【ムスカリの水耕栽培】球根の処理方法や、花の咲かせ方は?
2023/12/27
春といえば、チューリップやヒヤシンスなど様々な球根植物が楽しめる季節です。ムスカリは、草丈が短く、コンパクトな姿が人気の球根植物です。ヒヤシンスに似た小さな紫色の花を咲かせることから、海外では「グレープヒヤシンス」とも呼ばれる植物です。
ムスカリはこぼれ種でも育つほど丈夫な植物なので、庭植えはもちろん、水耕栽培でお家の中でも育てられます。今回はムスカリの水耕栽培の方法についてご紹介します。
ムスカリは水耕栽培できる?
Photo by kukkaさん@GreenSnap
ムスカリはこぼれ種や自然分球でも育つほど丈夫なお花です。土に植えて庭で楽しむ以外にも、室内で水耕栽培として育てることもできるんです。
おしゃれなガラス瓶や透明な容器を使用すれば、インテリアグリーンのように部屋のアクセントとしてもお楽しみいただけますよ。
ムスカリを水耕栽培で育てる時期は?
ムスカリの水耕栽培を始める時期は秋です。9月〜11月の少し肌寒くなってきたころ、園芸店に球根が出回り始めます。
基本的なムスカリの水耕栽培の方法
球根を冷やす
園芸店で入手したムスカリの球根は、「春化処理」という作業が必要です。球根は寒い冬の時期は土の中でじっとしていて、暖かくなってきた春の気配を感じると、美しい花を咲かせるために生長を始めます。
春化処理は、冬〜春の気温の変化を人工的に制御する方法です。球根を購入したら、封筒や紙袋に入れて冷蔵庫や冷暗所で2ヶ月ほど保管しましょう。
春化処理が終わったら、容器にセットしよう
ムスカリの春化処理が終わったら、水耕栽培用のフラワーベースや透明な容器に水を入れ、球根のお尻だけが水に浸かるようにセットします。
芽が出るまでは暗くて涼しい場所で管理します。暗い場所が用意できない時は、段ボールなどをかぶせて擬似的に暗くしてやりましょう。
発芽したら、明るい場所に移動させて花を咲かせよう
ムスカリの球根から発芽し、根が伸びてきたら、水位を減らして日の当たる明るい場所に移動させましょう。球根が腐らないように、1週間に1度程度は清潔な水に入れ替えてくださいね。
ムスカリの水耕栽培で、花が終わったあとの処理
ムスカリの水耕栽培では、花が終わったあとの球根は翌年開花するには十分な大きさに生長していません。切り花と同じように、花が終わったら処分するのが一般的です。
ただし、絶対に花が咲かない訳ではありません。自宅にお庭がある方や、プランターに植え替えられる方は、咲き終わった花茎を根本から切り取って球根を土に植えてもいいですよ。
球根が分球している時は、小さい方は取り除きましょう。成功すれば、翌年にはまた美しい花を咲かせて楽しませてくれます。
ムスカリの水耕栽培でよくある質問
ムスカリは何度も咲く?
ムスカリは、土栽培の場合は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれます。水耕栽培の場合は、花が終わったら切り花と同じように処分するのが一般的です。
球根から根が出ない・花が咲かない
ムスカリの球根から根が出ない、花が咲かない場合は、春化処理が足りていなかった可能性が考えられます。また、球根をセットした後にいきなり暖かくよく日が入る場所で管理するのもNGです。手順を守って、徐々に花を咲かせるように調整してあげてくださいね。
ムスカリの水耕栽培で美しい花を楽しもう!
今回は、ブドウの房のような可愛らしい花を咲かせるムスカリの水耕栽培の方法を紹介しました。水耕栽培といえば、チューリップやヒヤシンスが人気ですが、小さくコンパクトな花姿のムスカリなら、広めの容器に数個並べて育てたり、小さめの容器でも楽しめるなどのメリットもたくさんあります。
ぜひ、上品な花が可愛らしいムスカリの水耕栽培を楽しんでみてくださいね。