アカシアとミモザの違い|見分け方とアカシアの人気品種も紹介
2024/10/1
春になると、黄色い花を咲かせるミモザとアカシアが目を引きます。園芸店や花屋さんでは、ミモザの名前でアカシアが売られていることもあり、混同されがちですが、じつは別の植物なのです。
この記事では、ミモザとアカシアの違いについて詳しく解説します。新しい花の知識を学んで春をより楽しみましょう。
ミモザとアカシアは違う植物?
Photo by かねーちゃんさん@GreenSnap
結論からいうと、ミモザとアカシアは異なる植物です。ミモザとアカシアはどちらもマメ科の植物ですが、ミモザはオジギソウ属、アカシアはアカシア属と植物学上は違った属に分類されます。
しかしながら、日本で通称「ミモザ」として販売されているものは、主に「ギンヨウアカシア」「フサアカシア」と呼ばれるアカシアの品種となっています。
アカシアがミモザと呼ばれているのはなぜ?
本来は違う植物であるのに、このようにアカシアの一部がミモザと呼ばれている理由はシンプルで、アカシアがフランスからイギリスへと輸入された際に、ミモザと似ており勘違いされ、そのまま定着してしまったからだといわれています。
そのため、サアカシアやギンヨウアカシアの一部品種のみ、その名残りでミモザと呼ばれることがあるようです。
ミモザとアカシアの違いと見分け方
ミモザとアカシアの違いは、葉を観察してみることで見つけることができます。
ミモザは、和名「オジギソウ」としてよく知られています。したがって、その名の通り葉に触れると閉じるという特徴があります。一方、アカシアはアカシア属と別の植物なので、葉を触っても閉じることはありません。
また、ミモザの葉は軸の中心から羽のように小さな葉がついているのが一般的ですが、アカシアの場合はミモザと同じく羽のようになっているものや、一重の物など形状がさまざまです。よく似た葉を持ちますが、葉の性質の違いによって種類を見分けることができます。
日本でよく販売されるアカシアの品種
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア・ゴールデンミモザ)
Photo by LADYBIRDさん@GreenSnap
日本で販売されるアカシアの中で最もポピュラーな品種です。樹高は3〜10mになります。切り花やアレンジメントにもよく用いられます。
ブルーブッシュ
Photo by ちいまあさん@GreenSnap
アカシアの中でも人気の高い品種のひとです。他にはないシルバーがかった美しい葉が特徴で、シンボルツリーにもおすすめです。
パールアカシア
Photo by ちいまあさん@GreenSnap
まん丸の花を咲かせることから名付けられた品種です。他にはない甘い香りがあるのが特徴で、狭い場所でも育てやすいコンパクトな品種です。
フサアカシア(通称ミモザ)
Photo by Hi〜さん@GreenSnap
アカシアの中で最も有名な品種です。開花時期が早く、枝が下に枝垂れるのが特徴。街路樹にもよく用いられ、国際女性デーに合わせて、ミモザの花を贈る習慣でも用いられます。
ミモザとアカシアを見分けよう!
日本では「ミモザ」という名前で流通している植物が、実はアカシアであることが多いのが特徴です。葉に触ったときの反応の有無は、見分けるポイントになります。園芸店や花屋さんで、ミモザやアカシアを見かけたら、これらの特徴を思い出して観察してみてくださいね。正しく見分けられるようになれば、ガーデニングや花選びがより楽しくなるはずです。