にかけて品種改良がされ、現在では40種ほどが栽培されています。赤い実のイメージがありますが、白の実をつける品種や紅葉が綺麗な品種もあります。

似ている植物に柊南天がありますが、南天はメギ科ナンテン属、柊南天はメギ科ヒイラギナンテン属と違う植物です。柊南天は葉の縁がギザギザに尖っており、紫色の実をたくさんつけます。

南天の種類

アカナンテン

アカナンテンPhoto by りりこさん@GreenSnap

アカナンテンは赤い実をつける南天で、一般的な南天といえばこの品種をさします。秋には葉が赤く色づき、実が多くつきやすい品種です。

シロナンテン

シロナンテンPhoto by 空らっちさん@GreenSnap

シロナンテンは、その名の通り白い実をつける南天です。アントシアニンという赤色の天然色素を欠いた品種で、実は黄白色となって熟し、紅葉もしないため冬でも鮮やかな緑色の葉を楽しむことができます。アカナンテンと比べて大きな実をつけ、実の数は少ないです。

オタフクナンテン

オタフクナンテンPhoto by ターちゃんさん@GreenSnap

オタフクナンテンは南天の中でも小型の品種で、高さ20〜50cmほどと背丈は低く、葉はやや丸みを帯びているのが特徴です。10月頃から徐々に色づき真っ赤になる紅葉がとても美しく、背丈が低いため管理しやすいこともあって寄せ植えに人気です。

アカナンテンに比べて花は咲きにくく、実もつけずらいです。

ヒメナンテン

ヒメナンテンPhoto by ヒロちゃんさん@GreenSnap

ヒメナンテンは南天の園芸品種の一つで、葉が小さいのが特徴です。5〜7月頃に黄色い花を咲かせ、秋には紅葉をしたあと実をつけますが、実の数は少ないです。樹高は2mほどになり、庭木や生花などに利用されます。

キンシナンテン

キンシナンテンPhoto by yosさん@GreenSnap

キンシナンテンは江戸時代以降から楽しまれてきた園芸品種の一つで、小型なため鉢植えで育てるのが一般的となっています。葉の形や葉色、樹形など変異が多く、アカナンテンに比べて繊細なことが特徴です。

南天のお気に入り品種を見つけよう

南天は種類によって、実のつき方や色、紅葉の有無まで変わってきます。また大きさも庭木サイズに育つものから、盆栽や寄せ植えにぴったりなサイズもあり、特徴がはっきりしていて好みや用途によって選びやすいですね。

また南天は初心者の方にも育てやすい植物なので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。