南天の剪定時期はいつ?どこを切ると失敗しないかを図解
2025/4/17
南天は生命力が高い特徴を持つことから、剪定せずに放置するとどんどん樹形が乱れてしまいます。枝が混み合えば風通しも悪くなり、病害虫の影響を受けやすくなります。
今回は、南天の剪定時期と方法についてご紹介します。南天を元気に美しく育てるためにも、この記事を参考にしながら剪定しましょう。
南天の剪定時期はいつ?
Photo by ゆうさん@GreenSnap
南天の剪定時期は2~4月がベストです。
この時期は実がつき終わる頃にあたるため、赤い実が落ちたときが剪定に適した時期と覚えておきましょう。
また、花をつける5~6月でも問題はないとされています。しかし、花期が終わるころに剪定すると実をつける枝まで切り落とす可能性があるので、剪定初心者の方は実がつき終わった時期に剪定するのがおすすめです。
南天の剪定に必要なもの
南天の剪定に必要なものは以下のとおりです。
- 剪定ばさみ
- 剪定のこぎり
- 園芸用手袋
南天の枝は、太く育ちすぎているものも少なくありません。太い枝を剪定ばさみで切ろうとするとケガをする恐れがあるので、必ず剪定のこぎりを用意してから行いましょう。
南天の剪定方法を図解!どこを切るといい?
南天の枝は根元から剪定して。
南天の剪定では、以下のような不要枝を切り落とす透かし選定が一般的です。
1. 風通しの悪そうな枝を根元から切り落とす
2. 枯れ枝や元気のない枝、細い枝を切り落とす
3. 間延びした枝を切り落とし、樹形を整える
わかりやすく不要な枝や古い枝を切ればいいだけなので、初心者でもさほどむずかしくない作業といえます。ただし、根元から切ることは忘れないようにしましょう。
南天は生命力に優れているので、混み合った枝や絡み合った枝があれば迷いなく切り落としても問題ありません。
南天の花芽は剪定しないで。
また、南天は一度花や実をつけた枝に再度花や実がつけることはありません。花や実をついている枝もバッサリ剪定してしましょう。
ただし、花芽のついた枝も切り落としてしまうと、翌年の開花時期を迎えても花がつかないほか、実もつけなくなってしまいます。翌年の花や実つきが悪くなるため、花芽がある枝については、花芽から2〜3cmほど先の場所を切りましょう。
実つきのさみしい南天にならないよう、実が落ちた2~4月頃に混み合った枝や不要な枝を切り落とす方がいいです。
太い枝を剪定したなら癒合剤を。
なお、1cm以上と太い枝を切り落とした場合は、切り口に癒合剤を塗ってあげると、病害虫の発生を防ぎやすいです。
南天の剪定方法についてよくある質問
南天を切ると災いが起こるって本当?
南天の樹形が気になると剪定したくなりますが、古くから南天を切ると災いが起こるといった言い伝えがあります。これは「難を転ずる」と読めることから、南天は縁起物とされており、縁起物とされる南天を切る行為が、罰当たりなことだと考えられたためです。
縁起物を切る行為に罪悪感を覚え、剪定を先延ばしにする方も少なくありませんが、不要な枝を残していれば病害虫の影響を受けて枯れる恐れがあります。
大切な南天をいつまでも元気に育て続けたいときは、適した時期にきれいに整えてあげることが大切といえるでしょう。
南天の実がつかないのは剪定のせい?
南天の実がつかないのは、花期の終わった時期に実がつく予定だった枝さえも切り落とした可能性が高いと考えられます。南天の受粉時期は梅雨時期であるため、花芽のついた時期に剪定すると、うまく受粉できず実がつきません。
実を収穫したい方や、南天の実がついた枝を屋内で飾りたい方は、実をつけ終えた2~4月の間に剪定するよう覚えておきましましょう。
南天はかんたんな剪定で小さく育てることもできる!
今回は、南天の剪定時期と方法を中心にご紹介しました。赤い実をつける南天は縁起物としても親しまれていて、お正月などの飾りに用いる地域も少なくありません。
南天の剪定は初心者でもむずかしくないので、簡単なお手入れで小さく育てることも可能です。いつまでも南天を大切に育てたい方は、本記事を参考にしながら剪定してみてください。