蓮の花の花言葉には怖い意味もある?縁起が悪い花って本当?
2025/6/24
仏教では“極楽浄土に咲く花”とされる蓮(ハス)には、ポジティブな花言葉がたくさんついています。しかしその一方で、怖い意味をもつ花言葉もあることから、プレゼントに選ぶときは注意しなければなりません。今回は、そんな蓮の花の花言葉と意味についてご紹介します。
【蓮の花の花言葉】怖い意味はある?

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いい意味:「清らかな心」「休養」「神聖」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」
蓮の花の花言葉は、「清らかな心」「休養」「神聖」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」です。
まさに極楽浄土に咲く花らしい「清らかな心」といった花言葉は、池の泥水を吸いながらも美しい花をつける特徴にちなんでいます。
また、「雄弁」といった花言葉は、エジプトの神オシリスに捧げられた背景に由来するといわれています。
怖い意味:「離れゆく愛」「救ってください」
一方で、蓮の花言葉には「離れゆく愛」「救ってください」など、一見すると怖い意味もついています。
「離れゆく愛」は、蓮の花期が短く、枯れる頃には1枚1枚散っていく姿にちなんでいます。「救ってください」は、仏教に由来し、お釈迦様へ「私もあなたのような悟りの世界に連れて行ってほしい」といった仏教徒の願いが込められているそうです。
蓮の花は縁起が悪いの?
蓮の花は花言葉からもわかるように、古くから神聖視されてきた花です。しかし、日本ではお寺で見かけることが多かったり、お盆や仏事に使われることも多かったため、「極楽浄土に咲く花、つまりは"あの世の花"というイメージが強いようです。
そのため、蓮の花は縁起が悪いと感じる人もいらっしゃるでしょう。ただし、実際には縁起が悪いものではなく、再生や浄化、悟りの象徴として縁起の良い花でもあったのです。
蓮とはどんな花?

Photo by Risaさん@GreenSnap
蓮は蓮科蓮属に属する多年草の植物です。7月頃に開花し、薄ピンクや白などかわいらしい花を咲かせます。蓮の花は早朝に咲き、正午には閉じてしまう特徴があります。蓮を楽しみたい方は午前中までに沼地を訪れるか、早朝観蓮会を開催する蓮池に足を運ぶとよいでしょう。
自生の蓮の草丈は水面から1.5~2mほどと大きく伸びますが、近年では家庭でも育てられるよう小型の蓮も流通しています。自宅で育てられればいつでも気軽に蓮の花を楽しめるため、興味のある方は育成してみるとよいでしょう。
蓮の花言葉には少し怖い意味もあるので注意!
今回は蓮の花は水揚げするとすぐに枯れてしまうことから、切り花としての流通はほとんどありません。そのため、花を贈ることはむずかしいかもしれませんが、名所などを訪れて花言葉を知らせてあげるといいでしょう。