トキワマンサクの剪定時期や方法は?生垣や庭木にして育ててみよう!
2024/3/22
生垣や庭木に人気のトキワマンサクですが、もちろん剪定をしなければどんどん大きくなって手がつけられなくなります。
初心者だと難しいと思いがちな剪定ですが、トキワマンサクの剪定は単純なので、この記事を参考にお手入れしてみましょう。
トキワマンサクとは?
Photo by チヂ川さん@GreenSnap
トキワマンサクは、マンサク科トキワマンサク属の常緑低木です。4月から5月にかけて、枝先に赤や白の美しい花を咲かせます。成長が早く、刈り込みにも強いことから、生垣や庭木として広く利用されています。
トキワマンサクの魅力は、年間を通して緑を楽しめること、花が美しいこと、育てやすいこと。育て方も簡単で初心者にも庭木や生垣におすすめです。
トキワマンサクの剪定は簡単!
一方で、トキワマンサクのデメリットとしては、成長が早いため放っておくと大きくなりすぎることなどがあります。そのため、定期的な剪定は必要不可欠。剪定することで、樹形が整うだけでなく、花つきがよくなったり病害虫の予防にもつながりますよ。
ちなみに、トキワマンサクは難しいとされる「強剪定」をする必要はありません。もともと樹形が自然にまとまりやすい植物なので、初心者でも簡単な「間引き剪定」や「刈り込み」で管理することができますよ。
トキワマンサクの剪定時期
トキワマンサクの剪定時期が6月ごろです。4〜5月に咲いた花が終わってから剪定するといいでしょう。6月下旬ごろになると次の年の花芽をつけるため、あまり遅れて剪定すると翌年の花付きが悪くなる点に注意しましょう。
なお、生垣としてトキワマンサクを植えている場合は、9〜10月の秋ごろに樹冠より飛び出て伸びた枝をもう一度剪定しても大丈夫です。花芽を切ってしまう可能性もありますが、生垣となると目隠しや樹形の調整が重要なので、花を多少犠牲にしつつ管理していくのも一つの方法です。
トキワマンサクの剪定方法
生垣の剪定のやり方
①まずは全体の高さを整えます。トキワマンサクは、1〜2mほどの高さに刈り込むのが一般的です。頂点となる位置に紐を地面と並行にして渡すと、高さを揃えて刈り込みしやすくなります。
②次に、両サイドを整えていきます。垂直に刈り込むのがポイントです。横から見て、高さが揃っているか確認しながら作業を進めてください。
③最後に、枝と枝の間を軽く間引きます。込み合っている部分を中心に、古い枝や細い枝をカットしていきましょう。風通しがよくなり、病害虫の発生を防ぐことができます。
庭木の剪定のやり方
庭木にする場合、基本的に自然な樹形を楽しむため、強い剪定ではなく不要な枝を間引く程度の軽い剪定でかまいません。剪定のポイントは、なるべく自然な樹形を保つことです。一度にたくさん切りすぎず、少しずつ剪定していきましょう。
不要な枝とはたとえば以下のような枝です。
- 枯れている、古い枝
- 交差している枝
- 株の内向き・下向きに伸びている枝
- 一箇所から3本以上に分岐している枝
- 混み合っている部分
このような枝を剪定するときは、かならず枝の分岐点、もしくは生え際から切りましょう。中途半端な場所できるとそこから分岐してより混み合う原因になるので注意してください。
トキワマンサクの基本的な育て方
トキワマンサクは、日当たりのよい場所を好みます。真夏の直射日光は避けたほうがよいですが、明るい場所で育てるのが基本です。
植え付けは、3月から4月、または9月から10月が適しています。庭植えの場合は、庭土に3〜4割の腐葉土をすきこんでから、苗の根を広げるように植えつけましょう。鉢植えの場合は、観葉植物用もしくは草花用の培養土を用意してください。
水やりは、鉢植えの場合のみ土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。特に夏場は、土が乾きやすいので注意が必要です。地植えの場合は植え付け直度にたっぷり水やりをした以降は基本的に雨だけで十分です。
肥料は、春と秋の年2回、緩効性の固形肥料を株元に施します。やや控えめに与えるのがコツです。多すぎると、葉ばかり茂って花つきが悪くなるので注意しましょう。
トキワマンサクは剪定しながら生垣や庭木として楽しもう!
トキワマンサクは、剪定さえしっかり行えば、初心者の方でも簡単に育てられる植物です。生垣にすれば目隠しとなり、庭木にすれば自然な景観を演出してくれます。剪定の時期と方法を押さえて、美しいトキワマンサクを育ててみませんか?