モンステラの増やし方は水挿しが簡単?株分け、挿し木、茎伏せの方法
2024/11/5
最近では雑貨店や100円均一ショップなどでも手に入りやすいモンステラですが、剪定したあとの枝を使えば簡単に増やせることをご存じですか。
今回は、お気に入りのモンステラをもっと増やしたい方へ、水挿しや株分け、挿し木や茎伏せといったそれぞれの増やし方についてご紹介します。
モンステラの4つの増やし方のメリット・デメリットは?
Photo by のりりんご☆さん@GreenSnap
今あるモンステラをもっと増やしたいと考える方には、以下4つの増やし方がおすすめです。
これらは、基本的にモンステラの成長期である5〜9月に行うようにしましょう。また、切った枝を使う方法では、親株の剪定とセットでするとよいでしょう。それでは、具体的な方法とメリット・デメリットをそれぞれご紹介していきます。
水挿し(水耕栽培)
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水挿しとは、水にしばらく切り口を浸けて発根させる方法です。
水挿しは挿し木と違い、発根の有無を一目で確認できます。そのため、ガーデニング初心者や成長を直に感じたい方、土を使わずに育てたい方にはメリットが多いといえるでしょう。ただし、発根するまでは毎日水を替える必要があり、手間がかかるります。水挿しで増やすときは、気根がある茎を使うと発根までの時間が短くなります。
株分け
Photo by monさん@GreenSnap
株分けは、今育てているモンステラの株を分ける方法です。1本の茎からではなく、地表から新たな茎が見えたら株分けのタイミングです。
メリットとしては、株分けのタイミングがわかりやすい点が挙げられます。一方で、株を取り出し分ける必要があるため、水挿しや挿し木と違ってモンステラ全体に大きなダメージを与えるため、必ず成長期の5〜9月に株分けをするようにしましょう。
挿し木
Photo by Iron and Woodさん@GreenSnap
挿し木は、剪定で切り落とした茎を発根させて別の株として育てる方法です。
挿し木の場合は水挿し同様、気根のついた茎がおすすめです。気根のついた茎を使えば発根までの時間が早く、スムーズに別の株を育てられるでしょう。しかし、土に挿し込んで育てるため、発根状態がわからないために腐らせてしまうこともあるでしょう。
茎伏せ
Photo by りえんぬさん@GreenSnap
茎伏せは、土の上に茎を置いて発根させる方法です。
生育旺盛なモンステラの場合、茎に置いた状態でも発根しやすい傾向にあります。土に置くだけの茎伏せは、成長が一目でわかります。ただし、たくさんのモンステラを育てたいという理由から多くの茎を並べてしまうと、根が増えすぎて根詰まりを起こすため注意が必要です。
モンステラの増やし方によって茎の切る位置は違う?
モンステラを増やすときは、基本的に気根のついた茎を選びます。水挿しや茎伏せの場合は、気根がついていて、元気のあるものを選びましょう。
なお、挿し木で増やすときは新芽が出ているものなど、元気に成長している茎を選ぶと発根までの時間が短く済みます。
モンステラの増やし方① 水挿し(水耕栽培)
1. 元気で丈夫そうな茎を水挿し用に剪定する
2. 切り落とした茎に発根促進剤をつける
3. 水を入れた容器を用意する
4. 発根促進剤をつけた茎を、切り口を下にして容器に入れる
5. 直射日光を避けて管理する
6. 発根するまで水は毎日交換する
7. 発根が確認できたら鉢に植え替える
モンステラの増やし方② 株分け
1. 株分けをすると決めたら、1週間ほど水やりを控えて土を乾燥させる
2. 乾燥が確認できたら株を取り出し、根を傷つけないように土を落とす
3. 茶色く変色した根をカットする
4. 根と気根が絡まっていたら時間をかけてゆっくりとほどく
5. 清潔なハサミかナイフで株同士がつながった根を切り分ける
6. 新しい土を入れた鉢にそれぞれを植える
7. 日陰の風通しのよい場所で管理し、1週間ほど経過したら水やりをする
モンステラの増やし方③ 挿し木
1. 茎の茶色い部分が残るよう、2~3節ほどにカットする
2. 葉柄は3〜5cmほど残して残りを切り落とす
3. 鉢に赤玉土(小粒タイプ)を半分ほど入れる
4. 気根のついた茎の場合は、鉢の中をぐるりと回して植える
5. 隙間に赤玉土を入れる
6. 底穴から漏れるまで水やりをする
7. 日陰で風通しのいい場所に置いて1ヵ月ほど様子を見る
モンステラの増やし方④ 茎伏せ
1. 茎の途中にある茶色い部分を残して切り落とす
2. 十分に湿らせたピートモス(水苔)を鉢に盛る
3. 切り落とした茎を切り口が半分埋まる深さに置いて寝かせる
4. ピートモスが乾燥しない2~3日に1回ほど水やりをする
5. 新芽がついたら5〜9月の成長期にあわせて鉢に植え替える
モンステラの増やし方は水挿しがおすすめ
モンステラを増やしたい方へ、今回は4種類の増やし方をご紹介しました。水を好むモンステラにとっておすすめなのは水挿しです。水挿しであれば発根状態も一目で分かり、どれくらい育ったかもすぐにチェックできます。土を使わず水耕栽培で育てたい方にもおすすめの方法なので、気軽に始められるのもメリットといえるでしょう。
手間をかけず、それでいてたくさんのモンステラに囲まれた生活を送りたい方は、水挿しを使って増やしてみてはいかがでしょうか。
(株)GreenWalkの専務取締役
金沢大学自然科学学科卒業後、植物関連事業に多く携わる。植物は人類の営みに欠かせない存在であり植物の生き様に深く感銘を受ける。 現在は愛知県豊橋の地にて創業50周年以上を迎える老舗農場の農場長として植物達と向き合う日々。
ちなみに、モンステラを増やす場合は、できるだけ太くなった茎の部分を選ぶようにすると成長が早いですよ。