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ビワの剪定方法を解説!時期や仕立て方、樹高を低く抑える方法は?

2024/4/3

ビワは日本人に古くから親しまれてきた果樹で、甘くてフルーティーな実と美しい花を楽しめる果樹です。

ビワは生長がとても早いので、放っておくと樹形が乱れたり実がなりにくくなってしまいます。今回は、ビワの剪定時期や方法について解説します。

ビワは剪定が必要?

ビワは生長が早いため、大きく育って樹高が高くなりがちな果樹です。剪定をしないと、枝が密集して風通しが悪くなり、病気の原因となったり、高い位置に実がなって収穫しにくくなる恐れもあります。そのため、適切な時期に剪定をして樹形を整え、実に日光が当たりやすくすることが大切です。

ビワの剪定時期

ビワ

Photo by けんパパさん@GreenSnap

ビワの剪定時期は、毎年12月から2月の休眠期に行います。この時期は、樹の成長が止まり、葉が落ちている状態なので、枝の様子がよく見えて剪定しやすくなります。また、7月頃に夏季剪定を行い、不要な新梢を取り除きます。

ビワの剪定方法

ビワの剪定には、主に2つの方法があります。また、ビワには枝がまっすぐ上に伸びていくタイプと、横に広がっていくタイプが存在します。品種に合わせて剪定方法を選びましょう。どちらの場合も基本的には以下の剪定を行います。

1. 間引き剪定

間引き剪定は、混み合った枝を木の根元から切り取る方法です。この方法により、重なり合う枝を減らし、日光や風通しを改善することができます。間引き剪定は、樹の内部まで光が届くようにすることで、実の質をよくすることにも役立ちます。

2. 切り戻し剪定

切り戻し剪定は、伸びすぎた枝を途中で切り詰める方法です。この方法では、樹の高さを制御し、果実を収穫しやすくするために行います。切り戻し剪定では、花芽を残すように注意が必要です。

切り戻し剪定で剪定しすぎると、太い枝が生長して翌年の実つきが悪くなるため、太い枝の切り戻しは50cm程度におさめましょう。

枝がまっすぐ伸びるタイプのビワ

直立性のビワには、代表的なものに茂木、ふくはら、とみふさ、ながさきわせ、とごし、しろもぎなどがあります。縦に広がるビワは、木の中心である主幹を切って高さを調整し、樹高が高くなりすぎないように樹高を抑える必要があります。

枝同士が重ならないようにバランスを見ながら幹から伸びている枝を切っていきましょう。

枝が横に広がるタイプのビワ

枝が横に広がるタイプのビワには、代表的なものに田中があります。横に広がるビワは、2〜3本の枝で盃の形を作るように仕立てていきます。

横に広がるタイプは樹高を調整する必要はあまりないですが、1.8〜2mほどの樹高に整えます。

ビワの剪定の注意点

ビワの剪定を行う際は、以下の点に注意しましょう。

  • 花芽と葉芽を見分けること。花芽は丸みを帯び、葉芽は尖っています。
  • 強剪定のしすぎに注意すること。一度に多くの枝を切りすぎると、樹勢が弱まる可能性があります。
  • 切り口に癒合剤を塗布すること。これにより、病原菌の侵入を防ぐことができます。

ビワを剪定して上手に育てよう!

ビワの剪定は、適切な時期や仕立て方を知っておけば、そう難しくありません。花と実を十分に楽しめるよう、剪定のタイミングを逃さず、毎年こまめにお手入れを続けましょう。